愛媛FC 『伊予決戦、歓喜』

愛媛vs今治

愛媛4-5-１システム

【フォーメーション】

GK辻
右SB木村
右CB森下
左CB小川
左SB山口

ﾎﾞﾗﾝﾁMF深澤
ﾎﾞﾗﾝﾁMF谷本
右ｻｲﾄﾞMF曽根田
左ｻｲﾄﾞMF茂木
ﾄｯﾌﾟ下MF石浦

CF松田


J3リーグ第節愛媛1VS0今治で勝利する。

『歓喜の瞬間』
歓喜の瞬間が突然に訪れた。
後半4分に愛媛CF松田がヘディングシュートで先制ゴールを決めた。その時である。


『この先制点の素晴らしさ』
この先制点の素晴らしさを振り返ってみたい。

　得点の経緯。
この得点の直前に両チームでロングボールを蹴り合う展開があったが、その流れで愛媛の選手がクリヤーキック(ロングボール)を蹴るがそれが今治ディフェンスの背後を狙った形となった。

①CF松田の能力の高さ。
このボールを愛媛松田と今治DFが追い、激しく肩で接触するがここで転倒したり、ぐらついたりする等の当たり負けする事なく平然とボールキープ、起点となれた事がとてもとても大きかった。この体幹の強さ、身体能力の高さには驚かされた。

②松田の戦術的判断の確かさ。
上記の続きでボールをワントラップしツータッチめで即座にMF石浦にパスを出した。これも効果的であった。攻撃参加してきた味方選手を有効に生かす事が出来、攻撃スピードを上げる事に繋がった。

③松田の駆け引きの巧みさ。
石浦にパスを出した後はオフサイドに掛からないようにライン裏に飛び出さないように自身の動きをセーブしている。その後、石浦の動きを観ているが石浦が愛媛左サイドMF茂木にパスを出した直後に右手を大きく上げて何らかの合図を送る。この時に今治DF(4番)が振り返り自身の背後を確認するが、松田はファーポスト側を狙う姿勢(デコイラン囮の動き)を見せ自身が背後にいる事を相手に視認させた。

茂木が左サイドでドリブル開始した直後は、そのままの位置を保持しているが、茂木がドリブル後切り返す為にストップした瞬間にはDF(4番)の死角(左側方)まで忍び寄っていた。茂木が切り返しセンターリングをあげる瞬間に猛烈なダッシュを掛け動きだす。驚異的なスプリントで今治DFの前に出る。かつ驚異的なタイミングでセンターリングの軌道、ボールの落下に合わせて強烈なヘディングシュートをニアポスト側に叩きこんだ。

『総括』
本当に見事な得点であった。
気持ち的には誰が取ってくれてもいいから勝ってくれと切望していたが、まさに取るべき人が取った得点で愛媛のエースの得点であった。
まさに今季の愛媛を象徴した得点であったと言える。

来季J2に昇格するが、来季の愛媛FCがどれくらい通用するのかを楽しみにしたい。

今季のストロングの部分を更に磨きを掛け強化し、守備についてはなかなか失点をし辛い堅実な守備組織を構築する事を切に願う。


愛媛FCのJ2への昇格を心より嬉しく思う。