社内調査委員会の設置に関するお知らせ(PDFファイル)
奥村組(東証プライム)のプレスリリース(2024年10月24日)。
原価の付け替えが発覚し、社内調査の結果、別の付け替え事案も判明したとのことです。
「当社が受注した工事において生じた費用を、当該工事で計上せず別の工事に計上(原価の付替え)した旨の内部通報があり、当社のコンプライアンス室による社内調査を実施した結果、付替えの事実が判明し、その調査過程において、更なる別の付替えも判明しました。 」
社内調査委員会(外部の公認会計士や社外取締役を中心とした構成)を設置して調べるそうです。
「奥村組は24日、受注した工事で発生した費用を別の工事の費用に計上していたと発表した。内部通報を受けて、複数の案件で発覚した。社外取締役を中心とした社内調査委員会を設置し、事実関係や連結財務諸表への影響などを精査する。
工事原価は、個別の案件ごとに管理しているが、実態と経費の処理が異なっていたことになる。奥村組は「現時点では費用の付け替えによる社外への過大請求などは確認されていない」と説明している。」
さすがに、付け替え先工事の発注者に、付け替え原価分を請求したりはしないでしょう。あくまで社内の処理にとどめることが多いと思われます。
せっかくイメージ刷新を図ったのに、やってる不正は昔ながらです。
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「...参考にしたい同業他社の広告を尋ねたところ、奥村組のテレビCMを挙げる企業が最も多かった。俳優の森川葵さん演じる若手社員・奥村くみが「建設愛」を視聴者に伝えるシリーズだ。」
ゼネコン各社が羨む「奥村くみ」CM、広告宣伝費を約10倍に増やした奥村組の手応え(日経クロステック)(記事の一部のみ)