開幕週は連続零封で法政が勝ち点、早稲田は81年春以来の開幕週連続完封負け。
前日に最少得点差で完封負けを食らった早稲田は、先頭に蛭間(浦和学院)を配するなど打順を替えて挑んだが、法政の鈴木(常総学院)、朝山(作新学院)、新井(折尾愛真)と繋いで、クローザーに三浦(福岡大大濠)という投手リレーの前に沈黙。特に福岡(川越東)、加藤(早稲田実)、檜村(木更津総合)のクリンナップがノーヒットとブレーキ。初回、早稲田は立ち上がりに制球が乱れた法政の先発・鈴木からヒットと連続四球で一死満塁と絶好の先制機を作るも、檜村が二ゴロ併殺打。その裏、嫌な空気を先発・徳山(大阪桐蔭)が三者連続三振で断ち切り、味方の援護を待ったが、打線は繋がらず。
一方、法政は5回裏に連続ヒットで無死1・2塁とすると、相馬(健大高崎)がライトへタイムリー二塁打して先制。さらに朝山の二ゴロをセカンドがややジャッグルする間に三塁走者が生還して、この回2点を挙げる。
連敗は避けたい早稲田は、8回にも新井から代打・佐藤(純)(早稲田実)がヒットで出塁したのを機に、相手のエラーを絡めて一死2・3塁と同点のチャンスを迎えたが、4番・加藤が三振、5番・檜村が右直で無得点。9回も三浦にきっちりと三人で打ち取られて万事休す。散発5安打で、1981年春季の対東大戦以来38年ぶりに開幕週連続完封負けを喫した。
昨日同様に打線が沈黙した早稲田。もちろん法政の投手陣が好投したということもあるが、鈴木の立ち上がりや相手のエラーで得点機を得たり、隙がなかった訳ではない。だが、相手を威圧するような、呑み込むような勢いや覇気があまり感じられないのも事実。早稲田の打線に恐れることはないという雰囲気を相手に与えてしまっているかのようだ。技術的な部分は、実践を意識した練習で培っていくしかないが、それ以上に点を獲るんだという闘志が欲しいところ。スマートでなくがむしゃらに前の塁を奪いに行くという姿勢を全面に表わして、チームのムードを高めることも必要だ。
これで優勝のためには負けられなくなった。次は第3週に春季リーグの覇者・明治との大一番となる。絶対に落とせない一戦をどう迎えるか。特に4年は、これまでの集大成を出し尽くすくらいの意気込みで臨まなければならないはずだ。
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【東京六大学 秋季リーグ】
早稲田大 vs 法政大 2回戦
2019年9月15日(日) 第1試合 11:01試合開始 13:21終了 試合時間2時間20分
明治神宮野球場 入場者数 6,000人
球審 深沢 / 塁審 溝内、榊原、戸塚 / 線審(左) (右)
早 000 000 000 0
法 000 020 00X 2
≪バッテリー≫
(早):徳山、今西、柴田ー小藤
(法):鈴木、朝山、新井、三浦ー伊藤
勝:(法)朝山
敗:(早)徳山
本塁打:
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《早稲田大》
1(中)蛭 間(浦和学院・1)
打 佐藤純(早稲田実・4)
走左 田中雅(早大学院・4)
2(一)中川卓(大阪桐蔭・1)
3(三)福 岡(川越東・4)
4(右)加 藤(早稲田実・4)
5(遊)檜 村(木更津総合・4)
6(捕)小 藤(日大三・4)
7(二)吉 澤(大阪桐蔭・3)
打 田 口(早稲田実・4)
走左中 山 野(金光学院・4)
8(左)山 田(早稲田実・4)
二 金 子(早稲田実・3)
9(投)徳 山(大阪桐蔭・2)
打 瀧 澤(山梨学院・3)
投 今 西(広 陵・3)
投 柴 田(早大学院・3)
徳 山 6/98/22/4/6/0/2/2
今 西 1/17/04/1/1/0/0/0
柴 田 1/16/04/0/1/1/0/0
※投球回数/投球数/打者/安打/三振/四死球/失点/自責点
《法政大》
1(中)舩 曳(天 理・4)
2(三)佐藤勇(中京大中京・3)
3(右)宇 草(常総学院・4)
4(捕)伊 藤(中京大中京・4)
5(遊)福 田(大阪桐蔭・4)
6(左)毛 利(愛工大名電・4)
7(一)安 本(静 岡・4)
8(二)相 馬(健大高崎・4)
9(投)鈴 木(常総学院・3)
投 朝 山(作新学院・4)
投 新 井(折尾愛真・4)
打 宮崎佑(宇部商・4)
投 三 浦(福岡大大濠・2)
鈴 木 4/57/16/3/1/2/0/0
朝 山 3/48/11/1/3/2/0/0
新 井 1/18/05/1/1/0/0/0
三 浦 1/13/03/0/2/0/0/0
※投球回数/投球数/打者/安打/三振/四死球/失点/自責点
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