ショーン・オブ・ザ・デッド

退屈な毎日。
29歳、ショーン。ダメ人間
電器店勤務、やる気なし。
17歳のDQN部下にも舐められっぱなし。
同居人エドも無職で、プレステばっかやってるダメ人間
二人はいつも安パブウィンチェスターで飲んだくれている。
母さんに花も贈りたいが、義父は殺したいくらい大嫌い！
そんな彼にも彼女がいる。
が、そのダメっぷり愛想をつかす。
ニュースが最近騒がしいがショーンにはそんなの関係なかった。
失恋して涙にくれる今日この頃。
しかし、世界は確実に変わっていた・・・・・
アメリカ、ピッツバーグのショッピングモールで男女4人が激闘を繰り広げてる頃、このボンクラが住むイギリスにも恐怖の波が押し寄せてきたのである。
そう、これはロメロの「リビングデッド・三部作」の世界の片隅におけるダメ男の物語である。

笑える！というか激しく笑った！
全編に渡って冴えるギャグ！
あのゴブリンの激燃えテーマも登場！
すげぇバカなシーンで。
目指すはパブ・ウィンチェスター！
だって、安全でビールもあって煙草も吸えるじゃん！
しかし、安心してばかりはいられない。
笑えるのは登場人物がダメ人間ばかりだからであって、状況はガチンコのロメロワールド！
バカシーンが連発される一方、子供達がスクールバス運転手を貪り食い、救急車の死体袋はビクビク動き、放送局はその機能を失う。
後半はギャグの中にも生き残りをかけた一大攻防戦が展開される。
ハッキリ言ってこんなゾンビ映画が観たかった！


「エド、ここに予告編置いてくからな！」
日本版ＤＶＤ予告追加


リメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」に納得できなかった人もこの作品には納得する事間違いなし。
”あの場面”には俺も泣いた！
特典ですが、カットされたシーン、未公開シーン、特殊メイクテスト、フォトギャラリー、出演者によるコメントetc
ロメロ・ゾンビ映画ファンは絶対観ろ！
単なるパロディー映画では終わらないパワーに満ちた大傑作ですぞ！



映画は一応ハッピーエンドで終わる。
が、この後ショーンはどうなっただろう？
ロメロ・ワールドではこの数年後にゾンビと人間の比率は40万：１になる。
そう、「死霊のえじき　Day Of The Dead」である。
なお、ロメロ御大は現在最新作「Land Of The Dead」を撮影している。
（デニス・ホッパーも出てるらしいよ）
こちらも期待してまっせ！