年を取ると痴呆話をよく聞くようになる。
さんまさんのおじいちゃんは、
お家に帰ると電子ポットとずっと会話をしていたそうで
それを見て悲しむ人と、笑いに変えてしまう人と居るわけです。
私の最長の司会仲間のさかえちゃんは・・・
おじいちゃんがお家に帰ったら・・・
”あんたはん、だれでっか? シナ人でっか?”
って言われてびっくりしたのなんの(*^。^*)
聞いた私はウケたのなんの(ToT)/~~~
うちの父は病になりたての昨年秋に、
競馬なんか一度もやったことも無いし
買い方も知らないのに・・・
父”馬券飼って来て!”
私”え?馬券?”
父”そうや、これは絶対当たるんや!馬券乞うて来い!馬券!”
私”何がこうてこいよ、自分で行けば?えらそーーにっ”
父”俺は病気で入院してるのに行けるわけないやろ!こうてきて!”
私”だから、馬単か馬連か枠で買うんか?買い方を指定してよっ!!”
父”何をゆうとンねん!8-7.6-5.4-3.2-1.やっ!!!”
惑星の直列ぐらいあり得ない購入を依頼されて
真面目に頭に来た。
そして・・・
父”敵をかく乱するんやっ!!!”
このね、自分の家族が言う言葉は通常真面目に受け取っているだけに、
すぐには老人ボケとはなかなか気が付かず、後になって
ああ、あの時には、もう痴呆だったんだ!
って気が付くぐらいで身内は分かりにくいのと、
うちの場合元々が税務署を国税庁と言ったり、
長崎屋を平野屋と言ったり、
電気屋さんがテレビケーブルをつけに来て
私素人ですから!と、何故か電気に素人アピールをしだす、
ちょっとシュールな人なので、解しがたい事は
日常茶飯事だったから、、、
まるで、馬券親父に取りつかれて、
大病院内をよなよな徘徊している父が
す
にしか見えなかったって言う(笑)
その後も、、、
父”今まで悪かった・・・美智子の家に馬券を送っといた、
換金したらきっと300~400万になる馬券を送ったから、
今までの足しにして欲しい、また付いたら連絡してくれ・・・”
私はこの時、まともになった発言の父に、
やっと病になって家族を振り返る親心が芽生えたかと
やっと、人をストレートに愛する術が病気を機に胸によみがえったかと
やっと・・・やーーーーーーっと・・・やっとまともな父親らしく・・・
最高に感動した
のもつかの間・・・
いくら待っても郵便来ない、
おまけに・・・
携帯代金を・・・
”元町商店街 AUショップ様”
だけ書いて切手を貼り、現金を入れて送り付け、
その後始末に足を運び、、、
何度も300~400万円になるはずの馬券を
お前の家に送ったと父から執拗な督促を受けた(笑)
換金してちょっと持ってきてほしいと
その上、周囲の昔の仕事仲間や手当たり次第に
”馬券を買ってきてほしい!”と懇願して電話をしたらしく・・・
大病院のコーヒーショップで北斗あきらに変身した私は
ボンベイ並みの噴火をし、父は罵詈雑言に実り過ぎて収穫の遅れた所へ
台風が来てしまった稲穂ぐらい
うなだれていた。
今思っても大病院って、何かいると思います(笑)
退院したらケロッと元に…は戻らないけどましになり。。。
普通の天然なおじいさんに戻りました。
それが一番怖いけど・・・