※物権の本質
※物権には、直接支配性と排他性があり、債権とは異なる部分である。
⇒このため、物権は、物を直接支配して利益を受ける排他的な権利と定義される。
(1)直接支配性
1、直接支配性とは、権利の満足を得るために他人の行為を必要としないことをいう。
2、たとえば地上権者は、いったん地上権設定契約を締結した以上は、所有者の意思
とは無関係に土地を使用できる。
3、これに対して、賃借権 . . . 本文を読む
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7 物権の種類
(1)物権法定主義
・物権の種類と内容は法律によって定められており、法律で定められたもの以外の物権を新たに創設することはできないとする法の原則を「物権法定主義」という。
⇒民法175条、民法施行法35条に規定されている。
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民法175条
物権は、この法律その他の法律に定めるもののほか、創設することができない。
【解説】
・契約等により、民法その他の法律 . . . 本文を読む
(2)質権と抵当権
※質権
1、質権とは、債権の担保として債務者又は第三者から受け取ったものを債務が弁済が終わるまで自分の手元にとどめておき、弁済が無かった場合は、競売にかけてそのものの価額から他の債権者に優先して弁済を受けることができる権利のことをいう。
2、質権は自動車、航空機、登記船舶など特別な動産を除く一般の動産、不動産に設定できるのはもちろんのこと、債権、銀行預金などにも質権を設定でき . . . 本文を読む
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1 物権の変動
・物権変動とは、物権の発生・変更・消滅、物権の取得・喪失・変更をいう。
・物権変動の原因は、法律行為である。
・意思主義。意思表示のみで物権変動を生じる(176条)。
(⇔形式主義 (登記や引渡が必要である))
1-1 物権変動の公示方法
①不動産物権変動は「登記」である。
②動産物権変動は「引渡」である。
(1)公示の原則
・公示の原則というのは、物権に関する基 . . . 本文を読む