9-CHANのNever Give Up !

ランをこよなく愛する高齢者が、大腸がんと肺がんを患いながらも、ジョギングを再開しフルマラソンの完走を夢見る様を綴る。

もう8月が・・・。

2012-08-03 17:32:38 | 日記
ロンドン五輪に見とれて時を忘れているうちに、もう8月が3日も過ぎて行こうとしている。
時の流れは速い。
歳と共にその流れは加速する。
作家の司馬遼太郎師は、その作品「胡蝶の夢」の中で、主人公・松本良順に「時は年齢分の1の早さで駆けて行く」と語らせているが、本当に歳を取ると時間の流れは極端に早くなるように感じる。私の歳では、1時間が50秒70で駆け去ることになる。
3年前にも同じテーマを通信した覚えがあるが、その時は1時間は53秒だった。
あなたの時間年齢は、何秒ですか?いや何分ですか?1時間=3600秒をご自分の年齢で割ってみてください。

なのに今日も暑さを理由に、ランをサボっている。
確か50代までは夏の暑さが大好きで、日盛りの午後の炎天下でも遮るもののない桂川の土手を好んで走っていた気がする。汗が滝になり ウエアはもとよりシューズの中までグショグショにしても、一向に気にしなかった時代があった。それがどうだ、昨日も今日も 暑さを言い訳にしてランなしである。
これでは、フルマラソン完走など夢の世界でしかないだろう。

もっとも、7月8日に終えた半年間の化学療法の副作用というか 後遺症というかの全身の痺れ、全身の末端部分の痺れが、日に日に強くなってきているのも、走る意欲を削ぐ一因になっている。
痺れの原因になっている抗がん剤は、5月の段階で投与を止め他の薬剤だけで治療を進めて来たのに、治療終了1カ月後でもシビレは収まるどころか、日々強くなる一方である。一週間前までは、シビレていても箸もペンも使えていたのに、今週は箸の握りもボールペンで数字を書くのも不自由になってしまった。手先だけでなく足先足裏が痺れて感覚を失くしているので、ランの爽快感がないのも 走りだす意欲を減退させる一因になっている。

癌細胞に栄養を送り込んで増殖させる血液流入を阻害するための抗がん剤が、癌細胞周りの血管や神経線維だけでなく、健全な細胞周りの血管や神経も破壊しているために末端の手先や足先にシビレが起きてしまっているので、これらが再生しないとシビレは収まらないと腫瘍内科の担当医は説明してくれるが、打つ手がないのが現状である。
個人差はあるが、人によっては2年たっても痺れが解消しないこともあるようだ。
手先足先を細かく運動させるリハビリ効果で、毛細血管なり神経線維なりの再生を促すしか手がないようなので、せいぜいランと手先足先の運動をがんばるだけだ。

それにしても今日の検査結果の診療説明は、ショックだった。血液検査は良好なのに、7月27日のCT検査の結果は最悪のものだった。肺に3カ所 膀胱に1ヶ所、また腫瘍が見つかってしまった。
膀胱ガンの対処は急を要するようだ。肺はもうこれ以上切れない。
余命は、これでまた数年縮んだ。覚悟しているとはいえ、ガックリである。
せいぜい、元気な内に、ランを楽しんでおこう。