小樽港には、潜水指定船と言う巡視船が居ます。
巡視船『ほろべつ』がその船です。
第一管区には、釧路港に巡視船『えりも』がおり、
この2隻に潜水士”海猿”が乗船しています。
そして、函館航空基地には機動救難士がおり
海と空から広大な北海道沿岸をカバーしているのです。
潜水士は日夜訓練に勤しみ.....
その一端を見ることが出来ました。
潜水サーキットという訓練で...
様々な場面を想定した訓練や
使えるものは全て利用する的な訓練が行われています。
係船索を用いた訓練もその一つです。
もやい銃等で該船に打ち込まれた索を使って進入する
そんな訓練になりますね。
こうして船に進入します。
船の舷をつたう訓練です。
腕の力だけで横に移動します。
『水面よーし』
海難現場では、海面にいろいろなものが浮いていたり散乱していたりします。
海面の安全を確認をしてからエントリーします。
『OKでーす』
必ず、周囲に自分に異常が無いことを知らせます。
フィンを使ってロープをよじ登ります。
あれ?!
お茶目な潜水士さん、カメラを向ける観客にサービスショット!!
更に.....係船索からずれて.....
潜水士の敬礼!!サービス満点ですね。
次の人がスタートします。
こうして訓練が行われています。
実際、某海域で実際の訓練を拝見しましたが
ほぼ同じメニューで行われていましたよ。
実際は....加えて様々な訓練が行われており.....
更に過酷そうでした。
サービス満点な潜水士さんに”敬礼!!”
ありがとうございました。
海上保安庁を取り巻く環境は非常に多様化し、
国際的にも微妙で高度な政治判断が入り込むなど
イレギュラーな案件が増えているように思います。
そんな中、小樽沖で開催予定であった総合訓練が中止となりました。
楽しみにしてましたが....このご時世。
1000隻のテロ船が....なんて話もある中
(あえて....テロ船、と書きました)
当然の措置だと....逆に安心したりする気持ちもあり....。
とにかく一線で国益のため命をかけている保安官さん達が居ることを
忘れてはいけないと....この1年思う日々でした。
と、言うわけで....天気も良い
9月とは思えない暑さの中、潜水訓練を見せていただきました。
岸壁に到着した際には、既に潜水サーキットが始まっていました。
フィンを使って器用にロープをよじ登ります。
該船に進入する際には必要となる技術です。
次の訓練は....岸壁から落水した要救助者を救出する訓練です。
ちょっとした小芝居が....ファンにはたまりません(笑)。
「あっ、人が海に落ちました。」
「海上保安庁に連絡しなきゃ!!」
と、同時に....
クーラーボックス.....こんなものも浮力になるんですよ。
なんて解説が入りました。
『うみの もしもは?!』
118番
このブログに来られている方は....良くご存知ですよね!!
通報を受けた海上保安庁では....
出動命令が下ります。
『敬礼!!』
『水面よーし!!』
着水、浮上、『OKで~す!!』
要救助者の元へ駆けつけます。
『大丈夫ですか?』
『海上保安庁です。』
巡視船からは、警備救難艇....
通称、”警救艇”(けいきゅうてい)が急行します。
サイレンを鳴らして...疾走していきます。
この警救艇、ウォータージェット推進ですから...
藻場や浅瀬でもガンガン入って行けます。
”狙った獲物(犯人)は...逃しません!!”
要救助者は、潜水士により警救艇に移され無事救助されました。
海で楽しみ皆さん!!
ライフジャケットは...
あなたの命を守ります。