ゾンビ Dawn Of The Dead

まずはこの作品ありき・・・・


ゾンビ映画というジャンル。
これからもこのブログに取り上げていきますが、まずこの作品なくして語れないのである。
ロメロ御大の「リビング・デッド三部作」の第二弾！
原因不明ながら既に死者が蘇り、人々を襲い始め混乱する世界。
観客はこの狂気の世界を登場人物4人と行動を共にする事になる。
冷静・沈着、時に冷酷なＳＷＡＴ隊員ピーター
短気だが射撃の腕と小回りが利くＳＷＡＴ隊員ロジャー
ヘリを操縦できるが判断力に弱いスティーブン
その彼女で妊娠している事を重荷に感じるフラン
たどり着いたは陸の孤島ショッピング・モール。
そこには何でもある。
食料も生活用品も必要なものは全て揃ってる。
しかし中にはゾンビがまだいる。
選択肢は一つ。
突撃だ！
リメイク版では希薄だったのだが建物の特性を活かした戦術が燃える！
トレーラーで入り口を閉鎖するシーンは鳥肌もの

この作品は単なるホラーではない。
燃える漢のサバイバル・ガンアクションでもある。
そしてポイントは
人間の敵は人間である事。
クライマックス、ショッピング・モールに招かれざる客が押し寄せてくる。
ゾンビを蹴散らし、略奪の限りを尽くし、この状況を楽しんでる恐るべき敵。
ＳＷＡＴ対暴走族軍団、そしてなだれ込むゾンビの群れ。
これは戦争だ！


ゾンビ 米国劇場公開版
↑
今、入手できるのはコレ。
日本初ビデオ化されたのもこのバージョンで俺は一番好きかな？
127分
米公開にあわせゴブリンの燃えテーマの多くを差し替え50年代SF映画風ＢＧＭになっている。
しかし、ゴブリンテーマがここぞという時にかかるので俺は問題なし。




ダリオ・アルジェント監修版
日本劇場公開版はこのバージョンに惑星爆発シーンが追加、残虐シーン修正されたもの。
ＢＧＭはおなじみのゴブリンサウンド全開！
サクサク進み、ファンも多い。
エンディングの「♪ザラソドム」はカコイイ！
119分
（ＤＶＤ廃盤、プレミアついちゃってます。）





ドーン・オブ・ザ・デッド～ゾンビ:ディレクターズ・カット・エディション～
ＢＧＭは上記の米国公開版よりもさらにゴブリンサウンドが削られてる。
139分
ドキュメンタリータッチの殺伐感が目立つ。
（これも廃盤、プレミアついてる）




ついでなので長くなるけど当時のパンフを元に細かいバージョンの違いを書いておくよ。

米国公開版（Ｒ）
ダリオ・アルジェント監修版（Ａ）
ディレクターズカット（ＤＣ）


オープニングのＴＶ局内の描写が長い
（Ａ）（ＤＣ）

ピーターとロジャーがアパート地下のゾンビを殺す場面が長い
（Ａ）（ＤＣ）

巡視艇基地での警官とのトラブル
（ＤＣ）

ヘリ給油時、ゾンビの頭がプロペラで吹っ飛ぶ
（Ｒ）（ＤＣ）

ロジャーがスティーブンにゾンビを殺すには頭を撃つしかないと教える
（Ｒ）（ＤＣ）

ヘリ給油時、子供ゾンビを殺す場面が長い
（Ａ）（ＤＣ）

デパート内最初の散策前に、ピーターとロジャーが一度フロアを視察に行き、再び管理室に戻る場面
（ＤＣ）

デパート内で扉に引っかかったスーツ姿のゾンビを中に引き込んで頭を撃ちぬくシーンがある。
（Ａ）（ＤＣ）

入り口をトラックで塞ぐためトラック置き場から入り口まで往復する回数
（Ａ）⇒2回　　　（Ｒ）（ＤＣ）⇒3回

ロジャーをカートに乗せて通路から店内にはいるところで、ピーターが中年女性ゾンビを撃ち、頭が半分砕け散る場面
（Ａ）

デパート内での4人のドラマ部分が長い
（Ｒ）（ＤＣ）

入り口のトラックを暴走族がどかす場面
（Ａ）（ＤＣ）

ゾンビに暴走族がパイを投げる場面が長い
（Ｒ）（ＤＣ）

暴走族の一人がゾンビを床に押し当てて首をナタで切ってる場面
（Ａ）（ＤＣ）

スティーブンがエレベーター内でゾンビに襲われる場面が長い
（Ｒ）（ＤＣ）

暴走族の死体をゾンビが食い散らかしてる場面が長い
（Ａ）（ＤＣ）

ゾンビ化したスティーブンが最上階の部屋に他のゾンビを先導する場面が長い
（Ｒ）（ＤＣ）

屋上でピーターのライフルを奪ったゾンビが前にロジャーから奪ったＭ１６と取り替える場面
（Ｒ）（ＤＣ）

エンディングテーマが場内放送で流れたマーチ調の曲
♪Ｔｈｅ　Ｇｏｎｋ
（Ｒ）（ＤＣ）

こんな感じですか？
語ったらキリがない永遠のフェイバリットです。