治水目的で水の流れに平行に築かれる堤防、垂直ならダムであるが、堰堤もある事を知った。貯水が目的でなく土砂災害防止目的で砂防ダムが一般的である。また流路を変更する為の構造物は頭首工と言う。
発電をするが貯水はしない、砂防ダムではないが流路を変更する頭首工でもある自然岩石と小さなダムを融合させ美しい自然景観を創り出す景勝地を訪れた。
長篠発電所に流水を導入し発電機を回転させ、余分な水はナイアガラの滝の様に落下させる奥三河新城の「長篠堰堤余水吐」で、自然と共生する人類の知恵の具現化だろう。
中部「道の駅」探訪のついでに訪れた白川郷の際の御母衣ダム、徳山ダム、岩屋ダムなどロックヒルダムは美しいと思うが、アーチ式の黒部ダムや重力式の佐久間ダムは科学技術の粋の結晶だから崩壊は無いだろうが、景観には不安を感じ、ダム不要論に賛成したくなるのである。
モノで栄えた時代に終止符を打ち、自然と共生する人類の知恵を優先すれば美しい国・日本が必ずや復活するだろう。