
貨物用の新幹線車両に在来線の貨物車両を丸ごと搭載する「トレイン・オン・トレイン」の研究車両が21日、JR北海道苗穂工場(札幌市東区)で報道機関に公開された。北海道新幹線が開業すると青函トンネル区間は新幹線と貨物列車が共用するため、速度の遅い貨物列車は運行本数の削減が予想される。JRは「トレイン-」の実現により、同等の輸送能力の確保を目指す。
「トレイン-」は、空洞の新幹線貨車内に、専用の機関車が引く貨物車両が収まる仕組みで、これまでの倍以上の時速約200キロで走行する。新幹線用線路の「標準軌」は在来線のレール幅より368ミリ広いため、在来線レールを切り替える階段状の「ダブルトラバーサ」が水平にスライドすることで、レールの切り替えを短時間で実現する。
シミュレーションでは、新幹線の運行が1時間間隔の場合、在来線の貨物列車は3本しか運行できないが、「トレイン-」は7本の運行が可能。また、新幹線ダイヤが30分間隔になると不可能だった貨物運行が、2本できる計算になる。
貨車に自動車を積み込む「カートレイン輸送」が新たに可能となり、北海道と本州との交流拡大が期待できるほか、在来線線路の保守管理コストの低減などのメリットもあるという。この日は国土交通省の三日月大造政務官がトレイン・オン・トレインを視察。「(15年の)北海道新幹線新青森-新函館の開業までに、技術・制度的な課題を検証したい」と話した。【仲田力行】
毎日新聞 2010年2月21日 21時59分
いいですねぇ、こういう技術がCO2を削減に貢献できるんですよ。かなり遠距離のドライブが楽になって最高ですねぇ。JR新幹線路線にはミニ以外は適用可能。これはGoodだ。夜間はこういう車両で貨物列車をがんがん走らせて・・・って沿線住民から苦情がでるか。。。青函トンネルだけにとどめず、トラックから奪うくらいの勢いで超高速貨物列車を実現してほしいもんです。