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亜細亜大学 vs 上武大学 @神宮【第71回全日本大学野球選手権大会・決勝】



 亜細亜大学が20年ぶり5回目の大学頂点に。

 大学日本一を決める全日本大学野球選手権大会は、亜細亜大学(東都)が上武大学(関甲新学生)を7-1で降して、2002年以来20年ぶりに5度目の優勝を果たした。

 20年前の選手権大会では、のちに巨人、オリックス、日本ハムで活躍したエース・木佐貫洋が全試合で登板。準決勝で九州共立大・新垣渚(元ソフトバンク、ヤクルト)との投げ合って完封勝利し、決勝で和田毅(ソフトバンク)を擁した早稲田大学にサヨナラ勝ちして頂点に立った。
 また、亜細亜大学と上武大学が決勝で当たるのは、2013年以来9年ぶり。その時は投手陣に山崎康晃(横浜DeNA)や九里亜蓮(広島)、野手に三木亮(千葉ロッテ)、藤岡裕大(千葉ロッテ)、嶺井博希(横浜DeNA)などを擁する亜細亜大学を、侍JAPAN社会人代表入りもした横田哲(セガサミー)が完投、清水和馬の代打満塁弾などで逆転した上武大学が6-5で初優勝している。

 2013年決勝の再戦となった一戦は、亜細亜大学はエース・青山美夏人(横浜隼人・4)が先発。9安打を浴びながら要所を抑えて1失点完投。3回に一死2・3塁から田中幹也(東海大菅生・4)の左安2点タイムリー、山下(岡山理大附・4)の中安タイムリー、西脇(愛工大名電・4)の右翼線2塁打で一挙4点、4回に田中幹也の左中間3塁打タイムリーと藤江(享栄・4)の左安タイムリーで2点、6回に和久本(常総学院・3)が意表を突く本盗を決めて1点と、12安打7得点を挙げて快勝。亜細亜大学が2013年のリヴェンジを果たした。

 一方、上武大学は9安打を放つも、8回に併殺崩れからの1点を返すにとどまった。ただ、序盤は上武大学に好機が到来。1回に二死満塁、2回に二死2塁の好機があったが、得点機を逃したことで亜細亜大学へ流れが移り、青山の奮投に繋がった。上武大学は4点を先制された直後の3回も、無死1・2塁の好機があったが、4番・進藤(筑陽学園・3)が三振、5番・芳賀(明秀日立・4)が併殺に倒れるなど、この試合で4、5番の無安打が響いた形となってしまった。

 今大会の最高殊勲選手賞は、この試合でも攻守に活躍した亜細亜大学の主将・田中幹也。最優秀投手賞は防御率1.25、4強入りに貢献した佛教大学(京滋)の山本奨人(智弁学園・3)、首位打者は打率6割8分8厘で東日本国際大学(南東北)の上崎彰吾(青森山田・4)に。敢闘賞は上武大学の進藤勇也が選出された。

 なお、東京六大学代表の明治大学は、2回戦で神奈川大学(神奈川)に3-0で勝利したものの、準々決勝で延長10回タイブレークで佛教大学に2-3で敗戦。東京六大学は2019年の明治大学、2021年の慶應義塾大学と連覇していたが(2020年はコロナ禍の影響で開催中止)、3連覇には至らなかった。


◇◇◇

2022年05月12日(日) 明治神宮野球場
第71回全日本大学野球選手権大会 決勝
亜細亜大学 vs 上武大学
試合開始13時03分 試合終了15時54分
観衆 7,000人
球審:鈴木孝(首都)/塁審:吉野(千葉県)、鈴木隆(東京六大学)、福壽(東都)

亜 004 201 000 7
上 000 000 010 1

(亜)○青山-草部
(上)●紫藤、山田、加藤、新谷-進藤、小山
本塁打:

【亜細亜大】
(7)重松(県立戸畑・4)
 H 河西(天理・2)
 R7 和久本(常総学院・3)
(6)田中幹(東海大菅生・4)
(3)藤江(享栄・4)
(D)山下(岡山理大附・4)
HD 大野(ふじみ野・4)
(4)西脇(愛工大名電・4)
(5)大越(健大高崎・4)
(8)天井(広島商・3)
(2)草部(常総学院・4)
(9)右田(二松學舍大附・3)

(P)青山(横浜隼人・4)

【上武大】
(6)島村(大宮東・3)
(7)8 藤原(秋田南・4)
(D)河野(尾道・4)
(2)3 進藤(筑陽学園・3)
(3)芳賀(明秀日立・4)
H2 小山(佐久長聖・4)
(9)門叶(瀬戸内・4)
(8)石澤(樟南・4)
H 山下(文徳・2)
7 横堀(聖光学院・4)
(5)後藤(東海大相模・4)
(4)阿部(浦和学院・4)
H 岩崎(前橋工・4)
4 吉田(生光学園・4)
H 鈴木(学校法人石川・4)

(P)紫藤(東海大相模・3)
   山田(九州学院・1)
   加藤(志学館・4)
   新谷(日本文理・4)

◇◇◇

【第71回全日本大学野球選手権大会 試合日程・結果】
■6月6日(月)
【1回戦】
〈神宮〉
神奈川大(雨天中止)流通経済大
佛教大 (雨天中止)東海大
環太平洋大(雨天中止)東海大札幌
〈東京ドーム〉
東日本国際大 10-3 静岡大
大阪商業大 2-1 富士大
松山大 1-2 日本文理大
近畿大 4-2 和歌山大

■6月7日(火)
〈神宮〉
神奈川大 3-2 流通経済大
佛教大 2-0 東海大
環太平洋大 0-2 東海大札幌
東北福祉大 0-2 九州共立大
〈東京ドーム〉
近大工学部 5-3 千葉経済大
天理大  1-3 名城大
東農大北海道 4-0 宮崎産経大
【2回戦】
金沢学院大 3-6 東日本国際大

■6月8日(水)
〈神宮〉
明治大  3-0 神奈川大
佛教大  6-0 東海大札幌
福岡大  2-0 九州共立大
〈東京ドーム〉
大阪商業大 6-2 日本文理大
亜細亜大 2-1 近畿大
近大工学部 0-1 名城大
東農大北海道 3-4 上武大

■6月9日(木)
【準々決勝】〈神宮〉
明治大  2-3 佛教大
福岡大  3-5 上武大
東日本国際大 5-4 大阪商業大
亜細亜大 6-3 名城大

■6月11日(土)
【準決勝】〈神宮〉
佛教大  0-5 上武大
東日本国際大 1-3 亜細亜大

■6月12日(日)
【決勝】〈神宮〉
上武大  1-7 亜細亜大


◇◇◇

【第71回全日本大学野球選手権大会 出場校】
北海道学生野球連盟  東京農業大学北海道オホーツク(3大会連続18回目)※
札幌学生野球連盟   東海大学札幌キャンパス(4年ぶり9回目)
北東北大学野球連盟  富士大学(2年連続15回目)
仙台六大学野球連盟  東北福祉大学(6大会連続36回目)※
南東北大学野球連盟  東日本国際大学(3年ぶり15回目)
千葉県大学野球連盟  千葉経済大学(初)
関甲新学生野球連盟  上武大学(3大会連続18回目)※
東京新大学野球連盟  流通経済大学(7年ぶり14回目)
東京六大学野球連盟  明治大学(3年ぶり19回目)
東都大学野球連盟   亜細亜大学(6年ぶり14回目)
首都大学野球連盟   東海大学(3年ぶり39回目)
神奈川大学野球連盟  神奈川大学(4年ぶり27回目) 
愛知大学野球連盟   名城大学(2大会連続6回目)
東海地区大学野球連盟 静岡大学(8年ぶり3回目)
北陸大学野球連盟   金沢学院大学(12年ぶり4回目)
関西学生野球連盟   近畿大学(5年ぶり30回目)
関西六大学野球連盟  大阪商業大学(5大会連続12回目)※
阪神大学野球連盟   天理大学(2大会連続8回目)
近畿学生野球連盟   和歌山大学(2大会連続3回目)
京滋大学野球連盟   佛教大学(3大会連続22回目)※
広島六大学野球連盟  近畿大学工学部(3年ぶり30回目)
中国地区大学野球連盟 環太平洋大学(3年ぶり3回目)
四国地区大学野球連盟 松山大学(2大会連続32回目)
九州六大学野球連盟  福岡大学(5大会連続32回目)※
福岡六大学野球連盟  九州共立大学(10年ぶり17度目) 
九州地区大学野球連盟・北部 日本文理大学(3年ぶり10回目)
九州地区大学野球連盟・南部 宮崎産業経営大学(3年ぶり3回目)

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行のため開催中止となった69回大会を挟む

◇◇◇






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