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アベちゃん

名付けてアベちゃんブログでございます。オフコース関連情報やメンバーの皆さん、野球のことなど、そんなことを語るブログです。

オフコース「キリストは来ないだろう」

2011-03-26 22:46:07 | 音楽
1974年10月26日に中野サンプラザで開催されたオフコース・リサイタル「秋ゆく街で」のために書き下ろされた曲で、同ライブの終盤に実際に演奏された。

小田さんの書いた美しいミドルテンポの曲で、ピアノとストリングスとの組み合わせが印象的。
ボーカルは作者の小田さんが担当し、サビの小田さんとヤスさんとのハーモニーが非常に美しい。

タイトルからして救世主のキリストを否定したかのような印象を受けるが、愛を忘れ墜落していった人々が神に救済を求めても、決してそれが果たされることはないという内容の詞昨で、いかにも当時の初期オフ・コースらしいメッセージ・ソングである。
元々、キリストと縁の深い小田さんの視点から見た世界への憂いが歌われ、その流れで後の「生まれ来る子供たちのために」に繋がっていく注目の詞作である。

当時、反戦歌やメッセージ色の強いフォークソングが歓迎されていた時代に、敢えてラブ・ソングや他のテーマを主題にした曲を作っていた。
この曲を聴いて思ったのは、ヒット曲に恵まれないながらも一貫して自分たちの姿勢を貫き、自分たちの主張や、「愛」をモチーフとした曲を書くのはさすがオフコース、と思っている。
今や本当に世界が「キリストは来ないだろう」「生まれ来る子供たちのために」の歌詞の通りになってしまっているのが極めて残念である。
それだけに、非常に歌詞が奥深い。

このライブの6日前の10月20日にシングル「忘れ雪/水いらずの午後」が発売されたが、元々はこの「キリストは来ないだろう/白い帽子(ヤスさんの作品)」という、オフコースのメンバーによる自作曲が発売される予定であったが、レコード会社の指示により、「忘れ雪/水いらずの午後」(他者の作品)の方が発売され、結局ボツになった。
それだけに、スタジオ録音がないのが残念である。

この曲は、前述のようにリサイタルの「秋ゆく街で」で演奏され、このライブの模様を収録したオフコース初となるライブアルバム「秋ゆく街で~オフ・コース・ライブ・イン・コンサート」に収録されている。
翌年の1975年10月4日に、同じ中野サンプラザにて行われたリサイタル「秋ゆく街でⅡ」でも演奏された。

ちなみに、「秋ゆく街で」での演奏後のMC中に一ファンによる有名な「オフコース万歳!」が叫ばれている。


秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサートオフコース
「秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート」




でわでわ

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