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*** june typhoon tokyo ***

FC東京×松本山雅【CM】



■ チャリティーマッチ@アルウィン



 FC東京と松本山雅FC、どちらも応援しているチームが早々と対決することとなった。サッカー界が一丸となって一致団結の力を見せなければいけない時のチャリティーマッチではあるが、東京はJ1昇格へ向けて、山雅はJFLからJ2への昇格へ向けてのスタートとしてそれなりの内容が問われる試合だ。

 東京は代表から今野、権田、米本が復帰。外国人や調整中の選手は除いたため、6人交代枠が認められた試合でありながら、ベンチ入りは4人。石川直宏、扶の兄弟対決はお預けとなったが、現状でのほぼベストな布陣で臨むこととなった。
 一方、山雅は昨季はJFL7位。一時期は昇格圏内に手が届く位置まで迫ったが、昇格はならず。何といっても、今季は横浜Fマリノスから松田直樹が移籍したことが大きな話題となった。そのため、従来の4バックから“松田シフト”ともいう3バックへ変更。渡辺匠やかつて山雅に所属していた片山も復帰、トップは木島三兄弟のうちの二人が揃うなど、話題、戦力ともに充実して、今季のJ昇格に挑む。スタジアム、集客数は文句ないだけに、格上の“優勝候補”と目される東京にどう立ち向かうかが注目だった。

 今でこそさまざまな応援歌が存在する松本山雅の応援だが、結成時に松本山雅のサポーターが手本にしたのは東京の応援だったようで、当初歌われていた“You'll Never Walk Alone”が場内に流れると、両チームサポーターが一緒にタオルマフラーを掲げ、“ユルネヴァ”を口ずさむ。スタンドが復興へ向けて一体となった瞬間だ。

 試合は、ミスも目立ったが、格の違いというか、個の能力の差で東京が4-0で完勝した。だが、試合を通じて、一致団結へ向けてともに手と手を取り合う気持ち、苦しい時はお互い様の精神、懸命に尽くすことの素晴らしさなどを、両チームの選手、サポーター、関係者ら多くの人たちによって伝えられたのではないかと思う。 

 そして、大切なのは、ここからがスタートだ、ということ。「そういえば、そういう苦しい時もあったなぁ」と振り返られるような日が来るまで、歩み続けることなのだ。

Fc


◇◇◇
 

チャリティーマッチ

2011/04/03 松本平広域公園総合球技場(アルウィン)

FC東京 4(1-0、3-0)0 松本山雅

【得点】
(東):上里(30分)、谷澤(75分)、鈴木(86分)、鈴木(87分)
 
観衆:10,098人
天気:晴、中風


<メンバー>

≪FC東京≫

01 GK 塩田仁史 → 20 GK 権田修一(46分)
33 DF 椋原健太
03 DF 森重真人
06 DF 今野泰幸 → 34 DF 柳楽智和(80分)
26 DF 阿部巧
10 MF 梶山陽平 → 19 MF 大竹洋平(77分)
32 MF 上里一将
11 FW 鈴木達也
39 MF 谷澤達也
22 MF 羽生直剛 → 14 MF 中村北斗(68分)
13 FW 平山相太

≪松本山雅≫

25 GK 白井裕人
04 DF 飯田真輝
03 DF 松田直樹 → 22 DF 佐藤由将(77分)
23 DF 多々良敦斗 → 08 MF 弦巻健人(54分)
20 MF 須藤右介
30 MF 渡辺匠 → 17 MF 久富賢(86分)
06 MF 今井昌太 → 09 MF 木村勝太(85分)
07 MF 北村隆二
16 MF 鐡戸裕史
13 FW 木島徹也 → 11 FW 片山真人(82分)
33 FW 木島良輔 → 19 FW 塩沢勝吾(73分)

01 GK 石川扶


◇◇◇

 
 点差こそ4-0だが、シュート数は東京13本に対して山雅が11本。後半終盤では山雅の意地も感じられ、惜しいシーンが何度もあった。左エリアから切り込んでの鐡戸のシュート、CKから正面ドフリーとなるもシュートが僅かバーの上となった塩沢のヘディング、木村勝太のクロスバー直撃のミドル。それ以外でも、今井の突破、木島ブラザーズの躍動など。常にチャレンジする姿勢を見せてくれた。特に、流通経済大出身のGK白井(塩田の後輩ということになるか)が谷澤や森重の決定的なヘディングシュートなどを止め、中盤までは試合を壊さず奮闘していた。

 ただ、やはり精度を欠くところやミスが多く、そのあたりを修正しないとJのレヴェルでは戦うことが出来ない。上里の強烈な左足一閃で東京が先制した後は、カウンターで押し込む時間も作ったが、松本山雅・須藤が味方GK前に残っていた谷澤へパスをしてしまい、谷澤がそのまま冷静に決めて東京が2点目。これで試合の流れが一気に傾いたという感じだった。
 山雅がやや意気消沈となったところを、すかさず鈴木がハーフライン右からドリブル突破で相手DFを置き去りにして強烈なシュートを左隅に決め3点目。その1分後には、カウンターから左サイドへ駆け上がった平山が中央にパス、中村北斗がスルーしたところを走りこんできた鈴木が決めて4得点を挙げた。今日の鈴木はかなりキレがよく、好調さをうかがわせた。だが、梶山らのイージーなミスパス、森重のエリア直前での不用意なファウル、ゴール前での手数の多さでシュートで終われずカウンターを受けるなど、課題点も多く見つけられた。東京、山雅、両チームともに、チャリティーの意義を心に刻みながら、またプロとして、精度の高いプレイを披露するために、ゲームを反省点を洗い出し、本番へ向けてさらなる努力を続けてもらいたい。そして、観客をサポーターを魅了するプレイを生み出して、勇気と希望を与えて欲しいところだ。

Fc_01

 
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