いつもいい文章を書こうと気持ちだけが先行し、なかなか筆が進まないので、つれづれなるまま、とりとめのないことでも書くことにしようと決めた。本人以外つまらない話題かもしれないがご勘弁いただきたい。
今回は「ルール」について。
どの世界にも「ルール」は付き物で、ハムの世界でも例外ではない。電波法を初めとする国内外のものから、アワードやコンテストの規約等、私たちが運用するに当たって様々な「ルール」がある。中には現実にそぐわないものやほとんど守られていないものもあるが、だからといって「ルール」がある以上守らなければならない。不満があればルールを変えればいい。変えるまでは「悪法も法」である。
DXコンテストでは「10分間ルール」というのがある。このため各バンドのコンデションを把握しながら適切なタイミングでQSYを出来ることがオペレーターには求められる。これは日頃からのワッチで身につけることが出来る。コンテスト入賞の常連局の必須アイテムは決してお金では買えないのである。
DXアワードの代名詞といえる「DXCC」。これの最終的な目標は世界の全エンティティと交信する事であるが、どんなに良い設備を持っていても達成までには10年以上かかる。それは普段いない無人島や世界との交信を認めていないエンティティがあるためだ。自分もそんなエンティティとの交信をいくつか残しており、世界中のアマチュア局もそんなところからのQRVを待ち望んでいる。だからひとたび「珍局」が現れようものなら、バンド内は蜂の巣をつついたような「ドッグパイル」が巻き起こる。
世界中がその1局との交信を望むのだから、そんな局と交信できた時の感激はなにものにも変えがたいものである。気持ちは皆「どんなことをしても交信したい」のである。そんな中ではそうしても「ルール」を守らない局はでてくるのである。
ルール違反にも、オペレーターの指示が分からずに結果的に指定無視してしまう者から、分かっていながら力ずくで「呼び倒す」者と様々である。かくいう自分も結果的に「ルール違反」をしてしまったことは何度かあるからそれについてあまり大きな声で批判はいえないのだが・・・。
ただ、1つだけいえる事がある。
これは、ルールに反して交信できた時は「楽しくない」のである。もっといえば、ルールにのっとって正々堂々戦った時は、例え交信できなくても「楽しい」し満足できる。最近ではKP5がそうでした。
14メガで出ており、幸いエリア指定でノーパイルだったにもかかわらずこちらが「非力」で交信できなかったのだが、それでもとても楽しかったし、今度は必ず交信したいという意欲を湧かせてくれるものであった。
「ルールは破るためにある」といった人もいるが、それは自分の考えには相容れないものである。ハムを楽しまれている局長さんの多くはルールのなかで楽しまれているように思えるのだが、皆さんはどう考えているのだろうか?