
今期(2/11〜6/15)のMOMATコレクション展の5室は、前期(2024/9/3〜12/22)からの継続企画「シュルレアリスム100年」。
岡上淑子のフォト・コラージュ作品が、前期の後半(11/12〜)、今期の前半(〜4/13)、今期の後半(4/15〜)と、1点ずつ展示される。
後半入りした週、早速見に行く。
岡上淑子
《宣誓》
1953年、25.0×20.8cm、作者寄贈

眼・眼・眼・眼・眼。

近くに展示される、靉光の「眼」。

「Security Jersey」って何?

2019年1-4月、東京都庭園美術館にて「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇跡」が開催された。国内所蔵作品のみならず、アメリカのヒューストン美術館や香港のM+など海外所蔵作品をも集めた大回顧展であった。
同展で初めて名を知り大ファンとなった私、それから、東京・その近郊で岡上作品の展示機会があれば見に行くよう努めているところ。
しかし、情報収集の不充分さもあって、この6年間に実見したのは、東京国立近代美術館所蔵作品20点のうちの次の5点を、同館の常設展示で見たにとどまっている。
《夜間訪問》
1951年、35.6×25.4cm、購入

《長い一日》
1951年、28.9×26.2cm、購入

《無情な光景》
1951年、29.4×26.2cm、購入

《地球の果て》
1952年、35.7×26.0cm、作者寄贈

《宣誓》
1953年、25.0×20.8cm、作者寄贈

(現在、東京都写真美術館にて、同館所蔵10点のうちの1点、《廃墟の旋律》が展示中(〜6/22)とのことで、いずれ見に行くつもり。)
なかなか数が増えない。
2022年11月-23年1月の福岡市美術館での、元夫との2人展「藤野一友と岡上淑子」に行かなかったのが大きいか。私的に当時の福岡は遠かった。カラヴァッジョ見たさの2度の遠征を通じて、日帰り&交通費抑制ができることを知った今なら行くだろう。
【岡上淑子作品を所蔵する国内美術館】
東京国立近代美術館:20点
東京都写真美術館:10点
高知県立美術館:34点【画像なし】
栃木県立美術館:10点
検索不可
福岡市美術館:1点【画像なし】
【岡上淑子作品を所蔵する海外美術館】
ヒューストン美術館:20点
ニューヨーク近代美術館:1点
M+(香港):4点
ナショナル・ギャラリー、ワシントン:1点
スミソニアン国立アジア美術館(National Museum of Asian Art):3点
ゲッティ美術館(J. Paul Getty Museum):1点
ピーボディ・エセックス博物館(Peabody Essex Museum):5点
検索不可
今回、福岡市美術館が岡上作品を所蔵していることを初めて知る。
ただし、コラージュ作品ではなく、写真作品(ゼラチンシルバープリント)。
作品名・サイズ・ゼラチンシルバープリントで照合するが、福岡市美術館「藤野一友と岡上淑子」展の出品リストに見当たらず、また、2018年の高知県立美術館での回顧展の公式図録である『岡上淑子全作品』河出書房新社刊にも掲載されていない。近年収蔵したのだろうか。
*海外美術館については、O様からコメントにていただいた情報をもとに記載しました。O様に感謝申し上げます。