東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

2017年春の展覧会

2017年02月20日 | 展覧会情報

   2017年2月後半から5月初旬に始まる展覧会。


   私的重要度により、ランクづけ。

 

【!!!】1展


ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-
2017年4月18日~7月2日
東京都美術館

 


【最優先】5点


シャセリオー展
19世紀フランス・ロマン主義の異才
2017年2月28日~5月28日
国立西洋美術館


ミュシャ展
2017年3月8日~6月5日
国立新美術館


大エルミタージュ美術館展 
オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち
2017年3月18日〜6月18日
森アーツセンターギャラリー


雪村-奇想の誕生-
2017年3月28日〜5月21日
東京藝術大学大学美術館


絵巻マニア列伝
2017年3月29日~5月14日
サントリー美術館

 


【優先】5展


江戸と北京-18世紀の都市とくらし
2017年2月18日〜4月9日
江戸東京博物館


ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 
世界が認めたその画力
2017年2月23日~4月16日
Bunkamuraザ・ミュージアム


高麗仏画 香りたつ装飾美
2017年3月4日〜3月31日
根津美術館


義経伝説全12巻一挙公開
奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻
2017年3月17日〜4月25日
MOA美術館


大英自然史博物館展
2017年3月18日~6月11日
国立科学博物館

 


【余裕に応じて】21展


山種コレクション名品選IV
日本画の教科書 東京編
2017年2月16日〜4月16日
山種美術館


パロディ、二重の声
―日本の1970年代前後左右
2017年2月18日〜4月16日
東京ステーションギャラリー


草間彌生 わが永遠の魂
2017年2月22日~5月22日
国立新美術館


江戸に長崎がやってきた!
長崎版画と異国の面影
2017年2月25日~3月26日
板橋区立美術館


夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 総集編
2017年3月7日〜5月7日
東京都写真美術館


歌川国芳 21世紀の絵画力
2017年3月11日〜5月7日
府中市美術館


茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術
2017年3月14日〜5月21日
東京国立近代美術館


SEITEI 蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭
2017年3月18日~4月9日
加島美術1階・2階展示スペース(中央区京橋)


浮世絵動物園
2017年4月1日~5月28日
太田記念美術館


日本、家の列島
―フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン―
2017年4月8日〜6月25日
パナソニック汐留ミュージアム


茶の湯
2017年4月11日~6月4日
東京国立博物館


燕子花図と夏秋渓流図
2017年4月12日~5月14日
根津美術館


リアルのゆくえ
2017年4月15日〜6月11日
平塚市美術館


奈良 西大寺展
2017年4月15日~6月11日
三井記念美術館


ファッションとアート 麗しき東西交流 
2017年4月15日~6月25日
横浜美術館


19世紀パリ時間旅行-失われた街を求めて-
2017年4月16日~6月4日
練馬区立美術館


ランス美術館展
2017年4月22日~6月25日
東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館


国宝 金沢文庫展
2017年4月28日〜6月18日
神奈川県立金沢文庫


アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国
2017年4月29日~6月18日
東京ステーションギャラリー


没後150年 坂本龍馬
2017年4月29日〜6月18日
江戸東京博物館


ニューヨークが生んだ伝説
写真家 ソール・ライター展
2017年4月29日〜6月25日
Bunkamuraザ・ミュージアム

 

 

引き続き春一杯開催中。


オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき
2017年2月4日~5月21日
三菱一号館美術館


日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念
スケーエン デンマークの芸術家村
2017年2月10日〜5月28日
国立西洋美術館新館展示室

 


関西地区の展覧会(関東地区では開催されない)


快慶 
日本人を魅了した仏のかたち
2017年4月8日~6月4日
奈良国立博物館


木×仏像(きとぶつぞう)
-飛鳥仏から円空へ
日本の木彫仏1000年
2017年4月8日~6月4日
大阪市立美術館


海北友松
2017年4月11日~5月21日
京都国立博物館

 

 

   上述が認識しているところだが、他にも素敵な展覧会があるに違いない。
   この春も素敵な展覧会に数多く出会えますように。



4 コメント

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快慶展 (むろさん)
2017-02-20 23:39:42
私は美術全般を広く見ているのではなく、興味のある特定のテーマを深く追求するような見方をしています。その一つがイタリアルネサンス・バロックであり、これと同じくらい力を入れているのが日本美術のうち12世紀半ばから約100年間の仏師の動向です。快慶や弟子行快についても当然その対象です。

今回の快慶展はまだどんな作品が出るのかについてはほんのわずかしか分かっていませんが、かなり期待できる内容のようです。公開資料から分かるもので、見たことのない作品は京都宮津如意寺の地蔵菩薩ぐらいですが、鎌倉彫刻を研究している某大学の先生から聞いた話では米国キンベル美術館の釈迦如来が出るらしいとのことです。キンベルと言えばカラヴァッジョやラトゥールのいかさま師があることで知られていて、私も将来はカラヴァッジョと快慶を見るために行きたいと思っていましたが、テキサス州フォートワースというちょっと行きにくい(周りにあまり行く所もない)場所ということで、いつ行けるかと思っていました。快慶が奈良に来て、カラヴァッジョのいかさま師をいつかヨーロッパの美術館のカラヴァッジョ展で見ることができれば、キンベルには行かなくて済むのではないかと期待しています。この他快慶展には広島耕三寺の宝冠阿弥陀と熱海伊豆山の脇侍菩薩2躰が一緒に出るようです。ともに別々には見たことがありますが、一緒に並ぶのは初めてです。また、上記先生からの話では三重県新大仏寺阿弥陀三尊の一部であった手(米国サックラー美術館)と耳(松永耳庵旧蔵)も出るようです。出品を期待しているのは米国メトロポリタン美術館バークコレクションの地蔵菩薩、国内の作品ではまだ見ていない三尺阿弥陀数躰(足利真教寺や京都・滋賀などの大圓寺、圓常寺、光林寺、大行寺)、それと快慶の没年が判明するもとになった京都城陽市極楽寺の阿弥陀(行快作)などです。

出品作の情報については展示替えなどでいつ奈良に行くべきかという問題とも関連するので、今後も注意してウォッチしていきます。何か分かったらまたコメントします。
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Re:快慶展 ()
2017-02-21 20:23:37
むろさん様

コメントありがとうございます。

快慶についてはよく知らないのですが、快慶展と題する展覧会の開催自体が大事件であろうことは想像できるので、展覧会好きの私としては、見逃したくない展覧会です。

今回奈良博のサイトを見ると、8点の作品画像を確認できました。キンベル美術館所蔵作品もありますね。(カラヴァッジョ作品が来日することはないのでしょうか。)

確かに何度も奈良に行くわけにもいかないでしょうから、展示替えは充分考慮する必要がありますね。私は、どの作品というのがないので、自然体で訪問日程を決めるつもりです。できれば、混まないうちに。
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快慶展の出品作 (むろさん)
2017-02-24 00:34:49
昨日奈良博快慶展の出品作品リストが発表されました(奈良博HP参照)。開催日直前まで出ないものと思っていたので、驚くとともにこれで日程の検討ができます。
一番気になっていた展示替えについては、彫刻では7件が期間限定ですが、その他は全期間展示です。この7件はほとんど後期であり、そのうち見ていないものが2件あるのですが、彫刻以外の期間限定展示のことも考慮し、4月中旬頃までには行こうかと思っています。

快慶作品をあまりご覧になったことがないなら、醍醐寺三宝院の弥勒菩薩が出る後半がお勧めですが、もし前半に行かれるなら京都鷹峯の遣迎院の阿弥陀如来が出る4/11以降をお勧めします。(この像は4/8の花祭りが終わってから出るようです。嵯峨野の二尊院と同じく釈迦・阿弥陀の遣迎二尊が本尊ですが、釈迦は出ません。昔は釈迦も快慶作と考えられていましたが、耳の形の比較検討から今では否定されています。)

私としては見たことのない快慶作品のほとんどが出るので、出品内容には満足しています。特にキンベルの釈迦とバークコレクションの地蔵の2躰が来日するのは喜ばしいと思っています。現在確認されている快慶の真作は約40件(点数ではなく件数)程度ですが、今回の快慶展で初めて見るものが7件あり、残るは京都の大行寺阿弥陀如来1件だけです。
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Re:快慶展の出品作 ()
2017-02-24 20:38:52
むろさん様

情報ありがとうございます。

出陳品一覧を奈良博HPで確認しました。

掲示が早いですね。会期の1ヶ月以上前から掲示する展覧会があるとは思ってませんでした。

訪問日程選定のアドバイスありがとうございます。

出陳品一覧の88件中、作者名「快慶」が37件。
うち5件を除き、通期展示。

通期展示でない出陳品の展示期間は、

1点:前期(4/8〜5/7)
1点:4/11〜
2点:4/25〜
1点:5/16〜

快慶初心者の私としては、どの時期が出陳品数が多いか以外の判断材料がなかったところでしたが、むろさんさんのお勧めを踏まえ、極力4/25以降の日程、少なくとも4/8・9以外の日程とする方向で挑戦します。

「見たことのない快慶作品のほとんどが出る」「現在確認されている快慶の真作は約40件(点数ではなく件数)程度ですが、今回の快慶展で初めて見るものが7件」とは、やはり凄い展覧会なのですね。

少しは事前準備のうえ訪問したいと思います。
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