今現在、山口俊のFA宣言による去就について神経質になっているベイファンではございますが・・・・・・・・(苦笑)
今季のDeNAの2016年のシーズンを自分なりに振り返ってみたいと思う

もうね、秋季キャンプが始まるなど、既に来シーズンに向けた戦いが始まってはいるけれども
・ ラミレスは決して下を向かず、選手を責めなかった
これはね、ベイファンの間では言わずと知れていることで、ラミレスは決して選手を責めるようなことはしなかった。
ミスは常に付きものだ。
キャンプの際にあれほど
"凡事徹底"をスローガンに掲げているにも拘らず、必ずエラーする時が来る。
しかし、試合中にどんなに選手がエラーしてもラミレスは常に
「そういう時もある」といって選手を責めるようなことはしなかった。
3月・4月のチームの不調時の時も決して下を向かず、
「必ず上位争いが出来ると信じている」といって常に物事をポジティブに捉えた。
やはりプレーするうえで必ず欠かせないのが伸び伸びとプレーすることだと思うのだ。
いちいち細かいミスについて選手を名指しし、非難するのはナンセンスだ。
いや、それでもあれはミスした選手に対する愛情表現だ、という人もいるだろう。
しかし、それで選手が萎縮してしまっては何もならない。
かえってそれは逆効果だからだ。
指導者の最大の役割は、その選手の能力をどれほど最大限に引き出させるかにあるのだから、このラミレスの指導方針は正しい。
これは、短気で頑固な日本人の指導者は見習う部分があるのではないか。
・ 梶谷の2番構想
これは、ラミレスが当初描いていた構想だ。
梶谷といえば、走・攻・守の3拍子が揃い、且つ長打力のある選手だ。
その選手を敢えて2番に置くことで、簡単にはバントしない常に攻撃型の打線が出来上がる。
前にも書いたけど、日本の野球だと2番バッターのイメージとして、犠打・エンドランなど小技の利く選手が居座る打順ということだろうと思うが、アメリカ・メジャーは違う。
2番バッターは、普通に打てる選手が座る打順というイメージが主流だ。
今季にリーグ優勝した広島カープの2番・菊池も昨年まではバントをやる場面が多かったが、今季はあまりバントせずに打たせることが多かった。
これは監督の緒方も公言していたことで、こうすれば打線が強化されるというノウハウが判ったのではないだろうか。
ただ、梶谷は開幕にケガで出遅れた。
これはラミレスの最大の誤算だったと思う。
結局、3月・4月は特に1番・2番を弄ることが多くなり、イマイチ打線が機能しなかった。
梶谷が復帰しても、なかなか調子が上がらず打順の下位に下げたり、時にはスタメンを外すこともあった。
しかし、ようやく2番・梶谷が機能し始めたのはシーズンの終盤になってから。
それを象徴していたのは9月23日の東京ドームでのヨミウリ戦。
2点ビハインドの時、2ランを放って同点に追いつくと、その後はベイ打線が爆発。
この試合は梶谷・筒香・ロペス・白崎合わせて6本のホームランが出て12-4と大勝した。
もう一つはCSファーストステージの第1戦。
これも1点を先制されたが、梶谷のソロで同点に追いつくと、その後は効率よく加点し5-3で勝利を収めた。
来季は梶谷にケガせずにそれなりに調子を保てばまさに
"新生マシンガン打線"が形成される可能性も十分にある。
・ 犠打数が少ない
これは、

の梶谷2番構想に関連するが、今季のDeNAの犠打数は81。
これはリーグ最少だ。
これまでに散々、当ブログにてバントは得点力のアップにはつながらず、逆に貧打になることを主張し続けてきたので細かいことは言うまい。
強いて言うなら、だいたい俺の指摘したとおりになった。
前年までのキヨシがあまりにもバント狂信者だったので(というよりも日本人の好きな戦術)、監督がラミレスになりバントが少なくなることを少し期待していたのだ。
実際、梶谷を2番に置く構想を聞いた時はなおさら期待した。
先ほど言った梶谷の故障など誤算が続いて1シーズンまるまる打線が機能したとは言い難いが、まぁそれなりに形が見えてきたかな、という感じだ。
・ 配球でインサイドを攻める重要性
これも重要で、これまでDeNA(ベイスターズ時代も含む)のバッテリーは大半が外角一辺倒の配球だった。
そこで、ラミレスはシーズン前のキャンプの時点で常に捕手にはインコースを攻めるように口酸っぱくして指示してきた。
ラミレスはDeNAで選手としてプレーしている時から配球が外角一辺倒であることが気になっていたという。
外角はケースによっては有効な時もあるが、やはりインコースが生命線だ。
もう外角が分かっているのならバッターに打たれる確率が高まるのは当然だし、逆に外角はバッターからしてみたら打ちやすいコースなのだ。
インコースの重要性を教わったDeNAの捕手はかなり勉強になったようだ。
嶺井は昨年までを振り返って、外角を要求することで逆に相手バッターに気持ちよく振られていることが分かったという。
来季以降も勝負どころでインサイドを攻める場面が多くなるだろう。
・ 選手の能力を適正に見出すラミレスの采配
これはもう細かく書く必要性はないだろう。
ここぞという場面で選手の能力を適正に見出し、それに応える選手は見事だった。
それがものの見事に表れていたのがCSでの嶺井だ。
レギュラーシーズンが終了し、CSまで1週間ほど間が空いた。
その間、ベイは社会人チームと練習試合を実施し、実戦感覚を保った。
そこで、ラミレスは嶺井を起用する。
実は、嶺井のバッティングの練習を見て、かなりいいスイングをして調子が良いと思っていたという。
それでその練習試合に嶺井を出場させて実戦感覚に慣れさせていった。
そして、嶺井はCSファーストステージにて値千金の勝ち越し決勝打を放った。
選手の能力を適正に見出すラミレスの采配と最初に言ったラミレスが選手を責めるようなことはしない指導方針、そしてラミレスの確かな戦術が噛み合った今シーズンだったと思う。
もうね、暗黒時代の時はつい現実逃避してあの1998年の栄光を動画で観る機会が多かったけど、これで現実逃避が"今~未来"へと移っていき、ようやく時間を動かせる(笑)
来季以降がさらに楽しみになってきた
でわでわ