


夏のような陽射しのなかで行なわれたFC東京×京都戦を味スタに観に行ってきた。
今日はカボレがいないので、赤嶺と平山がFWとして先発。それ以外は前節と同様の布陣。サブに佐原が戻ってきて、藤山の名前も。
結論からいうと、非常にストレスの溜まる試合だった。シュート数だけみても、東京が19本に対して京都は9本。CKは東京が9本で京都が2本。東京はボール支配率もかなり高かったのではないだろうか。京都ではパウリーニョとディエゴの外国人FWに注意が必要と思っていたが、DF陣がしっかり対応したのか(京都の攻撃が拙いのか)、あまり彼らにボールを持たせることもなく、京都の攻撃もまったく脅威するものではなかった。見方によれば、アウェイで勝ち点1を得られればよし、というような采配でもしているんじゃないかと思うくらい緩いチーム状況だった。
ということで、再三東京がチャンスを得る訳だが、ゴール前までの組み立て方としてはそこそこいいのだが、相変わらず決め切れない。また、アイディアを持って展開すべきところで単発で可能性の低いセンタリングやゴールを狙ったり、逆にゴール前でシンプルにシュートを打つべきところでパスを選択したりこねくりまわして結果的にボールを奪われるなど、歯車が合わない感じだった。
前半でも15分の長友のDFを振り切ってのシュートは僅かに枠を捉えられず、18分の梶山のシュートは正面、35分の羽生のシュートはポストにきらわれる。後半では24分での平山のヘッドなど、特に平山には2、3回ヘディングでのシュート・チャンスがあったがすべてバーの上。途中で入った大竹や鈴木も起爆剤とまではいかずに、無情に時間だけが流れてタイム・アップ。
ボールが持っていても縦横無尽な動きが見られず(羽生はスペースでボールを要求する動きを見せていたが感知されず)、さらにこの天候もあってか、攻撃は足が止まって停滞する場面も。正直、負けはしなかったが、今の状態の京都相手に勝ち点1というのは、勝ち点2を落としたという印象の方が強い。
20本近くのシュートを打ちながら、ゴール裏から“シュート打て”コールをもらうというのが、この日のチームを象徴していたのではないだろうか。
また守備においては、不用意なパスやミスが相変わらず散見される。こういったらなんだが、相手が調子を落としている京都だったからいいようなものの、そうでなければ致命傷となりかねないミスもあるので、しっかりと連係し、そして常に先を見越したプレイを心掛けてもらいたいところだ。
次節はアウェイでマリノス戦、そして味スタでの川崎戦“多摩川クラシコ”となる訳だが(ハーフタイム中に煽りVTRも流れていたが)、早いうちに勝ちぐせというか、ゴールへの執着心をもっと発揮しておかないと、クラシコは一昨年のような大敗を喫する可能性もあるのでないか、と思ってしまう。カボレが帰ってくれば攻撃のヴァリエーションも増えるだろうが、そのカボレとて今季は決定機をことごとく外している。平山は攻撃の起点とはなっていたが、問題はその先の精度と連動なのだ。
結果的に最良の形にはならずとも、掲げているムーヴィングを意図した動きが、試合全篇で行なわれていればストレスもそれほど溜まらず、次節への期待も膨らむのだが、ため息の多いような場面ばかりで、足も停滞しがちとあれば、魅力あるゲームからは程遠くなる。観客も足を遠のかせてしまう原因にもなる訳だ。そのあたりをしっかり頭に叩き込んで、ゲームに臨んでもらいたいところだ。
◇◇◇
Jリーグ 2009 J1 第11節
FC東京 0(0-0、0-0)0 京都
【得点】
会場: 味スタ
観客: 18,221人
≪STARTING LINE-UP≫
GK 20 権田修一
DF 25 徳永悠平
DF 04 ブルーノクアドロス
DF 06 今野泰幸
DF 05 長友佑都
MF 10 梶山陽平
MF 28 米本拓司
MF 18 石川直宏 (→ 後半29分、近藤)
MF 22 羽生直剛 (→ 後半14分、大竹)
FW 24 赤嶺真吾 (→ 後半22分、鈴木)
FW 13 平山相太
≪SUBSTITUTION≫
GK 21 阿部伸行
DF 03 佐原秀樹
DF 08 藤山竜仁
MF 07 浅利悟
MF 19 大竹洋平
MF 40 鈴木達也
FW 32 近藤祐介
≪MANAGER≫
城福浩
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試合前には、新日本プロレスの永田裕志が登場。

「今日、試合があるんですが」と前置きしつつ、
マイクパフォーマンスとおなじみの敬礼ポーズをして帰って行きました。(笑)
永田のブログ(永田裕志のサンダーデスブログ)ではちょくちょく東京関連のTシャツなどを着てます。相当パチンコ好きみたいですが。そして変顔の嵐。(笑)