第13章 社会権つづき
3 環境権
・環境権は、第25条の生存権を根拠として主張されているいわゆる「新しい人
権」の一つである。環境権は「よき環境を享受し、且つその環境の改善・向上を求める権利」と定義されている。
※特に昭和30年代後半から急速に推展した高度経済成長・工業化・都市化は人々の生活水準の向上させたが、その反面、「公害」の増大と自然環境・背かつ環境の破壊をも生み出し、国民の生命・健 . . . 本文を読む
憲法のお勉強53
第13章 社会権
1、社会権とは、基本的人権の一つで、社会を生きていく上で人間が人間らしく生きるための権利である。
※生存権、教育を受ける権利、労働基本権など基本的人権で保障されるこれらの権利を社会権と呼ぶ。
2、他の基本的人権と比べて比較的新しいことから、20世紀的人権ともいわれる。
その理由は、産業革命以前は「貧乏は個人の自己責任」という考え方であったが、資本主義の . . . 本文を読む
二 参政権
1 意義
1、参政権とは、国民が政治に参与する権利である。15条で、選挙権・被選挙権・国民投票権などの参政権を保障している。選挙権は、普通選挙、平等選挙、自由選挙、秘密選挙、直接選挙の五つの要件(原則)を備えなければならない。
2、普通選挙とは財力・教育などを選挙権の要件としない選挙をいうのであり、15条3項と44条で保障されている。
平等選挙とは選挙権の価値は平等として一人一 . . . 本文を読む
※国務請求権と参政権(重要出題B)
一 国務請求権(受益権)
1、受益権あるいは国務請求権とは、広い意味においては、国民が国家に対して、国民の利益となる一定の行為を要求することができる権利をいう。
⇒いわゆる生存権的基本権も、国家に対して国民の生存の確保のための積極的な施策や措置を要求する権利とされてきたのであるから、この意味では受益権に含まれるということもできる。
※だが、生存権的基本権は . . . 本文を読む
三 被告人の権利(重要出題B)
1、憲法37条~39条では刑事裁判手続に関する規定を設けている。
⇒刑罰を科すことを科刑といいます。
1 公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利
1、37条では公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を保障している。
⇒つまり裁判は公平・迅速・公開の要件を充たす必要がある、と規定してい
ることである。
(1)「公平な裁判所」の意味
1、「不公平のおそれの . . . 本文を読む