*** june typhoon tokyo ***

二松学舎大附 vs 都小山台@神宮【東東京大会・決勝】


 第100回全国高等学校野球選手権記念大会の東東京大会決勝は、二松学舎大附が小山台を6対3で逆転勝利し、2年連続3回目の夏の甲子園の切符を手にした。

 試合開始前から内野席は満杯。最終的には2万6000人の大観衆が見守る中での一戦となった。
 2回表に小山台が一死一・三塁から南の中犠飛で先制すると、その裏に二松学舎大附が連続バントヒットでチャンスを築く。山田の遊ゴロが併殺となりチャンスをついえたかと思ったが、二死三塁から大庭が中前打で同点に。これに対して小山台は4回表に一死満塁から吉田の一二塁を抜ける右前打で二者生還。その裏の二松学舎大附は無死一・三塁から山田の中犠飛で1点差。さらに右田がヒット性のライナーを放つが、これを南がダイビングキャッチして後続を断つ。

 5回、二松学舎大附は先発・大庭から岸川にスイッチ。岸川が140キロ中盤の速球で三者凡退に小山台を抑えると、そのリズムから二松学舎大附が二死満塁のチャンスを得る。小山台・戸谷は有馬を三振に切ってとるも捕手がボールをそらして振り逃げに。戸谷の本塁ベースカヴァーも遅れて三塁走者が生還し同点に。さらに山田の内野安打で逆転。

 7回にも二松学舎大附は一死二塁から野村のタイムリー二塁打で1点、野村が三盗し一死三塁から有馬の内野安打で野村がホームを踏み、6対3とリードを3点に広げることに成功。何とか流れを引き戻したい小山台は、8回裏に戸谷が二松学舎大附打線を三者凡退にとっていいリズムを作り、最後の攻撃へと繋げる。小山台は9回表、二死から會川がヒットで出塁して粘りをみせたが、続く飯田のライトへのライナー性の当たりを好捕されて試合終了。二松学舎大附の選手たちに栄冠が輝くこととなった。

 小山台は序盤リードするなど善戦し、ダイビングキャッチやダブルプレーなど随所に好プレーが出たが、その反面、内野安打でのちょっとした連係プレーやカヴァーリングなどほんの僅かなミスも露呈。守備でペースを握れなかったことが中盤から後半、相手に主導権を握られてしまった。

 二松学舎大附は岸川、大庭とエース海老原以外の投手が活躍したことで、チームも成長。戸谷が主戦で投げ続ける小山台に投手力の層で上回ったことも、この勝利の要因の一つになったようだ。

 2年連続の甲子園出場となる二松学舎大附だが、全国で戦えるかどうかはまだ不安要素が大きい。ミスで自滅という形に陥らないよう、短い時間ながら修正をして、東東京の代表として甲子園の舞台で暴れてもらいたい。

◇◇◇

■ 2018/07/29(日) 第100回全国高等学校野球選手権記念大会 東東京大会 決勝
 二松学舎大附 - 小山台 
 神宮球場 試合開始10:15 終了12:32 試合時間2時間17分
 球審:--/塁審:--、--、--/外審:
 観衆:--人

都小山台 010 200 000 3
二松学舎 010 120 20X 6

【バッテリー】
(小)戸谷、石川-吉田
(二)大庭、岸川-山田
【勝】(二)岸川
【S】
【敗】(小)戸谷
【本塁打】

※ 二松学舎大附は2年連続3回目の甲子園出場

≪小山台≫
(7) 松 永
(5) 佐藤晃
 5  池 本
(2) 飯 田
(8) 會 川
(9) 宮 崎
(6)  南 
(3) 西 脇
(2) 吉 田
(1) 戸 谷
 H  渡辺泰

≪二松学舎大附≫
(8) 右 田
(6) 揚 野
(5) 平 間
(3) 保 川
(9) 畠 山
(7) 野 村
(4) 有 馬
 4  大 沼
(2) 山 田
(1) 大 庭
 H  中 沢
 1  岸 川

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