日々是無線

無線と普段の生活雑感

「最後のエンティティと交信できた」

2006-04-30 11:31:06 | DX

アベス島のDXペディションも終わったようなので、QSLカードの整理をしようと重い腰をあげた。発行は昨年夏より滞っているので、この休みには発送を済ませたいと思って、QSLインフォを探し始めた。

最近カード収集に固執しなくなったので、ニューである3Y0X(ピーター1世島)も未請求である。CQ誌5月号を見たらすぐみつかったので請求エアメールを作成する。

探している時にある記事に目が止まった。212ページ「DX DIGEST」にあった標題の記事だ。

それはアメリカの90歳のハムが、現存エンティティで彼が唯一未交信だった3Y0Xとの交信に成功したことをARRLの「Amateur Radio News」が伝えているというものだった。

この記事の最後にあった、彼の交信時の映像がネットで見られるサイトに行って、「交信の映像」を見た。時間にして30秒足らずだったが、彼のオペレーションが非常に参考になった。

まず、ふつうの声(張り上げたり、変な抑揚をつける等しない)でフルコールで1回呼んでスタンバイしていたこと。

普通のパイルアップではこの呼び方が「スタンダード」だ。
サフィックスだけ言うのは、ロギングソフトを使っている相手にとって難儀であるし、ロングコールで「呼び倒す」のはQSOレート全体を下げてしまうからだ。

次に、コールバックがあった後も(一瞬驚いていたが)、落ち着いていたこと。流石にベテランです。自分のように声が上ずることもなく淡々とレポート交換をしていました。

おめでとうございます。そして、すばらしいオペレートを披露していただき、ありがとうございました。こんな方がまだいるアメリカのハムはやはり「世界一」だと再認識しました。

一方、最近JAの局にはお手本になるOMさんが少なくなったように思えます。
昔は「JA」コールの方は尊敬に値する方ばかりでしたが、最近はむしろ、「傍若無人」な方が多いように思います。私たちはすばらしい「反面教師」としてこれらの方に「感謝」しなければならないのは非常に残念でなりません。

無線局数、通信機メーカー等は「一流」でも、こういった面ではまだまだアメリカが「ハム大国」であることは間違いありません。名実共に「世界一」になれるよう「日々是精進」です。