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読んだ文庫をつらつらと…

備忘録として、6(5+1)段階評価で

逃亡作法 TURD ON THE RUN

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
東山彰良(宝島社文庫)
第1回『このミステリーがすごい!』銀賞・読者賞受賞作

とんでもない新感覚犯罪小説がここに誕生!「日本作家でこれだけの迫力と卓抜したセンスを持った書き手が現れるとは思ってもみなかった」と選考委員も驚嘆!「国産品とは思えないクールな語り口」「並の新人とは思えない」読者の圧倒的指示を受け、第1回『このミステリーがすごい!』大賞と読者賞をダブル受賞した問題作。モラルなき悪党たちが近未来の刑務所を駆けずり回る脱獄活劇、ついに文庫化!

ランドマーク

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
吉田修一(講談社文庫)

大宮の地にそびえたつ地上35階建ての超高層ビル。それはフロアがねじれながら、巨大な螺旋を描くという、特異な構造をもっていた。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人、ふたりの毎日もビルが投影したかのように不安定になり、ついにゆがんだ日常は臨界点を超える。圧巻の構想力と、並はずれた筆力で描く傑作長編。

世界は密室でできている。

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
舞城王太郎(講談社文庫)

15歳の僕と14歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。中三の修学旅行で東京へ行った僕らは、風変わりな姉妹と知り合った。僕らの冒険はそこから始まる。地元の高校に進学し大学受験――そんな10代の折々に待ち受ける密室殺人事件の数々に、ルンババと僕は立ち向かう。鮮烈!新青春エンタ!!

真夜中の五分前

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
本多孝好(新潮文庫)

(side-A)
少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。いま、小さな広告代理店に勤める僕の時間は、あの日からずっと五分ズレたままだ。そんな僕の前に突然現れた、一卵性双生児のかすみ。彼女が秘密の恋を打ち明けたとき、現実は思いもよらぬ世界へ僕を押しやった。洒落た語りも魅力的な、side-Aから始まる新感覚の恋愛小説。偶然の出会いが運命の環を廻し、愛の奇蹟を奏で出す。
(side-B)
かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。あれから二年、転職した僕の前にひとりの男が訪ねてきた。そして、かすみとその妹ゆかりを思い出させずにはおかぬこの男が、信じられない話を切り出した。物語は、驚愕のエンディングが待つside‐Bへ。今日と明日をつなぐ五分間の隙間を破り、魂震わす極限の愛が生まれる。

二〇〇二年のスロウ・ボート

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
古川日出男(文春文庫)

この文章は僕自身のエクソダス――『出トウキョウ記』であり、その失敗の記録だ。(本文より) 小学5年生の夏からはじまる3つのボーイ・ミーツ・ガール。トウキョウに突きつけるノオと、愛憎。それは三たびの喪失であり、三たびの敗北だった。言葉でビートをきざむ古川日出男がとどける愛のかたち。著者自身による解題を収録。

ダックスフントのワープ

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
藤原伊織(文春文庫)
第9回すばる文学賞受賞作

大学の心理学科に通う「僕」は、ひょんなことから自閉的な少女・下路マリの家庭教師を引き受けることになる。「僕」は彼女の心の病を治すため、異空間にワープしたダックスフントの物語を話し始める。彼女は徐々にそのストーリーに興味を持ち、日々の対話を経て症状は快方に向かっていったが……。表題作ほか三篇。 解説・藤沢 周

エール

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
鈴木光司(徳間文庫)

裕福な家庭で育ち、大手出版社に勤め、恋人はエリート。順風満帆な毎日を送る梅村靖子の前に突然現れた若き格闘家・真島一馬。「俺はあんたのために闘うよ」。しなやかな獣と運命の恋に堕ちた靖子。その人生に初めて、闘いのゴングが鳴り響く。

神々のプロムナード

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
鈴木光司(講談社文庫)

もうおまえとは暮らせなくなった――日曜日の夕方、テレビも点けたままの状態で姿を消した松岡邦夫。妻の深雪に相談された友人の村上史郎は、邦夫を捜し始めた。すると続発する不可解な失踪劇との関連性がちらつく。その陰にはある新興宗教組織の存在が……。世界を混沌の淵へとみちびくミステリー大作。

林真紅郎と五つの謎

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
乾くるみ(光文社文庫)

林真紅郎、元法医学者。愛妻を事故で亡くしたのを契機に、勤務先の大学を辞し、35歳の若さで「隠居」生活に入った。そんなある日、12歳の姪と行ったコンサートで事件は起きた。ステージ上のマジックで消えた女性が、トイレの個室で殴打された姿で発見される。(「いちばん奥の個室」)
バラバラの謎が真紅郎の脳裏でシンクロするとき、一挙に〈事件〉は解決する! 本格推理の傑作。

殺戮にいたる病

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
我孫子武丸(講談社文庫)

永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

ブルータワー

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
石田衣良(徳間文庫)

悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成している未来へ。「…この物語は平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。『ブルータワー』へようこそ! 夢みる力が決して失われる事のない世界へ」(著者の言葉)

東京DOLL

2008年10月30日 | ★☆☆☆☆☆(残念…)
石田衣良(講談社文庫)

マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。