モリオーネ熱帯魚ブログ

盛岡市のペットショップ・モリオーネ美術水族館ブログ~アフリカンシクリッド、国産グッピー、古代魚、エビ話

ブリーディングの美的感覚と倫理観

2009-02-16 09:44:08 | Weblog
好きな国産グッピーを数種類ブリーディングしていますが
種類によって繁殖力に大きな差が出ています
一番繁殖力が高く早かったのがジャパンブルーもの
全種類のオスだけを入れた水槽には
青いジャパンブルー系グッピーが大乱舞しています

そしてようやく大爆発したのがオールドファッションモザイク
順調に成長し美しいオスも育っています
さすが大器晩成型の老舗だわ
OFMのボディは実に味わい深く美しいカラフル模様です

3番目はレースコブラ、これは当たりはずれなく皆美しい模様を出します
一番難しいのがメドゥーサ、どっさり種親育てているのに
わずかな稚魚、まだ2ペアしか成長せず

ジャパンブルーブルーグラスという品種も出ていますが
私のプラチナジャパンブルーブルーモザイクは
尾びれのモザイクがグラスっぽくなっているものもいて
ほとんどブルーグラスっぽいグッピーになっています
私は今までのブルーグラスの地味なボディは嫌いでしたが
この素敵なジャパンブルーボディのブルーグッピーはとても気に入ってます

他に透明尾びれの本来のジャパンブルーのオスも育てていて
なんとかまたこの美種を殖やしたい
毎週FAXに流れてくる問屋の魚リストとにらめっこしているのですが
なかなかこれぞといった美しいグッピー品種や他の熱帯魚在庫がありません
同じ国産グッピーでもつまらない品種が多すぎだと思います
カナディアン、アメリカン、ロシアン等
いろいろ外国名のついた品種もありますがあともう一歩の美しさです
全体的にまだまだ不完全な美しさのグッピーばかりが目立ちます
名前ばかりがカッコよくて実際見てみるとがっかりします

また赤目、アルビノ系グッピーはある程度美しさもありますが
高価で貧弱で繁殖も弱くあまり手を出したくありません
ゴールデン系も色彩的にぼやけて好きにはなりません
同じドイツイエロー系ならプラチナドイツイエローが好きです
はっきりくっきり真っ白に輝くグッピーに憧れます
アルビノ系も白っぽくて美しいのですがどうしても貧弱な美しさです
ブリーディングしたとしても新しい血を入れないと維持できない品種なので
リアルレッドアイの眼は美しいですがアルビノ系はやめときます
また高価なリボンも好きになれません
あれはまさに障害者グッピーです
オスの生殖器は長すぎるリボンなので生殖できません
だから普通のオス入れたトリオ3匹で販売しているのですが
そんな不自然なペットを殖やしてどこが面白いのでしょう?
中国のヘンテコ悪趣味障害者金魚みたいなグッピーを作るべきではないと
私は思います
それは美意識、美的感覚の違いかもしれませんが
日本人に人気のらんちゅう(背ビレのない金魚)なら許せますが
それ以上の障害者金魚や熱帯魚は許せません
ショートボディの古代魚(アロワナ、ポリプ等)もまた悪趣味すぎます
頭でっかちのどこがカッコいいのでしょうか?

赤白の美しいエビで
日本人の美的感覚にマッチし大ヒットしているレッドビーシュリンプ
最近ヨーロッパや台湾から新しい品種が入ってきてますね
真っ黒やダークブルーの高価なエビ、ゴールデンアイ、
そして赤白逆転模様の台湾ビー
タイガーシュリンプとビーシュリンプを交雑させたのではないかとも
言われてますが、どうなんでしょうか?
めちゃ高いのでがっかりしました
やはり日本人には紅白の錦鯉と同じ
紅白のレッドビーシュリンプ、特に日の丸レッドビーがお似合いですね

最後に元祖ビーと言われた黒ビーの繁殖も今頑張っています
1匹だった黒ビーからわずか7匹の稚エビがとれました
立派な白黒日の丸ビーなのですが何度も抱卵すれど
卵をどんどん落して流産ばかり
そのうち子ビーの娘たちが母親以上に立派に成長して
今は8匹中5匹が抱卵中
もしこれがまともに卵か孵ったら百匹以上になります
妊娠期間は約40日、長い長い期間ですね
今飼ってるレッドビーの日の丸以上に真っ白エナメルホワイトで
グレードが高いので、今度こそ成功してほしいですわ

★アクアペット界の羅須地人協会ジョヴァイエ・モリオーネ店HP
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いただきます

2009-02-06 01:12:13 | Weblog
昔からアフリカンシクリッドやグッピーが好きだったのですが
古代魚も大好きでやめられません
アフリカ原産のPエチオピクスは何匹も60センチぐらいまで飼っていましたが
今まで見たことのない凄く美しい模様のエチオをゲットしました
いつもはうっすら抹茶か腹が白っぽい地味なツートンカラーの個体ばかり
その個体は亀甲模様がはっきりくっきり
しかも黄金で線を描いたような豪華さです
今50センチ、何としても1メートルまで大きくしたいです

最近、やっぱり水温計やられました
エチオはカミツキガメ以上にアゴの力が怖い魚で何でもボッ壊します
他の魚とも一緒に飼えません
同種類でも噛み付き合ってあの可愛いヒゲのような細い手と足が短くなります
再生はしますが、ペアなんか作れませんね
それでも単独飼いで充分魅せてくれます
もう魚と言うより家族です
愛嬌があり餌をねだってきます
餌は何でも食べてくれます
タフに見えても水質悪化にはもろいので水替えしっかりせねばなりません

Pアネクテンスの方が人気ありますが
昔1メートルぐらいのを飼っていました
天然記念物のオオサンショウウオそっくりでした
黒くてあまり動かなくて可愛くはありませんでした
大切なピラルクが身体半分かじられて昇天ショックでした
やはり古代魚は一緒には飼うものではありませんね

今は淡水エイが大人気で金持ちマニアのステータスとなってます
ブリードが成功して国産が出回っていますがまだまだ高値です
エイは人工飼料に餌付きにくいので
エサ金(生き餌の金魚)等をガンガンやってますが
金魚も可哀想ですね
まるで人間様のために生まれてきた家畜の豚さんニワトリさんみたいですわ
無駄な殺生はしたくありませんが
それでも私も今日も明日も生きるために
「いただきます」(食べる動物の命を)
合掌

その分、魚やエビのブリーダーとして
たくさんの生命の創造のお手伝いをしたいと思ってます

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