会社員の多角術 2022年03月20日 08時14分04秒 | 随想 夏目漱石の「吾輩は猫である」の第4話に 「僕は実業家は学校時代から大嫌だ。金さえ取れれば何でもする、昔で云えば素町人だからな」と実業家を前に控えて太平楽を並べる。「まさか――そうばかりも云えんがね、少しは下品なところもあるのさ、とにかく金と情死(しんじゅう)をする覚悟でなければやり通せないから――ところがその金と云う奴が曲者(くせもの)で、――今もある実業家の所へ行って聞いて来たんだが、金を作る . . . 本文を読む