もの忘れのためのちょっとしたメモ

要は備忘録のようなもの。

2014年でいちばんショックな出来事

2014-12-28 14:02:11 | 雑談

気がつけばもう28日。
残すところ2014年も数日となり、テレビでは1年を振り返る内容が増えてきた。
世の中でも個人でも、いろいろなことがあったように思うのだが……。
今年はどんな出来事があったか、いくつかのニュースを除き、いまではもう思い出せない。

思えば私の2014年は、神田明神での初詣に始まった。
めったに引かないおみくじは「大吉」の大当たり。
今年は間違いなく良いことがあると期待したのももう1年前のこととなる。
いまにいたるも「大吉」に見合うような幸運な出来事は起こっていない。
もっとも、31日にどか~んと、1年分の“ジャンボ”な幸運が……なんてこともないだろうなぁ。

ところで、話はここで今朝に飛ぶ。
いつものように洗面台の鏡に向かい髭を剃っていたときのこと。
鼻の辺り、鼻の穴の辺りで妙にキラキラするものがある。
なんだろう、と気になった目を凝らしてみると……そこには白髪が1本。
えっ、鼻の穴から“白髪”が飛び出してる!?

“まさか鼻から白髪が生えるなんて、目の錯覚に違いない”
親指と人差し指で件の毛を思い切り引き抜くと指の先には、見事に真白な1本の鼻毛。
頭の毛は若いころから年齢の割には白髪が多いとは思っていたが、髭はそうでもない。
白髪って、上から下に伝わっていくものなのかしら?
“まさか、髭より先に鼻毛が白髪(白毛?)になるなんて!”ものすごく年寄りになった気分。

今年はこんなショックな出来事がほかにあったか、今朝の衝撃でいまはもう思い出せない。
世の中でも個人でも、いろいろなことがあったように思うのだが……。
残すところ2014年も数日となり、1年で一番ショックな出来事が今朝起こるなんて。
気がつけば今日はもう28日。



宮部みゆき『ソロモンの偽証』読了

2014-12-22 16:42:11 | 読書

宮部みゆき『ソロモンの偽証』(新潮文庫。全6冊)をやっと読み終えた。

クリスマスの夜、一人の中学2年の生徒が学校の屋上から転落死を遂げる。
一旦は、自殺として事態は収束するかに見えたが、そこに同級生による殺人を告発する文書が関係者の間に届く。
そしてその告発状がマスコミに知れることで、事態はどんどん混迷を深めていく。
そんな中、捜査一課の刑事を父にもつ藤野涼子は、級友の死の真相を自分たちの手で究明するため「学校内裁判」の開催を決意する。
というのが、「第Ⅰ部 事件」の大まかなあらすじ。
「第Ⅱ部 決意」では、事件についての調査の様子が、「第Ⅲ部 法廷」ではいよいよ“学校内裁判”が描かれる。

個人的には「第Ⅰ部 事件」は、少々読むのが辛かった。
しかし「第Ⅱ部 決意」以降は、どんどん物語りに引き込まれていき、「第Ⅲ部 法廷」は一気読みに近かった。
まさに、作者にとっての(現段階の)集大成と言って良い作品といえるだろう。
作者にとっては初の法廷ミステリ(かなり変化球ではあるが)にチャレンジしているという点でも興味深い。
また、本書の主要な登場人物のほとんどは中学生で、事件の舞台も法廷も中学校であることも本作品の特徴の一つである。
そのせいか私は読み進めながら自分の中学時代を思い出しながら読んだが、同じような人は意外に多かったのではないだろうか。
では、かつての中学生である私のような読者に対して、現役の中学生が読んだときには、彼らはどんな感想を抱いたのだろうか?

また事件の結末や、この「学校裁判」にどんな意味があったのか、いろいろなことを考えてしまった。
極端なことを言うならば、本書はミステリ作品とはなっているが、ほんとうにミステリなのか?
読了直後は、長い物語を読み終えた達成感もあり、十分な満足感に満たされていた。
しかし、時間が経つほどにさまざまな疑問が湧き上がり、いろいろな点で考えさせられる作品でもあった。
そして、いろいろなことを考えていると、他人の感想がとても気になってくる。
ほかの人はいったいこの物語をどのように読んだのか、どんな感想を抱いたのか。
私は、宮部みゆきの作品を読むとほかの人と話をしてみたくなることがよくある。
しかし、これほど他人の感想や、他人の読みが気になった作品はこれまでにはなかった。

率直な感想としては、面白かったの一言に尽きる。
しかし、好きか嫌いかと問われるとじつは返事に迷ってしまう自分がいる。
じつは、本作を読み終えたのは先々週のことなのだが、いまだに好きなのか嫌いなのかに迷ってしまう。
ただ、私にとっては今年一番、刺激的な小説であったことは間違いがない。
できれば細かな内容をあまり忘れてしまわないうちに、もう一度読み返してみたいと思っている。
ミステリ、学校もの、群像劇、さまざまな視点で読むことが可能な物語であることも本作の魅力の一つだと思う。
視点を変えて読むときには。まったく違った印象の作品として立ち上がってくることだろう。
何度も読み直してみたい気持ちになる、それだけでも本書が傑作であることの証拠といえるのではないだろうか。

かなり長い作品なので、ふだん本を読まないような人にはけっこう読み通すのはきついかもしれない。
しかし文章はとても読みやすく、物語にはとても力があるので、きっと飽きることなく読み通せることと思う。
ちょっと長いかなぁ、という理由で二の足を踏んでいる人がいたならば、ぜひ年末年始休みのこの機会にぜひチャレンジしてほしい。
もっとも各言う私自身、実は単行本が出たときには“長い”という理由で読むのをやめたので、あまり偉いことは言えないのだが。


最近、ブログを更新していなかった理由について

2014-12-19 15:09:36 | 雑談

気づいてみれば、今年も残すところ10日ほどとなっていた。
選挙も終わり、来週はいよいよクリスマス。
クリスマスが終わればすぐに正月が来てしまう。
今年はどんなことがあったのだろうか?
考えてみても、意外に思い出せないのは歳のせいかしら。

世の中の大きなニュースはともかく、まずは自分のことを考えてみる。
今年は自転車ロードレースをたくさん観たなぁ。
そういえば、ブログを書き始めたのは今年だったなぁ。
なんて考えていたのだが、やり残したことがたくさんあるような気がしてくる。
そう言えばあの本をまだ読んでなかった、あそこに行きたかったのに行けなかった……。

ところで、そんな季節と言えば季節なのだが、ものの見事に体調を崩してしまった。
今年はずっと健康に過ごしてきたのに、このごに及んで熱を出して寝込んでしまうとは。
“ああ、そう言えば今年はまだ風邪を引いてなかったけ。早く引いておかないと!”
なんて思ったわけではないが、調子悪いかなぁと思ったら“あっ”という間だった。
日曜日の夜に熱が急上昇し、月曜、火曜と寝込んでしまった次第。

体調不良の原因が思い当たらなかったため、熱が出たときにはほんとうに驚いた。
“もしかして、デング熱だったらどうしよう?”
なんて思いも少しはしたが、さすがに12月にも元気な蚊などいないだろう。
そう言えば“九州で鳥インフルエンザ”のニュースを観たような……新型インフルエンザか?
それとも、風邪の症状によく似た良くない病気……不治の病だったらどうしよう!

熱に浮かされながら、次から次へと湧き上がる悪い想像。
悲劇の主人公となり、独り盛り上がりまくる私……でもやっぱり風邪だったみたい。
主な症状としては発熱、倦怠感、鼻詰まり、少し咳など。
たしかに思い当たる症状は、私の知る限り典型的な風邪の症状ばかり。
そんなこんなで只今は、市販の風邪薬でなんとか体調も持ち直してきたところ。

なんともこの季節は油断がならない。
爆弾低気圧は過ぎたようだが、寒さはまだまだこれからが本番。
たのしいお正月を迎えるためにも、体調管理には気をつけましょうね。


はやぶさ2 祝打ち上げ!

2014-12-04 13:40:03 | 雑談

昨日、はやぶさ2を積んだHⅡ-Aロケットの打ち上げのネット中継を観た。
ロケットの打ち上げというものを、はじめてリアルタイムの映像で見ることができた。
宇宙のことやロケットについて、特別な関心があるというわけではない。
打ち上げの中継を見ているのは、単なる気まぐれに過ぎないのだが、それでもドキドキするのはなぜなのか。
カウントダウンが進み打ち上げが近づくと、関係者でもないのにどんどん緊張感が高まっていくのを感じる。

続いていたカウントダウンがいよいよゼロとなる。
エンジンに火がつき、ロケットがゆっくりと上昇をはじめる。
種子島の現地にいれば、ものすごい爆音と衝撃があったことだろう、煙だって漂ってきたかもしれない。
でも画面をとおしては、さすがに衝撃までは伝わらず、爆音にしてもさほどの迫力では伝わらない。
それでも、どんどんスピードを上げて雲間に消えていくロケットの様子に、思いの外に興奮してしまった。

はやぶさ2の切り離しの様子も見ていたが、関係者でもないのに妙に“ホッ”とするのはなぜなのか。
これから長い時間をかけて小惑星に向かい、観測やサンプル採取など、さまざまなミッションを行うのだそうだ。
予定では戻ってくるのは6年後、東京オリンピックも終わった2020年の秋とのこと。
関係者の人にとっては、無事に戻ってくるまでは気の抜けない、たいへんな日が続くのだろう。
初代はやぶさのように迷走することなくミッションを完遂して無事に戻ってきてほしいものだ。

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ところで、話は昨日の夜に飛ぶ。

私:今日のはやぶさ2の打ち上げはすごかったよねー。 ※昼間の中継は、妻と一緒に観ていた。
妻:そうねぇ。私もはじめて見たけど、ちょっと緊張したよね。
私:そこで相談なのだが、はやぶさ2の打ち上げを祝して、我が家でも今夜は祝賀会なんてどうでしょう?
妻:…………。
私:美味しいつまみと、ビールとかワインとか片手に、はやぶさ2や宇宙の神秘についてじっくりと語り合っ……
妻:……たりはしません! あんたとはやぶさ2にはなんの関係もないでしょ!!

というわけで、見事一喝!!! わが家の“はやぶさ2、便乗打ち上げ”は、見事、失敗に終わったのだった。