いざパソコンに向かうと手が止まってしまいます。
毎日毎日考えない時がないくらい悩み続けました。
時がゆっくりと流れて欲しいと願いながら・・・
7月20日からすでに一月以上が経ってしまいました。
7月20日はそう、ティファニーの麻布大学付属動物病院での2回目の検査の日でした。
1回目の検査ではティファニーのお顔に麻痺が起こっていることがわかりました。
呼吸が少し荒いことも神経の麻痺からきているものだと判り、
日常の生活を穏やかに過ごすようにしていました。
どれほどの方がティファニーの検査結果を心配してくださっていたか
そのことを思うと心苦しかったです。
丁度祖母の看病やらお葬儀と慌しくなってしまったことからうやむやになってしまいました。
7月20日、午前5時30分に家を出て麻布大学付属動物病院に向かいました。
途中東名で事故があり1時間以上のロスタイムで8時30分に到着。
診察は少し予定より早まり9時30分から始まりました。
この日の検査はまず手足などの運動神経の検査
それからMRI,それに脳髄液の検査、最後に抹消神経の検査とすべて終わるのは
午後3時過ぎとのことでした。
助手の先生の問診から始まり、担当医にティファニーの病状の経過報告をして
その後、検査内容の説明を受けました。
その間ティファニーは大人しく私たちの間にちょこんと座って様子を伺っていました。
10時30分、「宜しくお願いします」と助手の先生にティファニーを預けて
私たちはドアの外に感情を表さないようにして出ました。
パパと「大丈夫よね、ティーちゃんがんばってくれるわよね」と言葉を交わしながら・・・
でもいつも素直に先生に付いて行くティーちゃんが、ドアのガラスにぴったりと寄り添って
離れようとしない姿が見えた時は何だか可愛そうで仕方がありませんでした。
待ち時間4~5時間となる訳ですが私たちは待合室からしばらくは離れられずにいました。
お昼は構内にあります学食に行き、砂を噛むような気持ちで昼食をとりました。
そして直ぐに病院の横の駐車場に戻りました。
ちょうどこの日は風もあり夏にしてはとっても涼しい日でしたので
車の中で時間をつぶそうとしました。
何をしていても「ティーちゃんをお守りください」と祈るばかりです。
するとパパの携帯が鳴りました。
午後0時30分頃だったと思います。
「ティファニーちゃんの検査が終わりました」
「えっ、もう?」
「ティファニーちゃんの脳に腫瘍が見つかりまいました」
パパの形相が変わりました。
「それで麻酔から覚めないのです」
「このまま・・・ってこともあるかもしれません・・・」
もうその横で私は泣き叫んでいました。
「もうしばらく傍でお待ちください」との電話でした。
神様、神様・・・・
あの最後に嫌がるティーちゃんの姿が最後だなんて・・・
そんなのいやよ! なんてことになってしまったの。。。
ティーちゃんの様子を知りたがっている娘や息子にパパが連絡を取りました。
私の泣き声が受話器の向こうに聞こえたのでしょう、悪いことが起きたと察知され
子供たちまで泣き出していたようでした。
私たちは少しでもティーちゃんの近くに行きたくて病院の待合室に行きました。
何としてでもティーちゃんに会いたい。
私が声を掛ければティーちゃんは戻ってくるはず。
担当医を呼んでもらい何回も様子を伺いました。
会いたいあいたい、神様・・・
今でもあの時のことを思い出すだけで泣けてきてしまいます。
どれだけの時間が流れたのでしょう。
担当医が私たちのところに駆け寄ってきて、「今ティファニーちゃん、目を覚ましました」
「ケージの中でちょこんとお座りしていますよ。もう少しお待ちくださいね」と言われた時は
どんなに嬉しかったことか・・・
「ティーちゃん、私たちのところに戻ってきてくれてありがとう♪ 神様ありがとうございます」
と感謝の気持ちでいっぱいでした。
それから診察室に呼ばれ検査結果の説明を受けました。
ティーちゃんは『脳腫瘍』だったのです。
また私たちは宣告を受けました。
「なぜ、なぜティーちゃんが・・・」
そんなはずがある訳ないでしょう!
先生はMRIの画像を説明し始めました。
ティーちゃんの腫瘍は脳幹という所にありました。
大きさも大きく、周りの組織を圧迫しているそうです。
できている場所が場所だけに手術をすることはできません。
組織を採ることができないので適合する抗がん剤も選ぶことができません。
これからどうしたらいいのか、どんな治療が受けられるのか説明を受けました。
ひとつは放射線治療です。
でもティーちゃんにはこれから全身麻酔はもう二度と掛けられません。
私たちは放射線治療はいろいろ考えたのですが拒否いたしました。
そしてもう一つはステロイドを使うことで腫瘍は完治できませんが
腫瘍があることによって引き起こる病状を緩和させていく治療をしていきます。
あれから一月以上が経ちました。
私は・・・大丈夫です。
ティーちゃんは少しずつ衰えてきているところがありますが
毎日がんばっています。
健気なんです。
わがまま言ってくれないんです。
検査結果が心配でお電話くださった何人かのお友達には伝えさせていただきました。
でも直ぐにブログにも簡単に書けずにいました。
なんだかティーちゃんに悪くて・・・
私が受け入れるのに時間がかかってしまい・・・
でも脳腫瘍だと判ってからはティーちゃんの体に良いことをしています。
お食事やサプリメントに気を使ってティーちゃんが楽しく過ごせますようQOLを維持しています。
どちらかというと・・・ティーちゃんに気付かれないよう今まで通りにしています。
一番気を付けていることは興奮させたり頭をぶつけたりしないことです。
脳圧が上がってしまうことがいけないのです。
やっと予約が取れた8月24日、再び麻布大学付属動物病院へ行ってきました。
今回はティーちゃんの脳圧を計っていただきました。
もう全身麻酔が掛けられないので簡単に計れるやり方での検査でした。
結果は脳圧がかなり高めでした。
先生はたくさんの患犬を診ていらっしゃるので、この脳圧でしたら
他のわんこちゃんは如何でしたか?とお尋ねしましたら
「もっとかなり最悪な状態ですよ」とおっしゃっていました。
ティーちゃん、凄いね。
ティーちゃんは一生懸命がんと戦っているんです。
これからいろんな病状がでてくると思います。
あっては欲しくないのですが・・・
そうなった時、私はパニックになったりしないのでしょうか・・・
一人で対処できるのでしょうか・・・
それよりティーちゃんを苦しませないように私が守ってあげなければ。
くじけそうになった時、私を励ましていただけますか?
ティーちゃんは9月1日で10歳になります。
10歳なんて簡単に通り過ぎでいけると思っていたお誕生日も
今回は難しいかもと言われました。
あと1日。
『ティーちゃん、奇跡を起こそうよ!
まだまだ一緒にやることいっぱいあるのよ。
ずっとずっと予定がいっぱいなのよ。』
ここ何回か自分の泣き声で目が覚めることがあります。
ティーちゃんと一緒に寝ていますが、ティーちゃんが気になって何回も目が覚めます。
ティーちゃんのことを考えない時がないくらい、あれをしてこれをして・・・と。
夜中も息使いが荒くなったティーちゃんを落ち着かせ撫で撫でしてあげます。
酸素チャージャーで酸素の補給をしたり、光線療法もしています。
そして神様に感謝とティーちゃんの腫瘍が小さくなりますようにとお祈りします。
ずっとずっとそんな日が続いていくのです。
仲良くしてくださっているお友達、ブログにいらしてくださるお友達、
どうかティーちゃんが頑張れますよう応援してください。
奇跡が起こりますよう一緒にお祈りしてください。
お願いします。
検査の結果をお知らせするのが遅くなったことをお許しください。
ティーパパ TOMY