~⑫ 河田小龍寓居跡~
文政7年(1824)浦戸町生まれ。狩野派の門に学び、長崎に遊学して南画の技法を習得、南北合派の新機軸を編み出した。
アメリカから帰国した中浜万次郎の取調べにあたり、漂流の経緯と異国見聞の詳細を『漂巽紀略』と題して藩主山内容堂に献上した。
当時城下随一の知識人と称され、多くの人が彼の門を訪ね、坂本龍馬もその一人であった。小龍は万次郎から得た知識をもとに、富国強兵とりわけ海軍強化を熱く語り合い、「君は内に居て人を造り、僕は外にあって船を得べし」と理想像を約束をした。この後、龍馬は勝海舟に弟子入り、小龍は多彩な門下生を輩出して亀山社中・海援隊に送り出していった。
絵馬~土佐市有形文化財
土佐市
① 松尾八幡宮の絵馬~場所は高岡町の松尾神社。
河田小龍が「静御前の舞い姿」を描いた絵馬。
② 三嶋神社の絵馬~場所は高岡町の三嶋神社。
河田小龍が「源平合戦」を描いた絵馬。
明治13年 奉納。
参考文献
鏡川小特集~土佐地域文化第5号2002年6月号
改訂版高知の城下町読本
龍馬を育てた道の小冊子(高知市観光課)