投錨備忘録 - 暇つぶしに借りた本のメモを残すブログ

手塚治虫氏に関する八つの誤解 - 長谷川 つとむ(中央公論新社)

手塚治虫氏に関する八つの誤解 (中公文庫)
長谷川 つとむ
中央公論新社

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1990年3月25日第一刷発行 柏書房  (私が読んだのは柏書房のもの)

著者は長谷川つとむ。1936年東京生まれ。キール大学でゲーテ(ファウスト)を研究。

以下メモ

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p37 手塚治虫のフィクションは徹頭徹尾偽悪趣味に彩られている。氏の著作から受ける後味の良さは、そのためである。

p53 モーレツ・ア太郎の愛読者であると称し、猫のニャロメや毛虫のケムンパスや得体の知れない生物ベシのファンだと主張する三島の姿は、私には何故か悲しげにさみしく映る。非妥協的なはずの天才の極めて無理な妥協の姿勢と私には見えるのだ。どうしようもない戦後日本の無教養文化の中で、ペシミスティックな大教養人・三島は、どんなに孤独であったことか。

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(2007年冬 西図書館)
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