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全国東西編の「道の駅」ゴムスタンプを収集しました。

国道にある「道の駅」からスタンプを集めました。

7月23日(金)暑い

2010-07-23 12:23:14 | (は)のお父さん閑話365日(転載)
7月23日(金)暑い

「言うまいと思えどけふの暑さかな」。この暑さの連続は尋常でない。太平洋高気圧が本州上空に居座っているからだと分かっていても、文句の一つもつけたくなる。家の中にじっとしていれば凌げない事もないが、家内が上京しているので昨日の夕方食料を仕入れに外出した。

歩いて5分ほどの距離にあるバス停まで行くだけでもう汗ばんできた。バスの中はクーラーが効いていて快適だったが、降りた途端に熱い空気がズボンの裾から流れ込んできた。うーむ、これはたまらん。アイスでも買って食べようかとも思ったが、また汗になって出てくるばかりだから我慢した。

買い物を済ませての帰り道がもっとからだに応えた。家にいちばん近い停留所を通るバスの時間まで間があるので、家まで歩いて15分ほどかかるバス停経由の路線に乗ったのがいけなかった。食料で重くなったリュックを背負い家に向かって歩き出した途端、西日が真正面から照りつけた。風はそよとも吹かない。

夕凪の中を太陽を呪いつつ、緩やかではあるが長い坂道をのろのろと上った。ゆっくり歩いても汗が噴出す。団地にたどり着いてやれやれと思ったが家までの急な坂道でとどめを刺された。玄関にリュックを放り出し、冷房が効いている居間に駆け込んだ。

涼しい部屋に入っても汗は簡単に収まらない。冷たい水をゴクゴク飲んでやっと人心地がついた。老人になると寒さばかりか暑さにも弱くなるようである。外出して帰宅するまで約1時間であったが、その間水分を補給しなかった。これが老人には危険なことらしい。老人は喉の渇きに鈍感になっているので熱中症に陥る危険性が高いのだそうだ。今後炎天下の外出には忘れずに水のボトルを持参しよう。

7月22日(木)ユリの花盛り

2010-07-22 12:01:13 | (は)のお父さん閑話365日(転載)
7月22日(木)ユリの花盛り

庭のヤマユリが真っ盛りである。その濃厚な匂いで庭が満たされている。1個の花でも屋内に持ち込めないほど強い匂いである。今朝数えてみたら、開いていたのが47個、まだ蕾があるから最終的には50個を越すだろう。

こんなにたくさん咲いたのは初めてである。ヤマユリは日本特産のユリである。花の直径は20cmを越すものがザラで、豪華さでは他の追随を許さない。大輪の白い花と優雅な香りで人気のカサブランカという品種はヤマユリの改良で作り出されたと聞く。

ヤマユリは花を愛でるばかりでなく地下の鱗片は和食の高級食材である。一般家庭ではおせち料理でお目にかかるぐらいのものだが、ほくほくした食感と独特のほろ苦さが好きだと言う人も多い。

ヤマユリの花が終わるころ、オニユリが咲き始める。オニユリという名称は橙色が赤鬼に似ているからだと思っていたら、実は強壮な性質にちなんでつけられたと言う。葉腋に出来るムカゴでどんどん繁殖し他の植物を駆逐する勢いである。この鱗片も食用になる。

ひところ庭に侵入して始末に困るほどだったテッポウユリの仲間のタカサゴユリは、見つけ次第引き抜いてほとんど根絶した。このユリはわが家の西に隣接する研究施設の広大な敷地に野生化しているもので、タネが風に飛ばされて来たらしい。庭に数輪咲く分にはかまわないが旺盛な繁殖力が災いして嫌われているようだ。

7月3日(土)白いホタルブクロ

2010-07-03 18:48:27 | (は)のお父さん閑話365日(転載)
7月3日(土)白いホタルブクロ

庭のロウバイの木の下に白い花が咲いている。この辺りに白い花が咲く植物を植えた覚えがないので近寄って見ると白いホタルブクロだった。ホタルブクロは淡い紅紫や濃い紫の花が普通で白は少ないようだ。この花がどうして庭に生えてきたのかは分からない。近所に植えているところがあって、そのタネを小鳥が運んで来たのだろう。

庭の東端の雑草の中からひときは長い茎を伸ばして白い花を開き始めたのはオカトラノオである。茎が1mにも達する大型の野草で、茎の先端に白い多数の花を密生させた総状花序の長い穂をつける。日当たりの良い丘のような場所を好む草で、曲がった穂を虎の尾に見立てての命名だという。

家の前の道路に面したところに夕方になると咲く黄色い花はマツヨイグサである。この花は南米チリ原産で日本には幕末に入ってきた。竹下夢路作の「待てど暮らせど来ぬ人を宵待草のやるせなさ…」で有名になったが、本当は宵を待って咲く「待宵草」が正しい。夕方咲いた花は一夜明かして翌朝には凋んでしまうはかない花であるが、次々新しい花が咲くので結構長い期間楽しめる。

鬱陶しい梅雨の季節であるが、この時期を好んで咲く花もある。先日バスの中から非常に目立つ白い花の集まりを見た。ちょうど信号でバスが止まったので注意してみるとリュウゼツランの仲間・ユッカの花だった。ユッカの花を見たのは初めてである。

アメリカ南部からメキシコ辺りが原産地の植物であるが、天保年間に日本に渡来し各地に広まった。古代のアメリカインディアンは花を好んで食べたらしく、人糞の化石である糞石から多量のユッカの花粉が発見されると言う。

7月2日(金)半夏生

2010-07-02 15:32:43 | (は)のお父さん閑話365日(転載)
7月2日(金)半夏生

今日は夏至から11日目、雑節の一つ「半夏生(はんげしょう)」である。この頃に「半夏」と呼ばれる毒草が生えるのでこの名がついたと言われる。「半夏」はカラスビシャクのことだ。庭を探すと確かにカラスビシャクがあちらこちらに出ている。

15cm~30cmの葉柄の先端にサトイモに似た形の葉を持った草である。毒草といわれているが漢方では地下にある球茎の皮を剥き乾燥させたものを嘔吐や咳止めの薬に使うそうだ。

雑節としての「半夏生」は苗作り田植えと続いた農繁期の一つの区切りの意味を持つ。「半夏半作」などの言い習わしがあり、この日までに田植えが終わらないと稲の実りが遅れて半作になるという。1日や2日田植えが遅れても大したことはあるまいが、この頃に数日間農作業を休む習慣が全国的にあった。餅をついたり、団子、散らし寿司、饅頭などを作って骨休めするところもある。

農作業が機械化で様変わりし、この習慣は廃れてきたようであるが、今でも温泉に家族で湯治に出かける農家の人が多い。

ところで「半夏」とは別に「ハンゲショウ」という別の植物がある。こちらはドクダミ科の多年草で茎上部の葉が下半分白、上が緑に染め分けられているので「半化粧」の名がついたと言われている。東北地方では見かけない草だ。分布地域は関東以南と言うから暖地を好む植物なのだろう。

7月1日(木)梅雨の晴れ間

2010-07-01 16:48:49 | (は)のお父さん閑話365日(転載)
7月1日(木)梅雨の晴れ間

今日は梅雨の晴れ間で日が差すらしい。たった1日だけであるがありがたい。除湿にセットしてあるエアコンを止めて書斎の窓を開け放った。網戸を通して風が吹きぬける。自然の空気の流れが心地よい。

この晴れ間にすべきことは山ほどある。庭中伸び放題の雑草を草刈鎌で刈ること、長くなった芝も刈り込まなければならない。雨の雫が乾いたら野生のフキを収穫したい。そろそろ花ミョウガが出るころだ。蚊に刺されないように長袖シャツを着て確かめてみよう。あれもこれも一度には出来ないから優先順位を決めなければならない。それより先に閑話を片付けねば。

今朝久しぶりに庭を一巡した。ドクダミの花盛りである。珍しいので知人から分けてもらって植えた八重咲きのドクダミである。数年のうちに勢力範囲を拡大して半日陰の場所を埋め尽くすほどになった。良く観ると一重のものも交じっている。先祖がえりしたものか最初から交じっていたものか分からないが、これ以上はびこられても困るから一重のものは処分しよう。

ヤマユリの蕾が大きくなってきた。居間近くに毎年出てくるヤマユリの茎が今年は例年より太く逞しいと思っていたら、蕾の数も多そうである。ざっと数えたところ20数個ある。1本の茎にこれだけ花がつくのは初めてである。

ユキノシタが白い小さな花の集りを見せている。一つ一つの花は「大」の字の形をしている。ダイモンジソウの仲間なのだ。ウグイスかしきりに鳴いている。ホーホケキョと何度か鳴いた後に谷渡りと言われるキキキキキキキッキョキッキョキッキョという鳴き声を繰り返している。ホトトギスはどこかへ飛び去ったのだろう。声が聞かれなくなった。今日から7月である。今年も半分が終わってしまった。