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EX Osaka (1990.4.5)

2009-04-05 12:39:36 | かんさいネタ
【私が上岡龍太郎です】 ☆ 独り喋り~TV論  1/5


かつての深夜番組「EXテレビ」より。
「EXテレビ」は長年放送されたあの「11PM」の後継番組です。
この番組、月・水・金は「東京版」(日本テレビ制作)、
火・木は「大阪版」(よみうりテレビ制作)でした。

その「大阪版」木曜日の第1回放送がコレ。
放送日は19年前のまさに今日、平成2年4月5日木曜日でした。
セットは全くなく、テレビモニターと机、椅子が置かれているだけ。
そこに上岡氏が登場し、約1時間の生放送を一人で喋り続ける…。

深夜番組とはいえ、この番組は関西ローカルではなく日本テレビ系の全国ネット。
こういう企画を組んで実際に放送してしまう…。
当時のよみうりテレビの挑戦的な姿勢に感服します…。
もちろん、賛否両論あったでしょうけど…。
ちなみに、この回の演出を担当したのは、
あの「パぺポTV」を生んだ白岩久弥氏(元よみうりテレビプロデューサー)です。
つまり、上岡龍太郎の「1人生パぺポ」ですな。

「EXテレビ」は、前述のように東京版と大阪版が交互に放送され、
特に大阪版は、東京への対抗意識がむき出しで、
実に様々な挑戦的企画が登場しました。
その内容はウィキペディアの「EXテレビ」に詳しい記述があります。

内容によっては実にくだらないものや大失敗の企画もあったようですが、
深夜番組ならではの「実験的企画」は実にインパクトがありました。
ここから生まれた企画で、後の番組に採用されたものもたくさんあります。
「抱かれてみたいグランプリ」
「100人に聞いたら1人しか言いませんでした」 などなど…。

「低俗の限界」なんていうのもありました。
よくこんな過激で危険な内容を生放送でやったものだと…。
さすがはパぺポの白岩氏だなぁと…。

そんな大阪版が強烈だった反面、印象の薄かった東京版の記憶はほとんどありません。
三宅裕司が司会をしていたということくらいしか覚えてないですね。

この「大阪版EX」の様々な企画は、
テレビ本来の魅力が「生放送」であることを改めて教えてくれたと思います。
この先何が起こるか分からない。どんな発言が飛び出すかわからない。
そのドキドキ感を大いに味わわせてくれました。
ただ、あまりに内容が過激だったために、後の放送では残念ながら録画が増えたそうですが…。

残念ながら、今の東京のキー局にこういう挑戦的・実験的な番組を期待するのは、
やっぱり無理なんでしょうかね…。
「面白いテレビ番組をつくりたい」という気があるのなら、
そのヒントとして、19年経った今でもこの「大阪版EX」は大いに参考になると思うのですが…。
もちろん反面教師の部分も含めて…。

面白いテレビづくりには、制作者であるテレビ局の側にリスクをとる「勇気」もないといけないのでしょう。
その「勇気」が今の東京のキー局には感じられないのが残念です…。
東京に集中する「権力」に対する遠慮があるのでしょうか?
そういう「権力」に対してこそ、「表現の自由」「報道の自由」でもって対抗してほしいのですが…。

もっとも、もはや首都圏の視聴者はそういうインパクトのある内容を期待していないのかもしれません。
「テレビなんて別に大して面白くなくてもいいや」
「テレビなんかより面白いものが他にもあるじゃないか」
そんな視聴者が増えているのかも…。
そんな現状をキー局がどう受け止め、どのようにこれからの番組制作に反映させていくのか。
私はその意欲に期待したいのですが…。

やっぱり私が期待する「おもろいテレビ」は、大阪(関西)にしかできないんでしょうかねぇ…。

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