*** june typhoon tokyo ***

東洋大×福岡大@東京ドーム

■ 第60回 全日本大学野球選手権記念大会

 
 只今、大学の頂点を決める戦い、全日本大学野球選手権の第60回となる記念大会が神宮と東京ドームで絶賛開催中なので、仕事の空き時間を利用して古き良き営業の日常みたいな感じで、東京ドームに繰り出して参りました。カードは、昨年王者の東洋大と“九州の早稲田”こと福岡大との試合。ドラフト有力候補の左腕・藤岡擁する東洋大を福岡大がどう攻略するのか、が焦点でした。

 結果的に見れば、藤岡が1試合個人最多奪三振の大会タイ記録となる19奪三振を記録した藤岡ワンマンショウのような印象ですが、実際はそうでもなかった気がします。
 そうでもなかった、とは言いすぎですが、前半は2死から3連打で先制された後、4回にはエラーで失点(この時点で東洋大のエラーは2)。決して快勝という訳ではありませんでした。
 東洋大の流れへ一気に持っていったのは、6回の鈴木大地の同点2ラン……と思われがちですが、それ以上に大きかったのは、捕手の交代だったと思います。先発マスクは森智仁だったのですが、上述のように2死からやエラーでの失点とバッテリーのリズムが悪いのを察したのか、スパッと捕手を岡にスイッチ。これが藤岡の投球のリズムを取り戻した要因だと考えています。その後は、ほぼ危なげないピッチングで、9回に逆転して次へ駒を進めました。

 福岡大の先発は大木。130キロ台後半から140キロと球速はそれほどありませんが、ランナーを背負いながらも要所を締めたピッチングで凌いでいました。ただ、6回に鈴木に同点弾を打たれた時は、やや中途半端なボール(変化球?)でストライクを取りにいったのが悔やまれます。それまで、圧倒的な打棒を見せていなくても、そこは全国の猛者が集まるハイレヴェルな東都。一球の失投が試合の流れを変えてしまうことを痛感したのではないでしょうか。
 リリーフの左腕・大森は速くても130キロ前半、変化球が110~114キロという投手ですが、テンポと度胸がよく、東洋大打線はなかなか思うようにバッティングさせてもらえませんでした。印象としては、垣ケ原(帝京→青学大)の良化版といった感じ。むしろ、危なげない投球で9回まで来ましたが、9回は先頭を四球で出塁させた後、送りバントで得点圏にランナーを背負う形に。次の打者を三振に打ち取りホッとしたのか、指名打者・藤本に左中間を破る二塁打を打たれて失点。それまでのテンポのいい投球がややボールが高めに浮き出して、これまでと違いコントロール出来なくなっていたところを狙い撃ちされた感じでした。

 東洋大はこれで連覇へ向けて好発進した訳ですが、乾など投手陣が豊富に揃っていた前年と違い、藤岡に頼るところが大きく、また打線もスケールがややこじんまりしており、連覇はそう簡単ではなさそうです。


◇◇◇


≪第2日≫(06/08)

2回戦 東京ドーム

東洋大(東都)× 福岡大(九州六)

東洋大 000 002 001 3
福岡大 001 100 000 2

【バッテリー】
(東): 藤岡 - 森(智)、岡
(福): 大木、大森 - 梅野
【本塁打】
(東): 鈴木(大)


◇◇◇
 
60_06081
東洋大・藤岡 vs 福岡大打線。

60_06083
東洋大応援席を望む。

60_06084
円陣を組む福岡大ベンチ。

60_06085
福岡大応援席。ワセダカラーだ。

60_06086
試合終了3-2で東洋大勝利。

60_06087
選手整列。


 
 
 
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