9月3日(金)党首候補の討論会
昨日、日本記者クラブ主催で行われた菅首相と小沢前幹事長の討論会が面白かった。二人は民主党党首・首相の座を争っている。どんなことを論じるのかと注目して見守った。誹謗に当たらないように言葉を選んでの発言であったが、お互い言うべきことは言った。そして政治姿勢の違いが浮き彫りにされた討論会だった。
菅首相の「カネにまみれた政治文化を変える」という発言はとりもなおさず小沢氏に対する強烈な批判である。それに対して小沢氏は「捜査で犯罪事実はないことが証明された」と応じたが、この点に関しては菅首相の方に分があったように思う。
当面の重要課題である普天間問題については、言い方は違うが突き詰めれば鳩山内閣が苦し紛れに作り上げた現在の日米合意を出発点とすることでは一致している。また両者とも沖縄の負担を軽減し同時にアメリカも納得させうる具体的な案を持っていない点で痛み分けと言えようか。
税制改革についての両者の姿勢はかなり違う。菅氏が先の消費税発言を念頭に社会保障と税制全般を与野党で議論するとしたのに対して、小沢氏の方は先ず無駄の排除が先決で、その上で所得税、住民税の大幅減税を考えると主張した。無駄の排除だけで減税の財源を確保することは困難であり、将来にわたる社会保障のあり方に触れない点で小沢氏は説明不足であった。
このほか挙党体制、党運営のあり方などでも火花を散らしたが、これは党内のことだから外野の人間が論評すべき問題ではない。総じて言えることは時間をかけた割には具体的な政策に踏み込む事が少なかったのは物足りなかった。国民が聞きたい問題点を整理したうえで、もう一度両者の言い分を聞きたいものである。
昨日、日本記者クラブ主催で行われた菅首相と小沢前幹事長の討論会が面白かった。二人は民主党党首・首相の座を争っている。どんなことを論じるのかと注目して見守った。誹謗に当たらないように言葉を選んでの発言であったが、お互い言うべきことは言った。そして政治姿勢の違いが浮き彫りにされた討論会だった。
菅首相の「カネにまみれた政治文化を変える」という発言はとりもなおさず小沢氏に対する強烈な批判である。それに対して小沢氏は「捜査で犯罪事実はないことが証明された」と応じたが、この点に関しては菅首相の方に分があったように思う。
当面の重要課題である普天間問題については、言い方は違うが突き詰めれば鳩山内閣が苦し紛れに作り上げた現在の日米合意を出発点とすることでは一致している。また両者とも沖縄の負担を軽減し同時にアメリカも納得させうる具体的な案を持っていない点で痛み分けと言えようか。

税制改革についての両者の姿勢はかなり違う。菅氏が先の消費税発言を念頭に社会保障と税制全般を与野党で議論するとしたのに対して、小沢氏の方は先ず無駄の排除が先決で、その上で所得税、住民税の大幅減税を考えると主張した。無駄の排除だけで減税の財源を確保することは困難であり、将来にわたる社会保障のあり方に触れない点で小沢氏は説明不足であった。
このほか挙党体制、党運営のあり方などでも火花を散らしたが、これは党内のことだから外野の人間が論評すべき問題ではない。総じて言えることは時間をかけた割には具体的な政策に踏み込む事が少なかったのは物足りなかった。国民が聞きたい問題点を整理したうえで、もう一度両者の言い分を聞きたいものである。
