最近の監査人交代事例です(2025年4月23日発表分)。
1.セレスポ(東証スタンダード)
会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
アスカ監査法人→監査法人アヴァンティア、の交代です。
アスカ監査法人に対する行政処分を理由としています。
「同監査法人においては、2025 年 1 月 17 日付で金融庁から契約の新規の締結に関する業務の停止 6 月及び業務改善命令の行政処分を受けたことに鑑み、監査役会は、新たな会計監査人の選任を視野に複数の監査法人の検討を行って参りました。」
アヴァンティアを選んだ理由。
「監査役会が監査法人アヴァンティアを会計監査人の候補者とした理由は、会計監査人に必要とされる専門性、独立性および品質管理体制等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2021 年 です。
ちなみに、セレスポといえば、東京五輪談合事件です。
独占禁止法違反事件における控訴の提起について(2024年12月)(PDFファイル)
東京五輪談合事件 7社に約30億円課徴金納付命令へ 公取委(NHK)
2.トランスジェニックグループ(東証グロース)
公認会計士等の異動に関するお知らせ (PDFファイル)
トーマツ→有限責任パートナーズ綜合監査法人、の交代です。
監査継続期間や監査対応・監査報酬を理由に挙げています。
「長年にわたって監査を継続していることから、会計監査人の交代により新たな視点での監査が期待できることに加え、当社の業務内容や事業規模に見合った監査対応及び監査報酬の相当性を総合的に勘案し、複数の監査法人の候補対象者の中から選定いたしました。」
パートナーズ綜合を選んだ理由。
「当社の監査役会が有限責任パートナーズ綜合監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、新たな視点での監査が期待できることに加えて、同監査法人の専門性、独立性、品質管理体制及び監査報酬の水準等を総合的に勘案した結果、当社の監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2000 年です。