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オスプレー「厚木基地も拠点」

2012年08月01日 | 沖縄・辺野古

オスプレイ「厚木基地も拠点」

 米軍の新型輸送機オスプレイの本土訓練の拠点に、厚木基地(大和市、綾瀬市)も使われることになった。県や地元自治体には、いまだ何の連絡がないままで、怒りや戸惑いが広がっている。
 「1年を通して米軍機の騒音に悩まされている上に、安全性に疑問があるオスプレイが来るのは許せない」。地元住民らでつくる厚木基地爆音防止期成同盟の藤田栄治委員長は、話した。オスプレイはモロッコと米フロリダ州で墜落事故を起こしており、藤田さんは「欠陥機だと思う」。
 首都圏にある厚木基地は、周りに200万人以上が暮らす人口密集地帯。「厚木基地には立ち寄るだ  
けなのか、訓練もするのだろうか。市民を集めて、反対運動を起こしたい」
 厚木基地周辺では、毎年のように米軍機の部品落下事故が発生し、民家などに被害が出ている。今年2月には米海軍空母艦載機の電子戦機EA6Bプラウラーが基地に着陸する際、部品を落下させ、基地北側の県道を走行中の車に直撃する事故も起きた。

  基地近くで野菜をつくる農業生産法人の畑にも鋭利な金属片や断熱材など約30点が落下した。代表の片柳義春さん(54)によると、たまたま畑に人が出ておらず、けが人はなかったという。「オスプレイは部品ではなく、機体そのものが落っこちてくるかもしれない。ものすごい恐怖を感じる。安心して農業ができない」と話した。
 片柳さんは、畑に落下した部品を回収に来た米兵の態度にも憤りを感じたという。「高圧的な態度で、警察官による身分証明書の提示にも応じなかった。日本国民をバカにしている」と米軍に不信感を募らせている。(柳沼広幸)
国、詳細の公表拒否

 オスプレイの厚木基地使用について県は6日、防衛省に事実確認をしたが、回答を拒まれた。こうした対応に黒岩祐治知事は同日の記者会見で「国には事前の情報提供を繰り返し求めてきたが、報道で初めて知った。政府の姿勢に憤りを感じる」と批判した。
 県基地対策課によると、古尾谷光男副知事が同日午前、防衛省を訪れて説明を求めたが、「米側からの情報提供の詳細は公表していない。お答えを差し控えさせていただく」と拒まれたという。古尾谷副知事は、飛行計画の事前情報を速やかに地元に伝えるよう申し入れたという。
 黒岩知事は「オスプレイの安全性に住民の多くは不安を持っている。飛行訓練の詳細を地元に丁寧に説明し理解を得ることが大事で、政府は情報をきちんと伝えるべきだ」と話した。

                     (2012年11月7日付 「朝日新聞」神奈川WEB版より)



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