買ったら観やがれ!

集めに集めたDVDが溜まりまくり・・・
見てない作品も山ほどある。
そんじゃ、このブログで整理しましょうか。

ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット

2006年01月16日 22時54分17秒 | ホラー・オカルト
えー、前回に引き続きロメロ・ワールド。
前三部作は完結しましたが、ファン待望のシリーズ再開!
それが本作。

ストーリー:
ある日突然、謎の原因で死者が甦り、人間を襲ってはその新鮮な肉に喰らいつく。襲われた人間もまた生ける屍=ゾンビとなり果てしのない増殖を繰り返し、もはや生き残った人間はごく少数にまで減っていた。人間たちは二つの川に挟まれた土地に要塞都市を築きゾンビの侵入に怯えながら生活していた。そんな中にあって都市の中心にそびえる高層ビルでは一部の金持ちと権力者が贅の限りを尽くした優雅な暮らしを満喫していた。彼らは高級な生活を維持するために傭兵軍を組織し、都市の警備と、外の世界から物資を調達してくる任務に当たらせていた。ところが、こうした生活に不満を抱く人間が一部に出始める一方、ゾンビの中にもある驚くべき変化が起こっていた・・・。


時代はどうなってるんだろうね?
「死霊のえじき」は人類は滅亡寸前だし。
DAWNとDAYの間の物語じゃないか?と勝手に推測。

今回の舞台は要塞都市
一部セレブ連中は高層ビルで贅沢三昧の生活をしている一方、大多数の人間はスラムに住んでいる。
この街を牛耳るのが激ヤセした(どうした?)デニス・ホッパー叔父貴!
そんな彼の「汚れ仕事」を引き受けつつ、自分の要望を蹴られ復讐のテロリスト化するチョロにジョン・レクイザモ。
ん?
この二人って・・・



実写版「スーパーマリオ」のルイージクッパ大王ですか?
そーですか?

話を戻すけど、なんとも息が詰まりそうな重い空気の「死霊のえじき」と打って変わって、 ゾンビ Dawn Of The Dead を思わせるお祭り映画仕立てとなっております。
今回の「萌え」もとい「燃え」ポイントといえば対ゾンビ用装甲車デッド号でしょう。
リメイク版ドーン・オブ・ザ・デッドにも似たような車が出てきたけど、あんな無理矢理急造車と一緒にしないでくれ!
メガフォースタックコムばりにカコイイんだから!
最新装備でゾンビを轢きまくり!撃ちまくり!殺しまくり!
これが観れただけで価値があったな。
先述のチョロ(ジョン・レクイザモ)はこのデッド号を乗っ取り、復讐の為に街を破壊しようとする。
そして主人公達と、このデッド号の争奪戦がストーリーの核。

そして、もう一点
今回のテーマは進化したゾンビ
前回のバブはフランケン博士の調教によって徐々に人間の記憶を取り戻していったが、今回の新キャラビッグ・ダディが登場!
このビッグ・ダディは自然に人間時代の記憶を取り戻したのか、道具を使いこなし、コミュニケーションを使って他ゾンビを率いるリーダー的存在として描いてます。
ある意味、ロメロ版「2001年宇宙の旅」と褒めたいところですが・・・

歩き方はシャッキリしてるわ、道具の使い方も人間くさすぎるわ、はっきり言ってウザいです。
どれくらいウザいかというとスターウォーズEP1のジャー・ジャーヒングスばりにウザいです。
ハッキリ言いましょう。


さっさと氏ね!

進化うんぬんについては以前も書いたけど、ナイト~で既に道具使ったり、走ったりしてるんだよね。
でも群れを率いるゾンビという設定は嫌いじゃない。
すべてビッグ・ダディがウザいという一点が惜しい!

新設定といえば、本作では花火が重要なアイテムとなります。
これはいいアイデアだった。
感動しますた。


ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット

<映像特典>

ゾンビができるまで
大虐殺のシーン
視覚効果:完成映像との比較
ストーリーボードと映像の比較
Scream Tests:Zonbie casting call
メイキング・オブ・“Land of the Dead”
撮影の裏側
未公開シーン
ゾンビ・オーディション
ショーンとジョージの出会い
ジョージ・A・ロメロ監督、ピーター・グルンウォルド(製作)、ミッシェル・ドハーティ(編集)による音声解説

予告編はこちら

正直いうと、ロメロ先生の演出力は衰えたし、全体的にドキュメンタリータッチがなくなり寂しいといえば寂しい。
酷評もかなりある。
それでもビッグ・ダディがウザいという点を除いて、この作品は愛すべき作品であったりする。

ところで「ディレクターズ・カット」って何が劇場版と違うのか?

大きな点は

首吊りゾンビ対チョロでしょうか?
権力者カウフマンに直談判をとりつける為にセレブの住む高層ビルにやってきたチョロはそこで自殺したオヤジのゾンビと戦う羽目となる。
「ゾンビに噛まれなくてもゾンビ化する」という事を強調したかったらしいが、流的になくてもおkな場面なのでカットされた。
追加された場面はここだけ。
(それ以外は特典の未公開場面でどうぞ)
あとはスプラッターシーンはCGで血の量を増やしているみたいだよ。
なんでも、あんまりエグいと成人映画にされちゃって興行にひびいちゃうらしい。
それはそうと、血の量までCGか・・・
当たり前だが、そうなるとトム・サヴィーニの仕事が減っちゃうのもわからんでもないな。

特典で思い出したけど、一番面白かったのが
ショーンとジョージの出会い
これはバカ・パロディー映画の大傑作ショーン・オブ・ザ・デッドの主役サイモン・ペグと監督エドガー・ライト のビデオ日記
なんの記録かといえば、この作品のエキストラになった記録。
ロメロにリスペクトされた二人は「ショーン~」を作ったが、当のロメロが大喜び!
逆にロメロが彼らのファンになったらしい。
そして念願のロメロ・ゾンビ映画に出演決定!
ええ話や。
ちなみにどこに出演してるのかは見てのお楽しみ。


よかったですね、おまいら!
あ、「ショーン・オブ・ザ・デッド」のDVD
今なら980円ですってよ。
安すぎね?

あ、アーシア・アルジェントの話とかしたかったけど割愛。
俺ってばいつも長すぎ。
そろそろこの項は終わるけど、とにかくクライマックスの都市の破滅シーンはスプラッター史に残る大虐殺!
全体的に見てロメロ版マッドマックス2!
ファンは一度は見ておくように!
最後に一言

やっぱ、走るゾンビなんか糞だよね。

死霊のえじき

2006年01月13日 23時25分20秒 | ホラー・オカルト
今、気がついたんだけどこのブログ、ちょうど2ヶ月ぶりの更新。
ずいぶん放置してました。
なんつーかもう、仕事忙しすぎ、就業時間長すぎ。
俺は奴隷ですか?このアッチョンブリケ!

12月なんか余裕全然なかったし、凹みまくりだし・・・と
そういう愚痴はチラシの裏に書くべきでした。
すいません、押忍!!

さてさて昨年末、DVD業界はちょっとしたロメロ祭りが勃発しました!

最新作ランド・オブ・ザ・デッド


ナイト・オブ・ザ・リビングデッド コレクターズBOX

たのみこむ限定

ドキュメント・オブ・ザ・デッド

これ、クリスマス頃に一気にリリースされますた。
おかげさまでロメロスレも大盛り上がり。
俺も当日買ったよ!

でも、観てなかった・・・
年末年始も忙しくて。

で、やっと余裕できてきたんで観るんだが、何か足りない。
そうだ!まだこの作品紹介してねーじゃん、俺。

というわけで死霊のえじきですよ。
しかし、1985年当時からこの邦題にはガックリきたな。
安直すぎ!!
でも東映ビデオに収録されてると予告編は最高に笑えたんだよな。
しりょ~の、えじき~とおどろおどろしい声の男性ナレーション。
やっつけてもやっつけても、喰われてしまう~
なんじゃそりゃ・・・
面白いんでこの予告うpしたかったけど3・8MBもあるんで今回断念。
まぁ脱線したが要するにDAY  OF THE DEADですよ!

地上の殆どが動く死体達に覆い尽くされた未来。生き残った人間達は地下に籠もり、細々と生き続けているばかりだった。そんな中でのある軍の地下施設での出来事。軍の要請で動く死体達を飼い慣らそうとしている科学者がいた。だが、指令系統が換わった軍は科学者の研究をうち切ろうとする。軍と科学者のどちらについて良いのか分からぬ民間人をも巻き込み、軍施設は大混乱に陥る。そして遂になだれ込む死体達。「ゾンビ三部作」の末尾を飾る作品。

前作「ゾンビ」より数年後の世界。
夜明けから日は昇り、死者と生者の比率は遂に40万対1となった。

今回生存者達が立てこもるのは最初「核シェルター」かと勘違いしてたけど、要するに巨大な地下倉庫です。
そこで「軍人」「科学者」「民間人」という小さな国家を形成。
前回のお祭り騒ぎから一転
重苦しく、閉鎖的な作品となりました。


死霊のえじき【完全版】
内容紹介
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ3部作の最終章がノーカット完全版&デジタルニューマスターで遂に登場! 生者と死者の数が完全に逆転し、ゾンビで埋め尽くされている世界。数少ない人類はどう生きのびるのか…?!
【特典内容】(予定)
●ドキュメンタリー 「The Many Days of DAY OF THE DEAD」(39分)
●オーディオコメンタリー(ジョージ・A・ロメロ、トム・サビーニ(特殊メイク)、クレタス・アンダーソン(プロダクションデザイナー)、ロリー・カーディル)
●オリジナル脚本(日本語翻訳版)を収録
●オリジナル予告編
《脚本・監督》 ジョージ・A・ロメロ
《製作》 リチャード・P・ルービンスタイン
《出演》 ロリー・カーディル テリー・アレクサンダー ジョセフ・ピレートー リチャード・リバティー ほか



この糞ソフトは買うな!



最終版と称するこのバージョンは残酷シーンをカットしまくった最悪版である。
というかですね・・・・

ま た J V D か !

ご注意ください。



この作品の主役はやはりフランケン博士と進化したゾンビバブなのだなぁ。
父性を強調した博士とバブのコンビのやりとりが実にいい。
ゾンビをどうすれば人類が生き残れるのか?の問いに博士が出した結論はゾンビを飼いならす事であった。
バブはその期待に応えるように生前の記憶を少しづつ取り戻していく。
一見、ほのぼのしているが、この実験をするにあたり博士は多くの掟破りを行っていた。
また父親にコンプレックスを持っていた博士は実は既に狂っていた。
これは注意深く観察してほしいポイント。
またバブのラストの敬礼も皮肉のこもった場面である。

ちょっとDVDに話を戻しますよ。
特典についてですが、まずドキュメンタリー
御大、サヴィーニ、鬼畜独裁者ローズ役のジョー・ピラトー、サラ役のロリー・カーディル等が当時を振り返ります。
オーディオ・コメンタリーにも入ってたけどロリーは本当にこの映画に出れた事を感謝していてこっちも聞いてて気持ちよかったですよ。
ジョー・ピラトーは自分がバラバラにされる場面の撮影でトンデモないアクシデントに耐え続けた事をいまでも
サヴィーニめ!と怒ってますた。
御大は相変わらず好々爺だ。
なんでこんな温厚な人が、あんなゴア場面考え付くんだろうか?

今度、新作撮るんだよ。エヘヘ

現場のほのぼのぶりは有名で公開当時の1985年頃リリースされた「ファンゴリア・ビデオマガジンVol1」には詳細に撮影現場の記録が入ってたよ。
途中で死亡する兵士役の役者が自分の生首を家に持って帰って母親をビックリさせらとか嬉しそうに語ってた。
これ、特典につけてくれたらよかったのに。


こんなパッケージのビデオ見つけたら即げっと!

日本の「完全版」はアンカーベイ社のマスターが元になってるみたいだけど、本家のDVD特典はもっとてんこ盛りですな。
このサイトによるとドキュメンタリー以外に
ドクタータンのメカニズム、バブを含めるゾンビ達の特殊メイクシーンの秘蔵映像、ロケ地ゲートウェイのプロモーション映像等々、これ以上は無いといえる程の充実した内容となっております
との事。

まぁ、とにかくリリースされただけで感謝モンなので贅沢はいえませんな。

さてさて、いよいよ最新作ランド・オブ・ザ・デッドですよ。
観た! 追加シーンもあった!
おまけもいっぱいあった! 血の量も増えてた。
それでは
また今度!
って、いつだよ!?