1987年3月28日にリリースされたオフコース通算13枚目のオリジナル・アルバム「as close as possible」に収録されている曲。
オフコースとしては、これまでにないコミカルなポップナンバーで、作曲は清水仁・松尾一彦の共作だが、主に清水が中心となって作曲された。
清水が自分の持つイメージを元に大筋を書き、そこに松尾が手を加えていく形で完成された。
そのためか、オリジナルメンバーの小田和正・鈴木康博(1982年脱退)とは異なった曲調で、オフコースとしての新たな新境地が垣間見れる。
また、前年の1986年にバンド活動を1年間休止し、各メンバーそれぞれソロ活動に精を出した成果も影響している。
もともとロック畑出身の清水・松尾ということもあってか、サウンド自体はハードで、ブラス・セッションが大々的にフィーチャーされている。
この曲の作詞は松本一起で、コミカルな曲調とは裏腹に恋人を想いながらもなかなか会えないもどかしい男の気持ちが綴られている内容。
リード・ヴォーカルは、清水・松尾が分け合い、サビで2人同時に歌う構成だが、小田も最後のタイトルコールの部分を歌っている。
その後、この曲は同年5月25日にリリースされたオフコース通算33枚目のシングルで、アルバムからのシングルカット「もっと近くに(as close as possible)」のカップリングとしても収録された。
アルバムを引っさげたライブツアー「as close as possible」にて演奏され、前曲の「I'm a man」(松尾一彦作曲)からのメドレー形式で演奏された。
ライブ・ヴァージョンは、メンバーの小田・清水・松尾・大間ジローの他に、サックスの園山光博、トランペットの富樫要など、サポートメンバーの演奏も光る。
さらに、間奏は小田が携帯用のキーボードを持ちながらステージの前面に出る演出も行われた。
その模様は、当ツアーのライブ映像作品「OFF COURSE CONCERT TOUR 1987 as close as possible」(その後DVD、Blu-ray Disc化)に収録されている。
その後、1988年のオフコース最後のライブツアー「Still a long way to go」、1989年2月26日に東京ドームにて開催された解散ライブ「The Night With Us」でも演奏され、後期オフコースのライブでの定番曲となった。
また、1989年2月1日リリースのベスト・アルバム「君住む街へ 1984→1988」にも収録された。
オフコース解散後は暫くは演奏されなかったが、解散から10年後の1999年、清水・大間・松尾によって結成されたAcoustic Beatles Club(A.B.C.)のライブにて、しばしば演奏されている。
また、2010年、ラゾーナ川崎プラザソルにて開催された、清水の還暦記念ライブにて演奏され、近年の清水のライブでも演奏されることがある。
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オフコース 「as close as possible」 |
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オフコース 「君住む街へ 1984→1988」 |
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オフコース OFF COURSE CONCERT TOUR 1987 as close as possible(Blu-ray Disc) |
でわでわ👋
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