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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

案山子は農夫 595号

2009年07月19日 15時23分27秒 | 随想
25坪の水田のオーナーである。5月に田植えをした稲は梅雨を乗り越え、間もなく穂が出る時期である。鳥獣が食い荒らさない様、人に似せた案山子を作る。

昔の棚田は民家を遠く離れた、山と山の間の谷の比較的、平坦な場所(案山)を開墾した。そこを守る子供だから「案山子」である。

初見は鳥獣も警戒するが、時間と共に慣れ、効果は無いのである。農家が総出で作る案山子が稲田に存在することは、農家が丹精込めて育てていることを、米泥棒に知らしめる効果と、無事に収穫できる願いが込められている。

頭に麦藁帽子、首に手拭、甚平を着せ、「へのへのもへじ」の顔を描けば、見回り農夫の完成である。実直な顔を表現できれば悪党も手が出せない。

水田の隣は、創業13年目のウェルサンピア岡崎なる財団法人厚生年金事業振興団の巨大施設である。独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構が今年9月10日に最低価格を2億9500万円で競争入札、売却処分される運命である。

厚生年金受給資格が発生し、厚生年金会館・厚生年金休暇センター・厚生年金健康福祉センター・厚生年金スポーツセンター・厚生年金ハートピアを精々利用しようと思っていたが、絶滅危惧種である。支給額は減額され、所得税を引かれ、介護保険料も差し引かれ、泣き寝入りであるが、寝苦しい熱帯夜が続く。

9月になれば、米一俵(30kg)の贈り物を自然は下さるのだから、愚痴は程々に、収穫の労働に耐える体力を付ける積極的な生き方を農業は教えてくれる。

かんぽの宿が、二束三文で売られてしまう運命を変えた、鳩山邦夫議員。オイラの案山子はウェルサンピア岡崎の方角に目線を定め、監視させる。鳩山案山子とは命名しない。鳩が群がり稲穂を食べてしまうからである。

日記@BlogRanking

追記 米一粒は100粒の新米を生む。薬九層倍・呉服五層倍・百姓百層倍と言う。実体経済は農が国の本なりである。自然は米を無償で提供してくれる偉大さがある。感謝し、尊敬するべきである。

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