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釣竿アンテナ+アンテナチューナー(AH-4)で1.8MHz帯(160mBAND)/アンテナ改良 その②

2024年01月03日 10時53分11秒 | アマチュア無線

今回は先日の記事(2023/12/20)に於いて失敗作を作成してしまったリベンジします。

先回の記事は以下よりご覧いただけます。

釣竿アンテナ+アンテナチューナー(AH-4)で1.8MHz帯(160mBAND)/アンテナ改良 その①


現状を把握してみる

NanoVNAとLCRメーターを入手したので現在使っている1.8MHz/1.9MHzのコイルと釣竿アンテナを実測します。

現状アンテナチューナー(ICOM AH-4)とエレメント(ビニル被覆銅線/0.75sq)との間にコイルを挿入し必要に応じて切り替えています。

1.9MHz帯は第一電波工業さんのダイポールアンテナの3.5MHz帯用コイル。

1.8MHz帯は追加でビニル被覆線を1m程度、直径3cm程の釣竿に巻きつけて使用しています。

 現状のコイルを実測(DIAMOND/ダイポールアンテナの3.5MHz用コイルと手巻きの追加コイル)

  • 1.9MHz帯用のコイル:83.5uH
  • 1.8MHz帯用のコイル:85.3uH

 失敗作のコイルを実測(2023年12月に作成)

  • 1.9MHz帯用のコイル:130.5uH
  • 1.8MHz帯用のコイル:140.7uH

 

 結果、現状のコイルと失敗作のコイルは大きくかけ離れていることがわかりました。

 釣竿アンテナのVSWRをNanoVNAで実測

 

 

 釣竿アンテナはチューナーを使わないと6.375MHz付近に合っている様子です。

 みのむしクリップで固定したアースで計測しているので共振周波数はもう少し低いのかな?と想像!

 VSWRだけを見てもダメってことはわかりますがひとまず6.375MHzという事に仮定していきます。


挿入するコイルを検討する

6.375MHz辺りに合っていると仮定するとエレメント長は11.3mから11.5m位なのかな(300÷6.375×0.97÷4≒11.4m)?

こんな計算で合っているのかどうか?わからない素人ですがこう仮定して先に進んでいきます。

そうすると1.8MHz帯と1.9MHz帯で使えるようにするには・・・

  • 1.8MHz帯の中心付近(1.8375MHz)で99.0uH必要
  • 1.9MHz帯の中心付近(1.9100MHz)で91.0uH必要

計算通りにいけば今度は使えるようになるかもしれない。期待しながら失敗作のコイルの巻き数を減らす作業をする。


挿入するコイルを作成する

1.8MHz帯用の99.0uHのコイルを作成するには以下の条件で作成すれば大丈夫か?

コイルには先回のコイルをそのまま使うので塩ビ管[VU-100]を使う。直径11.4cmなのでこいつで99.0uHにするには?

これでいけるかな~?もう一度、自らを信じてみよう。

 コイルの材料

  • 塩ビ管 [VU-100]を使用 (直径11.4cm)
  • 塩ビ管キャップ [VUCAP-100]2個
  • ビニール線[0.75sq]を11.78m位使用
  • バナナ端子オス4個
  • バナナ端子メス5個
  • ビニールコード(0.75sq)5cm・・・1.8MHz帯/1.9MHz帯、3.5MHz帯以上の切替用

 失敗作で巻いたコイル部分をガムテープで固定して不要になった部分を減らしていく。

 当然バナナ端子メスの位置も移動する。

 

 作ったコイルを計測してみる

 LCRメーターで作ったコイルを計測してみる。計算通りの結果が出ているかな?

  • 1.8MHz帯用の部分:VSWR=100.5uH
  • 1.9MHz帯用の部分:VSWR=  92.0uH

 あれ?計算通りの数値が出てこない。なぜ?

 また失敗作かー? と思ってしまった!でも失敗も良い経験。過去にもいっぱいあるしね。

 ここで妥協してとも思った。いろいろ考えてみた・・・ あきらめずに考える事しばらく・・・

 ビニル被覆線の被覆部分の厚さをコイルの直径に入れずに巻き数を計算していたことに気が付く。

 実測および計算してみると被覆のビニール部分は1mm少々あるのかな?

直径部分の変更を反映させて再度計算してみる

 

 

 ※巻き数の小数点には対応しにくいので1.8MHz帯は約30回巻、1.9MHz帯は約28回巻にする

少々ずれてはいるがほぼ計算した数値が出てきた。これで上手く動作するかな?


釣竿アンテナに繋いでNanoVNAで検証

さぁどうなるだろう?毎度ですが試すときは緊張します。これが楽しみですけどね!

NanoVNAに繋いでみると・・・

あれー?せっかく計算してコイル部分の修正をしたのにまだダメか~?

 NanoVNAから返ってきたデータは

  • 1.8MHz用のコイル部分は1.676MHz付近でVSWR最良値:2.47
  • 1.9MHz用のコイル部分は1.806MHz付近でVSWR最良値:2.09

ここまで来ても目的の周波数に合ってくれない。

知識と技術がない私がこれ以上進めるのは無理なのか?

いままで行きあたりばったりの幸運でアンテナ調整してきたもんな~!(実際に感じたことです)

しっかり計算してアンテナの制作・整備をされてみえる方からしたらありえない結果かも?

またしても失敗の二文字です。

でも少しづつ目標値に近づいてきているかな?

たぶんこのまま釣竿アンテナにセットしてアンテナチューナー(AH-4)でチューニングすれば動作しそうだけど。

もう少しカット&トライで目的の周波数に合わせていきたいと思います。

今回も敗戦で終わってしまいました。

カット&トライで調整した際、切りすぎると取り返しがつかないのでビビリから安全牌を引いているってところもあります。笑

もう少し調整していきます。



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