男と女の堅い話・１、一夫多妻と一夫一婦

一夫多妻は男女のどちらに有利なんだろうか、
少なくともはっきり言える事は一夫多妻が広まれば、結婚できない男が大量に出現する厳しい社会という事だ。
女性にとっては「玉の輿」に乗れる機会が増える、あるいはイケメンの夫を持てると言う事である。
要するに一部の男と大部分の女にメリットがある。
競走馬の繁殖の世界である、牝馬は生き残る、大部分の牡馬は抹殺される。
問題を単純化すると判りやすい。
世の中に大金持ちでカッコいい一人の男と貧乏でブスで性格も悪いその他大勢の二種類の男しかいないとしたら、女性にとっては一夫一婦制では皆が不幸になる。

しかし現実にはそうなっていない一夫多妻は社会としては一般的でない、なぜだろうか？
わたしはそれは女性の地位の低さによると考えます。
女性が奴隷とか意志が表せないから、気に添わない男と結婚させられ一夫一婦の近づく社会になる。
しかし女性の意志が尊重される社会では、「かっこいい男」に人気が集中し一夫多妻になるはず。
勿論女性として自分ひとりを愛してくれる男も魅力があるが一般的でないだろう。

では逆の場合はどうか「一妻多夫制」である。
これは男の地位がとても高い場合に考えられる訳である。
いい女だけが男に囲まれ多くの女が男を失う、女に厳しい社会である。

しかし「一妻多夫」の社会制度は歴史的にとても少ないらしい。
どちらかと言うと人間社会は一夫多妻に傾いている。
それは人間の歴史の中で男の地位が低いままであったという事を意味している。