読書の秋だから、というわけではないのだが、読書欲が高まっている。
というわけで、読書欲の高まりに合わせて、あれこれと読み散らしている今日このごろ。
せっせと積読本の解消に励んでいるが、浮気性のせいかあれこれと目移りしてしまう次第。
あっちを読み、こっちを読みしていたら、あっという間に読みかけが何冊もできてしまった。
枕元には10冊近く読みかけが積んであり、そこからの早く読めとのプレッシャーを感じている。
とはいうものの、以前よりよく眠れている感じもあるし、大したプレッシャーでもないのかな?
ところで、その読みかけ本の中に仏教についての本がある。
なにを読むかと積読本をあさっていて眼につき読み始めたのだが、これがなんとも……。
なぜにこの本を持っているのか? いつ購入したものか? まったく記憶がないのが悲しい。
たぶん仏像の展覧会とかテレビ番組とかを観て、衝動的に勉強しようと思ったに違いない。
そういえば最近は、神社仏閣に対してみょうに魅力や引かれるものを感じるようになっている。
それに一般教養としても少し勉強してみるのも良いか、と思い読み始めたのは今月の始め。
10月ももう下旬だというのに、200ページほどの本がなぜか読み終わらない。
本は新書なのでとても分厚い本でもなく、内容にしても基本的に一般読者向けのはず。
決して読んでいないというのでもなく、ほぼ毎日手に取り、ページをめくっている。
それなのに、どんなに読んでもまったく進まないのはどういうわけなのか。
じっくりと熟読しているからじゃないの、と思われるかもしれないがそんなこともない。
ほかの本を読むのと同じに、ふつうに読み進めているつもりなのだがさっぱり進まないのだ。
そのため、じっくりとっくり、進まない原因を考えてみた。
まず第一に、仏教の思想や哲学についての解説が難しいということは否定できない。
しっかりと勉強するつもりならばまだしも、なんとなく読んでいのでは、やはり理解は難しい。
また、インドの言葉や人名がたくさん登場するのだが、これが頭に入ってこない。
おまけに仏教といえば中国伝来なわけで、漢字だらけなのがまたまた問題である。
恥ずかしながら私は漢字が苦手で、ひらがなやカタカナのほうにより愛着を感じている。
そんなわけで、一生懸命読んではいても内容の理解となるとまったく心もとない限りである。
それでも必死に理解しようと努力を続けていると、しだいしだいに意識が遠のいて……。
数学の本を読むと、知らず知らず意識が宇宙の彼方に飛んでしまうことは自覚していた。
しかし仏教の本では心も頭も完全な“無”の状態になるとは、さすがに想像もしなかった。
これってもしかして瞑想状態? まさかこの先には解脱とか悟りとかあったりして?
とりあえず、仏教の本が良質な睡眠薬になることを悟った私なのだった。
先日の土曜日、はじめてジャパンカップクリテリウムを観戦に夫婦で宇都宮に行ってきた。
私としては、ジャパンカップもはじめてだが、宇都宮市にくるのはこれがはじめて。
毎年、観戦に行きたい(餃子が食いたい)との思っていたのだが、なかなか実現しなかった。
本当は本戦のロードレースも観戦に行きたかったが、今回はクリテリウムのみの観戦。
来年は本戦のロードレース観戦ができたらと考えている。
はちきれんばかりの期待に胸膨らませ、宇都宮駅に到着したのは10時30分。
どれほど盛り上がっているかと思っていたが、駅周辺はさほどでもない様子か。
まずはクリテリウムのコースを下見と思い、どんどん歩いて行くと、なにやら人垣が。
選手の宿泊しているホテルの前らしく、選手を待つファンの人たちで溢れかえっていた。
どうやら午前のその時間は、各チームの選手がコースの試走を行う時間だったらしい。
その後も何人もの選手を見かけたが、さすがに走っているところでは声をかけられない。
おまけに、選手の顔がよくわからないのがなんとも歯がゆくも残念な限り。
中継を観るようになって、選手の名前はだいぶ覚えたんだけどなぁ……。
もっとも、日本語以外はまるで話せない夫婦としては、声をかける勇気が出てこない。
このような場合には、なんともこの気の弱さが恨めしいのだが、なんとも致し方ないところ。
そんなこんなで、あちこちキョロキョロしながらコースまわりを歩きまわって観戦地点を物色。
レースまではまだ何時間もあるのに、沿道にはシートや椅子で体制を整える観客がたくさん。
みなさん常連さんなのだろう、暇つぶしなども準備して、ベテラン観戦者のオーラが出ている。
初心者の私たちはコースを何度も行ったり来たりしても、なかなか観戦場所を決められない。
折り返し地点の近くが良いか、それとも、スピードの出る直線が良いか……迷いに迷う。
結局、折り返し地点の手前200メートルほどの位置で観戦を決めたのが12時ごろ。
早めの場所取りのおかげで、最前列で観戦することができたので、とりあえずは安心。
レースまでには私たちのまわりも徐々に人が集まり、スタートのころはけっこうな人だかりに。
選手の走りもバッチリと見れて、とりあえずは大満足のジャパンカップクリテリウムとなった。
ただ残念なのは、ゴール地点から遠く、最後のスプリントが見られなかったことくらい。
一日中立ちっぱなしで、家に帰るとすっかり疲れきってしまったが、大満足の一日となった。
自転車ロードレースは、現地で観戦しているとレースの全貌がわからないのがちと残念。
そこで帰宅後は、録画していたJSPORTSの中継を観て改めてレースの全貌を確認。
「なるほどなるほど、こんなことがあったんだ」なんて、俺はいったいなにを見てきたのか?
そういえば、結局、宇都宮餃子も食べなかったなぁ……俺はいったいなにをしていたのか?
ところで、現地観戦したレースの中継を観ると、ついつい画面に自分を探してしまう馬鹿な私。
テレビに映りたいと思っているわけでもないのだが、でも変に期待する自分もいたりして。
ジャパンカップの興奮も冷めやらぬなか、、今週末はさいたまクリテリウムがある。
毎年観戦に行っているが、とうぜん今年もなにがあっても行く予定、というか決定事項。
いまから楽しみで楽しみで、今度こそ、テレビ中継に映ってやるぞ! って、んっ?!
休息日明け、第17ステージ。
総合優勝争いもいよいよクライマックスを迎える。
おまけに、激坂の山頂ゴールで、道幅は狭く、舗装状況はかなり酷いとの情報。
もしかしたら総合勢の争いが勃発するかも……スカイやオリカの逆襲か、それともコンタドールのアタックか!
けっこう期待に胸膨らませテレビをつけたのだが、とりあえずはおだやかな展開が続く。
いよいよ最後の激坂山岳にって……道幅、勾配はともかく、なんだよっ、舗装はきれいじゃないか!
もしかしたら、ブエルタのコースになって舗装をし直したのかしら……?
砂利の浮いた、砂埃舞う、まるで獣道のような登りだったりして、なんて勝手に想像をたくましくしていた私。
表面上は平静を装いながらも、内心はものすっごく期待に盛り上がっていたのだが、ちょっと肩すかし。
コースプロフィールについては、さまざま言われるブエルタだけに、事前情報が間違いだったのかもしれない。
それにしても勾配のキツさに嘘はなく、どの選手も見るからにつらそうに登っていたのが印象的だった。
なるほど、この上に路面状況が事前情報度にひどかったとしたら、誰も登りきれなかったかもしれない。
総合優勝を争うキンタナ(モビスター)、フルーム(スカイ)、チャベス(オリカ・バイクエクスチェンジ)、
コンタドール(ティンコフ)の4人は、特に激しい争いはなく、結局はタイム差なしのゴールとなった。
しかし、登りの途中でコンタドールが飛び出しフルームが遅れたときは、正直、いよいよダメか! と思った。
それまではだらしなく寝転んで観戦していた私も、思わずガバッと跳ね起き正座してしまったほどである。
離されては追いついて、離されては追いついて、フルームの走りはわかっていたはずなのに……騙された。
フルームよ、俺のドキドキ、ハラハラを返してくれ! たぶん3日くらいは寿命が縮んじゃったよ!!
このブエルタでも何度も騙されたはずなのに、それでもフルームのマイペース走法にはヒヤヒヤさせられる。
おまけに、最初に攻撃を仕掛けるのはコンタドール、というのもこれまた今回のブエルタではおなじみの展開。
そしてコンタドールはじきにライバルに追いつかれ、そのまま置いていかれるのもここまでのお決まりだった。
しかしよく思い起こしてみると、昨日の17ステージは少し違ったような感じもしないでもない。
コンタドールの攻撃は、これまでのステージで見せたものよりも強力だったような気がしないでもない。
それに比べて、フルームの走りは、これまでのステージでみせたほど安定してはいなかったような……。
コンタドールとフルームの調子が逆転してきたのかしら……なんて気がしてこないでもない。
この二人の好不調から見ると、キンタナは相変わらず好調を維持して、走りぶりにも危ないところが感じられない。
素人の勝手な見立てだが、やはり、現状ではキンタナが調子の意味でも一歩優位に立っているように思える。
今日は200キロと距離は長いものの、後半は下り基調で、最後はスプリント勝負になりそうな感じ。
山場のタイムトライアルを控え、総合争いは一時休止、といった感じになるのではないだろうか。
総合争いにハラハラドキドキが止まらない私にとっても、今日は“脚を貯める”日になりそうでちょっと安心。