想 い
旅立ちは 秋の空を心に迎えること
ただ どこまでも
たかく たかく
舞い上がること
広がりの果てへ
広がること
旅立ちはしかし 夢見ることではない
夢から覚めること
一つの夢からも 次の夢からも
この世のすべての夢から
遠ざかり愛すること
孤独の風景へ旅立つこと
旅立ちは姿のない風を恋う想い
海を越え 山を越え
空さえ越えて
それでいていつも
風景とともにある
姿のない愛の姿よ
風
風にさそわれて 人は旅に出る
が 風に追いつくことができるだろうか
それが 自分の心の中を
通りぬけていった風だと
私の手は風をとらえることができるか
私の心は風を止めることができるか
風さえ気にしない行く方を追うことができるか
旅立ちに必要なものなんて何もないのだけど
人はいたるところに風を見る
だから旅は旅につづいていて
今度は風に追われてまた旅をする
そしてとうとう私も風になってしまうのだ
風は何もささやかないのに すべてのものが
彼に語りかける
風は冷ややかなのに すべてのものが
やさしくゆれる
どうして人は孤独と言えよう
風の孤独に気づかないで
だけどその時はもう孤独ではない
失った風が今あなたの心の中を吹いていくから
旅立ちは 秋の空を心に迎えること
ただ どこまでも
たかく たかく
舞い上がること
広がりの果てへ
広がること
旅立ちはしかし 夢見ることではない
夢から覚めること
一つの夢からも 次の夢からも
この世のすべての夢から
遠ざかり愛すること
孤独の風景へ旅立つこと
旅立ちは姿のない風を恋う想い
海を越え 山を越え
空さえ越えて
それでいていつも
風景とともにある
姿のない愛の姿よ
風
風にさそわれて 人は旅に出る
が 風に追いつくことができるだろうか
それが 自分の心の中を
通りぬけていった風だと
私の手は風をとらえることができるか
私の心は風を止めることができるか
風さえ気にしない行く方を追うことができるか
旅立ちに必要なものなんて何もないのだけど
人はいたるところに風を見る
だから旅は旅につづいていて
今度は風に追われてまた旅をする
そしてとうとう私も風になってしまうのだ
風は何もささやかないのに すべてのものが
彼に語りかける
風は冷ややかなのに すべてのものが
やさしくゆれる
どうして人は孤独と言えよう
風の孤独に気づかないで
だけどその時はもう孤独ではない
失った風が今あなたの心の中を吹いていくから