goo blog サービス終了のお知らせ 

BLUE SPHERE

ガンダムSEED&DESTINY、テイルズシリーズ、杉崎ゆきる作品、遙かなる時空の中で等の小説中心

17.ため息@ガンダムSEEDDESTINY【アスラン独白】

2005-06-11 | シリアスな30のお題
俺は一体なんなんだろう。
2年前まで、アスラン・ザラだった。
今も、アスラン・ザラだ。
――本当に?
オーブに亡命したのは何のため?
カガリを護りたいから。
今の平和を守りたいから。
そのために『アスラン・ザラ』を捨てたのか?
捨て…切れたのだろうか。
アレックスとして、オーブで暮らしていたときは
何も出来なかった。
自分の意思で動くことも。
カガリを護ることも。
『アスラン』ならできるのに『アレックス』では出来なかった。
だからこそ。
もう一度、力を手にしたんだ。
再び始まってしまった戦争を止めるために…
彼女の願いを護るために。
それなのに、道は再びそれてしまった。
アレックスになってから増えたと自覚できる『ため息』は
アスラン・ザラに戻っても減りそうにはなかった。

29.どうしても@ガンダムSEEDDESTINY【シン独白】

2005-06-04 | シリアスな30のお題
生きていて欲しい。
こんなところで、死なせたくない――!
その気持ちだけが、オレを動かしてたんだ。
『死なせたくないから返すんだ!!』
死なせたくなかった。
敵だとわかっているけど、この子が、仲間を殺したってわかってるけど。
でも――
『君はオレが守るから』
嘘じゃない。嘘にしたくない。
護りたかったモノ、守れなかった過去。
同じ道を行きたくない。今のオレには力がある。
あのときにはなかった力がある。
だから、護れる。
そう信じた。
『遺伝子操作するのは間違ってて、これはありなんですか!?』
遺伝子操作した自分たちコーディネイターは間違い?
なら、生まれてから薬物投与によって強化されたエクステンデット――ステラは?
綺麗事をいうのはオレも同じ。
わかってる。けど、わからないフリ。
気づいたらダメだ、認めたらダメだ。
オレにとって家族を奪ったアスハは敵だ。
ザフトの敵、地球連合も敵。
そして――
「あんたの判断は間違いじゃない。だけど、許せないんだ。――どうしても」
フリーダム。
ステラを止めてくれたことは感謝するよ。
でも、奪ったことは許せない。
――間違ってると、わかっているけど。

2.いない人@TOE【メルディ独白】

2005-06-03 | シリアスな30のお題
なぁ、キール…、どして、キールは一緒に行かないか
『王立天文台で働くのは僕の夢だったんだ!』
『キールのこと、許してあげてね…』
わかってるよ。キールの気持ちも、ファラの気持ちも
『メルディは許してる。でも、キールが敵となっちゃうか?』
そう思ってるのも本当。
でもな、メルディ。ちょっと怖いよ
キールが、このまま戻ってこないんじゃないか…って

レイスが一緒は楽しいよ。
戦ってくれたとき、シルフと契約してくれたとき、とっても、とっても嬉しかったよ。
お別れの時、やっぱり、ちょっと寂しかったな。
でも、何か違うよ。

キールが戻ってきたとき、ホントに嬉しかったな。
『王立天文台をクビにされたかー?』
リッド、そういってたけど、それでも、メルディは嬉しいよ。
また、4人で旅が出来ること。
キールと、一緒にいれることが……

12.別れても@DNANGEL

2005-05-23 | シリアスな30のお題
忘れないよ、君がいたこと。
君との思い出。いつか僕が、君の歳を追い越しても。それは永遠に消えたりはしないから。
じいちゃんがもう一度君に出逢えたように、僕も『おじいちゃん』になって君を待つよ。
「その前に、『お父さん』になるんだけどね。」
「どうかしたの?」
「何でもないよ、梨紅さん」
生まれてくる子はダークになるかもしれないね。
ううん、もしかしたら、母さんのように『僕』を待つのかもしれない。
それでも――
「『怪盗ダーク』は確かにいたんだ。…『ここ』に」
誰もが忘れても、僕だけは忘れない。
もう一人の僕のことを…

24.誰にもいえない@ガンダムSEEDDESTINY【カガリ 独白】

2005-05-20 | シリアスな30のお題
『オーブの姫』
『アスハ代表』
呼び名はあの頃と変わらない。
でも、自分の立場は変わってしまった。
以前のように、『知らないから確かめるんだ!』そんなことは、もう出来なくて。
ただ、ここにいる。
ここで、みているだけ。
時期尚早だとわかっている、まだお父様のようにはなれないってわかってる。
それでも、私は私に出来ることをしたかった。
オーブが『オーブ』として存在できるようにしたかった。
――俺の家族はアスハに殺されたんだ!!――
知らなかった?気づかなかった?
いいや、知っていた、気づいていた。
オーブの民も犠牲になったんだって。
だからこそ、私は前のように国を焼かない選択をしたんだ。
――なら、オーブが他の国を焼くのはいいの…?――
いいわけがない、それはオーブの理念に反する。
でも…連合の手を取らなければオーブはまた国を焼かれるんだ。
――そうして、気づいた。
今のオーブはオーブじゃない。
連合の属国になった、一小国だ。
かつての軍事大国でも、ましてや…中立でもない。
「私が『代表』になって護りたかったものって、何なんだ…?」
誰にもいえない――自分で答えが出せない。
私が『アスハ代表』で居続ける限り、永遠に答えは出ない…。

なぜなら。
『護りたい』とそう願ったのはアスハ代表ではなく、
オーブに住まう『カガリ・ユラ・アスハ』だったのだから…

1.終わらせて@スパイラル【火澄 独白】

2005-05-13 | シリアスな30のお題
俺は、替わりやったんか?ヤイバの。
そのためだけに生まれた命―
ブレードチルドレンの存在意義と俺の存在意義似ているようで
、たぶん違う。
あいつらには、俺の気持ちはわからない。
『呪われた子供』でも、親はいる――母親はいる
俺は?
親はいない。遺伝的にいないわけじゃない。
でも、俺は望まれて生まれたわけやない。
俺の気持ちが本当に解るんはきっと、歩だけや。
神と悪魔――違うようで本当は同じ。
「俺とお前はたぶん世界で最初のクローン人間や」
そう、俺とお前は悪魔と神のコピーに過ぎん。
だから
ありもしない救いなど望まない。
願うことは、お前の手で終わらせて欲しい。
オリジナルが辿ったように。