アベス島のDXペディションも終わったようなので、QSLカードの整理をしようと重い腰をあげた。発行は昨年夏より滞っているので、この休みには発送を済ませたいと思って、QSLインフォを探し始めた。
最近カード収集に固執しなくなったので、ニューである3Y0X(ピーター1世島)も未請求である。CQ誌5月号を見たらすぐみつかったので請求エアメールを作成する。
探している時にある記事に目が止まった。212ページ「DX DIGEST」にあった標題の記事だ。
それはアメリカの90歳のハムが、現存エンティティで彼が唯一未交信だった3Y0Xとの交信に成功したことをARRLの「Amateur Radio News」が伝えているというものだった。
この記事の最後にあった、彼の交信時の映像がネットで見られるサイトに行って、「交信の映像」を見た。時間にして30秒足らずだったが、彼のオペレーションが非常に参考になった。
まず、ふつうの声(張り上げたり、変な抑揚をつける等しない)でフルコールで1回呼んでスタンバイしていたこと。
普通のパイルアップではこの呼び方が「スタンダード」だ。
サフィックスだけ言うのは、ロギングソフトを使っている相手にとって難儀であるし、ロングコールで「呼び倒す」のはQSOレート全体を下げてしまうからだ。
次に、コールバックがあった後も(一瞬驚いていたが)、落ち着いていたこと。流石にベテランです。自分のように声が上ずることもなく淡々とレポート交換をしていました。
おめでとうございます。そして、すばらしいオペレートを披露していただき、ありがとうございました。こんな方がまだいるアメリカのハムはやはり「世界一」だと再認識しました。
一方、最近JAの局にはお手本になるOMさんが少なくなったように思えます。
昔は「JA」コールの方は尊敬に値する方ばかりでしたが、最近はむしろ、「傍若無人」な方が多いように思います。私たちはすばらしい「反面教師」としてこれらの方に「感謝」しなければならないのは非常に残念でなりません。
無線局数、通信機メーカー等は「一流」でも、こういった面ではまだまだアメリカが「ハム大国」であることは間違いありません。名実共に「世界一」になれるよう「日々是精進」です。