去年の今日を鮮明に思い出す。
親父・お袋の墓参りを兼ねて、横浜の次兄家族が突然来訪された。
午前中に墓参を済ませ、昼食を蒲郡竹島のやをよしでうどんを食べ、近くの蒲郡プリンスホテルの二階の喫茶室で800円の珈琲を飲んで談笑していた時だった。
長周期の揺れをお嬢さんが察知し、巨大地震の発生を的中させた。東日本大震災のスタートの瞬間。
音羽蒲郡まで道案内をしてお別れした。
帰宅して報道に接し、壮絶な被害に驚愕した。
夕方に電話が鳴る。
静岡に居るが先に進めない、ホテルも満室、岡崎のホテルの予約を要請された。
翌日、幸田町の憩いの農園で生鮮野菜を大量購入、中央道経由で帰られた。
蒲郡プリンスホテルは売却され、今月末には蒲郡クラシックホテルと名を変え消滅する。
陸前高田の奇跡の一本松も枯れて消える運命、諸行無常、世間は変わる。