分かってはいても・・・。

愛馬カイカヨソウの引退がクラブＨＰで発表になった。

最近の成績不振から地方遠征への望みを見出してから間もなくなので、突然のショックと寂しさがあったり、ほっとしたりと複雑な感情が入り交ざった。

ここまでデビューから３年間、よくぞ無事に走ってくれましたね。一口馬主を始めてから勝った事のない自分に勝利を与えてくれました。続けてこれたのもカイカのおかげ。カイカにはただただ感謝しかありません。今回でもう流す涙も残ってませんよ(苦笑)

ＮＥＴで門別のデビュー戦の応援から、初めて見たＴＣＫでの２歳優駿牝馬優勝、桜花賞での惨敗と後日知る事になる前日の大アクシデント、涙の復活で２冠目のクラシック優勝、川島厩舎でのお祝い会での団らん、秋のロジータ記念優勝、中央交流戦初戦クイーン賞の大アクシデントからのその後のレーススタートでのトラウマ、地方交流戦での惨敗、それでも直向きに追い込む姿、すべて心に沁みついています。

カイカ今まで本当にありがとう。ＮＦでの繁殖生活が待っていますが、ゆっくり休んでよい母になること期待してます。カイカの仔に出資できるといいな。

※以下はクラブＨＰでのコメント、クラブより許可を得ています。最後なので全文掲載します。（写真は浦和でのユングフラウ賞）

「7/30　引退」

「先週は園田まで遠征させて頂いたにも関わらず結果を出すことができず、本当に申し訳ありませんでした。スタート時に外傷を負ってしまいましたが、すぐにケアして問題ないレベルでしたし、無事に船橋まで戻ってくることができました。グランダムジャパン古馬シーズンの優勝が難しくなったこと、そして前走のレース内容を鑑みて今後についてクラブ、牧場と話し合いを行ってきました。その結果、繁殖牝馬として牧場へ戻していただけるという話が出てきましたので、非常に残念ではありますが、このタイミングで現役生活に終止符を打つことになりました。正直、まだ諦めたくないという強い気持ちもあったのですが、早めに牧場に戻して春の種付けシーズンに備えさせてあげるのもカイカのためだと考えました。船橋へ移籍してから３年、初めはジョッキーとして、そして調教師として携わらせていただきました。３歳のクイーン賞以降はゲート難が常に付きまといましたが、そこさえスムーズであればずっと力は衰えていないと思っていましたし、中央馬とも戦えると信じて厩舎一丸となって接してきました。しかし、その部分を完全に解消してあげることができませんでした。カイカも精神的に苦しい中で頑張ってくれましたし、本当に感謝の気持ちしかありません。川島正行先生が亡くなって転厩のお話をいただいた時は何とか期待に報いるべく結果を出したいと思いましたが、会員の皆様には結果で応えることができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし、Ｓ１タイトルを３つも獲得したように間違いなく南関牝馬のトップクラスにいた馬ですし、そのカイカの血を後世に繋げていけることは心から嬉しい限りです。きっといい仔をたくさん産んでくれると思いますし、あわよくば将来はその仔たちと一緒に南関東クラシック路線、そして東京ダービーを目指していきたいですね。ここまで多くの皆様にご声援をいただき、本当に力をいただきました。この場を借りて心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました」（佐藤裕師）カイカヨソウはホッカイドウ競馬でデビューを果たすとブリーダーズＧＪＣ、フローラルＣと重賞を２連勝、その後は船橋・川島正行厩舎へ移籍すると年末には東京２歳優駿牝馬を制しました。３歳時はクラシック戦線の中心馬として東京プリンセス賞を制覇、牝馬ながら挑戦した東京ダービーでは４着と頑張りを見せました。秋にはロジータ記念で復活を果たし、３つめのＳ１タイトルを獲得して力のあるところを見せつけました。その後は中央所属馬を相手に苦戦を強いられましたが、常に南関の牝馬路線を引っ張る存在だったのは間違いないでしょう。３歳時の輝きを取り戻すため懸命に努力を重ねてきただけに志半ばでの引退となってしまうのは残念でなりませんが、これから生まれてくるであろう産駒たちがきっとその夢の続きを見せてくれることでしょう。ここまで多くのご声援をいただきまして本当にありがとうございました。カイカヨソウは近日中に競走馬登録を抹消して繁殖牝馬として北海道・ノーザンファームへ旅立ちます。なお、本馬に出資されています会員の方へは追って書面をもちましてご案内いたします。」