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*** june typhoon tokyo ***

SOUL'd OUT@日本武道館

Sould_out_0000初の武道館公演となるSOUL'd OUT Tour 2007“Single Collection”に参戦してきました。


2階スタンドでしたが、ステージはそんなに遠くなかった。
客層は、家族連れとか妙齢の婦女子の方々が多かったのが意外でビックリ。
開始が19:08、終演が21:40くらい。
一部関係者席あたりを除いて、ほぼ満席。
一体感のあるいいライヴでしたよ。

VIP席には、中川翔子、BENNIE K、SEAMOなどがいた模様。
中川翔子はおそらく友達と2人ではしゃいでいた様子。
それらしき人物が1階席中段あたりにおりました。(笑)

◇◇◇

バックスクリーンのスペーシーな映像の中から、Shinnosuke、Bro.Hi、Diggy-Mo'が一人ずつ登場して、ライヴはスタート。
オープナーは“ピョッピョッピョッピョッピョーリティー”なフレーズがインパクトのある「ALIVE」。
武道館という場所に一堂に介したS.O.クルーが、瞬時に一体化する。

「武道館だろうと、どこでやってもやることはかわんネェ」

とDiggy-Mo'は言う。
彼のMCは、いつも本音と照れの2つの要素が含まれている。

初めての日本武道館。そこでやることが、そこに辿り着けることが、アーティストにとってどれだけのものか、彼は解かっているはずだ。
(Diggy-Mo'は、m-floツアーファイナルでステージにあがっているが)
だが、彼の想いは、“どこであっても、いつでも、俺たち=SOUL'd OUTが伝えたいメッセージは変わらない”ということなのだ。特別な場所であっても、伝えたいことは常に同じ。

少年少女の頃の、純粋な気持ちを、大人になってもいつまでも持ち続けること

これを体現していくことが、彼らのそしてS.Oクルーへの願いなのだ。

Diggyがラスト前のMCで、つまんネェ話をしてやるといって言ったこと。

D「夢っていうのは目の前のここら辺にあるんだよ」(と帽子のつば先あたりで拳を握る)
D「見えてるんだけど捕まえられねぇ…解かるか?」
客「わかんなーい」
D「ま、個人的な人生観だからな」

といったくだりがあった。
アーティストとして生きている以上、認知されること、売れること、そして、自分たちの曲が世界中へ広まり、自分たちのメッセージが伝わること。そういう夢を持ってきたはずだ。日本武道館で公演をする。これも大きな目標であり、夢だろう。
限られた場所、認められた人物たちだけに許される空間や時間なのだから。
ただ、それらを叶えてきてしまうと、その先はなんだ?その先はどうなる?ということばかりに固執し始める。
一つのことを達成してしまい、燃え尽きてしまう。
だから、常に夢へのチャレンジ、そのための惜しみない努力、それを続けるために、夢は届くところにありながら簡単には届かない…そういう想いを持ち続けることが、すべての原動力になる。
そう彼は言いたかったんだと思う。


ライヴは、ライティングははでやかであったが、曲で勝負するというシンプルなスタイル。
左よりドラム、ベース、Shinnosuke、DJ MASS、ギター、キーボード。そして前列にBro.Hi、Diggy-MO'という布陣。

「VOODOO KINGDOM」では、ステージを囲むように炎が上がる。
荒木飛呂彦・原作の劇場版アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ファントム ブラッド』のテーマ・ソングとなっているからか、その世界観を醸し出すような演出か。

その後、Bro.Hiによるヒューマンビートボックス・ステージ。
相変わらずのハイレヴェルなスキルを見せ付けるが、やや冗長だったか。
武道館でのソロだから、仕方ないのかもしれないが、もう少々コンパクトにまとめたならば、
よりいいステージングになったように思えた。

「Pop n' Top」ではメンバー紹介とメンバーそれぞれのソロから、
そのまま「SHUFFLE DAYZ」につなげるというアレンジ。

「HUNTER」では「全員しゃがめー」と恒例のイベント(笑)が。
「おー、武道館、全員しゃがんでるよー」に感慨深げなDiggyが。

「イルカ」では、途中で「ノーノーノー」とバンドに曲を止めるように指示したかと思うと、「Love, Peace&Soul」へという凝った演出も。
その後には、Shinnosukeを中心としたバック・バンドのインスト、そしてまだリリースされていない新曲「メガロポリス」を披露。

マイクスタンドを使っての「BLUES」を経て、懐かしさと思い入れに沸くオーディエンスが迎えたのが「ウェカピポ」。ここあたりから、最高潮だったヴォルテージがさらにその上を行くような超絶テンションへ。
カメラ・フラッシュを模した点滅ライティングを配した「Catwalk」は、さながら21世紀版DURAN DURAN「Girls On Film」だ。バックには、ファッションショーでのステージウォーキングのような映像も流れる。
そして、「To All Tha Dreamers」へ。
彼らが常にテーマにしている「夢」を最も体現した曲だが、これがラスト曲ではなかった。

常に進化や成長し続けながらも「夢」を追う彼らが選んだ本編ラストは、「Starlight Destiny」。
イントロの「叫べ永遠なるメロディ」のフレーズの「叫べの“さー”に合わせて、場内へ銀テープが発射される。
さらなる最高潮の一瞬だ。
ブリッジでの“JUST A THREE OF US (S.O.!)”(グローヴァー・ワシントンJr.の「JUST A TWO OF US」をモチーフにしたフレーズを使用)が、今日は特別に聴こえた気がした。常に支えあってきた3人を表わすのに最良のフレーズだった。

アンコール1発目では、弦一徹ストリングスをゲストに迎えての「戦士達 天使達」アコースティック・ヴァージョン。スロー・バラードが少ない彼らにとって、この曲をストリングスを従えてステージでやるというのも、一つの可能性を求めた結果なのかもしれない。

最後は「Dream Drive」からリリースされた最新曲「GROWN KIDZ」で幕。
非常に内容の濃いステージだった。

男気の匂うステージングながら、楽曲のキャッチーさもあるためか、泥臭くはない洗練された空間だった。
それは、トラックマスターShinnosukeによるサウンドワークによるところが大きい。
Diggyの男気のリードだけでもついていく客は限られるだろうし、
Bro.Hiのライム&ヒューマンビートボックスだけでもジャンルの好き好きに限られてしまう。
DJ MASSを含め、Shinnosukeとのトラック、ただキャッチーなだけではなく、スペーシーでアーバンで…非常に先進的なクリエイティヴィティを感じさせるトラックが融合するからこそ生まれる“S.O.トライアングル”が、オーディエンスやリスナーの心を揺さぶるのだろう。


印象的だったのが、「もう一度、メンバー紹介させてくれ」とMCしたラスト。

D「最高のパートナー、愛しのBro.Hi!」
B「I love you too(笑)」
D「きちがいな服着て、きちがいなトラック作る、最高なヤツ…愛しのShinnosuke!」
S「…大嫌い(笑)」
D「ヘヘッ…そうこなくっちゃな」

その後、涙をこらえるDiggyにBro.Hiが、

「大変だよなぁ、自分のこと紹介できねぇもんなぁ」

と肩をポンと叩く。
いいシーンだった。

そして、“ここにいる最高のバカヤローたち”にリリース最新曲「GROWN KIDZ」を披露して終演。
初武道館にしては、いや、今回のステージも、どこへ出しても胸のはれるものであったといえよう。

彼らにもファンにも感慨深い一日となったに違いない。


◇◇◇

<SET LIST>

01 INTRO
02 ALIVE
03 Magenta Magenta
04 1,000,000 MONSTERS ATTACK
05 Shut Out
06 VOODOO KINGDOM
≪Bro.Hi Human Beatbox≫
07 Flyte Tyme
08 Pop n' Top ~ SHUFFLE DAYZ
09 HUNTER
10 SOUL'd OUT is Comin'
11 イルカ
12 Love, Peace&Soul
≪WWW~Shinnosuke Inst.≫
13 メガロポリス(NEW SONG)
14 TOKYO通信~Urbs Communication~
15 BLUES
16 ウェカピポ
17 Catwalk
18 To All Tha Dreamers
19 Starlight Destiny
≪ENCORE≫
20 戦士達 天使達~Livin' for Today~(STRINGS Ver.)
21 Dream Drive
22 GROWN KIDZ

SOUL’dOUT/SingleCollection(初回生産限定盤)(DVD付)/SECL-471

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