東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

ティツィアーノの来日作品を確認する。

2017年02月19日 | ヴェネツィア派

ティツィアーノとヴェネツィア派展
2017年1月21日~4月2日
東京都美術館

 

   東京都美で開催中の「ティツィアーノとヴェネツィア派展」では、工房作を含めて7点のティツィアーノ作品が出品されている。これは過去最大の点数だろうと思われる。
   なかでもカポディモンテ美術館からの《ダナエ》と《教皇パウルス3世の肖像》の出品は特筆。


《復活のキリスト》
1510-12年頃、133×82cm
ウフィツィ美術館


《フローラ》
1515年頃、79.7×63.5cm
ウフィツィ美術館


《ダナエ》
1544-46年頃、120×172cm
カポディモンテ美術館


《教皇パウルス3世の肖像》
1543年、113.7×88.8cm
カポディモンテ美術館


ティツィアーノと工房
《枢機卿ピエトロ・ベンボの肖像》
1547年頃、114×97cm
カポディモンテ美術館


《マグダラのマリア》
1567年、122×94cm
カポディモンテ美術館


ティツィアーノと工房
《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》
1560-70年頃、90×83.3cm
国立西洋美術館

 

   過去、どんなティツィアーノ作品が来日したことがあるのか。
   現在から遡っていく形で確認していく。

 

 

2016年


1)アカデミア美術館所蔵 
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち
2016年7月13日~10月10日
国立新美術館


《受胎告知》
1563-65年頃、410×240cm
サン・サルヴァドール聖堂、ヴェネツィア

 


《聖母子(アルベルティーニの聖母)》
1560年頃、124×96cm
アカデミア美術館、ヴェネツィア


ティツィアーノと工房
《ヴィーナス》
1555-65年頃、115×84cm
ジョルジョ・フランケッティ美術館、ヴェネツィア

 

 

2015年


2)プラド美術館展
ースペイン宮廷 美への情熱
2015年10月10日~1月31日
三菱一号館美術館


《十字架を担うキリスト》1565年頃
プラド美術館

 

3)ルーヴル美術館展
日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
2015年2月21日~6月1日
国立新美術館


《鏡の前の女》1515年頃
ルーヴル美術館

 

 

2012年


4)大エルミタージュ美術館展
世紀の顔・西欧絵画の400年
2012年4月25日~7月16日
国立新美術館


《祝福するキリスト》1570年頃
エルミタージュ美術館

 

 

2010年


5)カポディモンテ美術館展
2010年6月26日~9月26日
国立西洋美術館


《マグダラのマリア》
1567年
カポディモンテ美術館
★2017年都美出品作と同じ。

 

 

  ここまでは、拙ブログの記事をもとに抽出した。

  以下からは、わずかな手持ちの図録と曖昧な記憶を頼りに抽出していく。

 

 

2009年


6)THE ハプスブルク展
2009年9月25日~12月14日
国立新美術館


《イル・ブラーヴォ》
ウィーン美術史美術館

 


《イザベッラ・デステ》
1534-36年頃
ウィーン美術史美術館


《聖母子と聖パウロ》
1540年代初期
ブダペスト国立西洋美術館

 

ティツィアーノ(工房)
《キリストの埋葬》
ウィーン美術史美術館

 

7)ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち
2009年3月25日〜6月1日
国立新美術館


《聖母子と聖ステパノ、聖ヒエロニムス、聖マウリティウス》
1517年頃
ルーヴル美術館

 

 

 

2008年


8)ウルビーノのヴィーナス
古代からルネサンス、美の女神の系譜
2008年3月4日〜5月18日
国立西洋美術館


《ウルビーノのヴィーナス》
1538年
ウフィツィ美術館

 


《ヴィーナスとアドニス》
バルベリーニ宮国立古典絵画館


ティツィアーノと工房
《キューピッド、犬、ウズラを伴うヴィーナス》

 

 

 

2007年


9)《うさぎの聖母》聖なる詩情
2007年10月27日〜2008年3月1日
ルーヴル - DNP ミュージアムラボ(第3回展)


《聖母子と聖カテリナと羊飼い(うさぎの聖母)》
1525-1530年頃
ルーヴル美術館

 

10)ヴェネツィア絵画のきらめき
2007年9月2日~10月25日
Bunkamuraザ・ミュージアム


《洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ》
1515年頃
ドーリア・パンフィーリ美術館

 

 

2006年


11)プラド美術館展
2006年3月25日~6月30日
東京都美術館


《アモールと音楽にくつろぐヴィーナス(ヴィーナスとオルガン奏者)》1555年頃
プラド美術館

 


《皇帝カール5世と猟犬》1533年
プラド美術館

 


《サロメ》1555年頃
プラド美術館


ティツィアーノおよび工房
《フェリペ2世》1552-53年頃
プラド美術館



2005年

12)ドレスデン国立美術館展:世界の鏡
2005年6月28日〜9月19日
ドレスデン国立美術館


《白いドレスの女性の肖像》
1555年頃
ドレスデン国立絵画館

 

 

2002年


13)ウィーン美術史美術館名品展
2002年10月5日〜12月23日
東京藝術大学大学美術館


《法王パウルス3世》1546年以降
ウィーン美術史美術館


《キリストの埋葬》
16世紀
ウィーン美術史美術館
★2009年国立新美出品作と同じ。

 

14)プラド美術館展
スペイン王室コレクションの美と栄光
2002年3月5日〜6月16日
国立西洋美術館


《農園のキリスト》1553年
プラド美術館


《キリストとキレネ人》
プラド美術館
★2015年三菱一号館美出品作と同じ。

 


《スペインに救済される宗教》1572-75年
プラド美術館

 

 

2001年


15)イタリア・ルネサンス 宮廷と都市の文化展
2001年3月20日〜7月8日
国立西洋美術館


《フローラ》
ウフィツィ美術館
★2017年東京都美出品作と同じ。


《ピエトロ・アレティーノの肖像》
ピッティ美術館


《悔悛するマグダラのマリア》
カポディモンテ美術館
★2017年東京都美、2010年国立西洋美出品作と同じ。

 

 

   もう限界。21世紀におけるティツィアーノ作品の来日状況ということでまとめさせていただく。

   漏れは当然あるだろうから、気づいたら修正していきたい。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。