全国畜産縦断いきいきネットワーク

全国の畜産に携わる多くの女性たちが畜種を越えて集まり、より魅力ある畜産の実現を目指した女性たちのネットワークです。

全国畜産いきいきネットワーク活動計画

2006年03月22日 | ネットワーク紹介


 全国畜産縦断いきいきネットワークは、飼養畜種や地域を越えて、全国の畜産に携わる女性たちが互いに交流を深め、研鑽する場として、また消費者との交流を通じて畜産を理解してもらうなど、より魅力ある畜産にするために設立しました。このネットワークをどのように育てるのかは、これからの課題ではありますが、私たち女性の視点で①知識向上のための研修会、②消費者との交流会、③未来の畜産を担う後継者の育成、④情報交換などを行いたいと考えております。

 これら活動を実現するためには、既に多くの皆さんが活動されている県内地域、気のあった仲間同士によるグループ活動などの経験が重要となります。皆さんの日頃の活動の積み上げが、この女性ネットワークの資産となります。
まだ、私たち畜産に携わる女性たちの中には、自分の経営や家庭、子育てなどの事情から、このような活動に参加できない方もたくさんいらっしゃいます。そのような方々にも、私たち女性ネットワークの資産を共有していただくために呼びかけて行きたいと考えております。

 平成17年度については、世話人会を中心に今後の女性ネットワークの各活動の方向について、検討したいと考えております。そのためには、皆さんが県内や地域でどのような活動を行っているのか。また、その経験から全国段階ではどのようなことができるのか、多くのご意見等を収集したいと考えております。

 さらに、多くの方々がこの女性ネットワークの趣意にご賛同いただけるように、行政、関係団体等へのPRや既に全国的な活動を行っている他の女性グループ等との連携を図りたいと考えております。


1.情報発信、会員間の意見・情報交換
 この女性ネットワークには、どんな仲間たちがいて、どのような経営や活動をしているのでしょうか?
「地域には仲間がいない」という方から、「仲間たちと積極的な活動をしている」方々まで、経営の環境に違いはあったとしても、全国には同じ思いや考えをもった人たちがきっとたくさんいるはずです。そんな全国の仲間たちをつなぎ、私のために、そして、みんなのための活動をしてみませんか。
私たちは、会員同士の意見交換や情報交換の場として、会員誌の発行やホームページの設置を行います。そしてまた、私たちの思いを全国に発信できる場をつくっていきたいと考えています。

【平成17年度活動計画案】
 今年度は会員誌の発行を年2回予定しています。創刊号はこの発足式の模様を記録したものを発行し、第2号からは、会員紹介のページや活動報告のページなどを中心した、会員が読んで楽しく、そして経営のヒントになるような誌面づくりを行っていきたいと考えています。ぜひ、会員の皆さんも会員誌に積極的な投稿や情報提供をお願いいたします。
また、インターネットでは、会員専用のホームページを立ち上げ、全国規模での井戸端会議の場をつくるとともに、私たちの仲間を募るための会員募集、そして、私たちの活動を1人でも多くの方々に理解してもらえるように情報発信を行っていきます。
もちろん、インターネットを利用できない会員のために会員間相談や情報交換窓口を事務局に設置し、会員の情報交換などのフォローをします。


2.研修等で知識の向上
畜産に携わっていて、常日頃からもっと畜産に関する経営・技術等について「勉強したい」「こんなことを知りたい」という気持ちは、多くの皆さんがお持ちになっているかと思われます。
しかし、私たちは、農場の仕事以外にも家事、育児など家の仕事もあり、なかなか研修会に出席することができません。
このようなことから、まず、全国各地で行政や関係団体等が主催する研修会で、「これは役に立つ」という内容であれば、会員の皆さんにその資料を提供したいと考えています。
また、私たちにとってどんなことを学ぶことが必要なのか検討を行い、研修会の企画立案を行います。そして、女性ネットワーク主催で開催することばかりでなく、行政や関係団体等にこの企画を持ち込み、実現化を図る活動も行いたいと考えております。つまり、「女性ネットワークプロデュース」の研修会を全国各地で、開催できるような活動を行いたいと考えております。
さらに、経営や技術的なことでお困りの場合、専門家などからの回答が得られるような「相談窓口」の体制をつくることも考えております。

【平成17年度活動計画案】
① 会員の皆さんが、今後「何を勉強したいのか」「どんなことを知りたいのか」ということを把握し、どのような研修内容が良いのか企画立案します。この案を会員の皆さんにもご提供いたしますので、地元での活動に生かしていただきたいと思っております。
② 全国各地で開催されている研修会の内容やその感想等について、情報の提供を行いたいと思っております。さらに、必要であれば資料をご提供いたします。
③ 会員が経営や技術的な問題について、専門家に相談ができるように、多くの専門家にご協力いただけるよう調整を行います。


3.若手後継者の育成
若手後継者との意見交換や現場視察等を含めた研修の実施、地域間の若手後継者同士をつなぐ橋渡し等、将来を担う若手経営者を見守り育てていきましょう。
既に活躍している若手とこれから活躍を期待されている若手を結び付けてあげる、また、皆さんの地域の若手を皆さんで育ててあげる、そんな若手後継者の育成も、この女性ネットワークを活かしてできる活動の一つです。

【平成17年度活動計画案】
若手後継者の育成、後継者同士の交流を支援するためには、抱える課題や、悩み等後継者側の意見、そして、女性ネットワーク会員の意見を集め、「若手後継者の育成」について検討していくことが大切です。
そこで、今年度は次の活動を行うことを考えております。
① 若手後継者、会員に対するアンケートを実施します。
② その結果を基に、意見交換を行い、今後の若手後継者の育成の方向性を探ります。
③ また、アンケート結果を会員に情報提供し、地域での後継者支援に役立てていただきます。


4.消費者や他業種の人たちとの交流
食は国の文化です。その食文化が崩れ、食への安全も問われ始める中、6月には食育基本法が制定されました。今、消費者の関心も食卓からさかのぼり、そこに至る生産現場まで向けられています。風土を想い、家畜を育ててきた現場の私たちから生の声を届け、消費者や次世代を担う子供たちと連携の手を結びましょう。女性ネットワークの全国網だからこそ出来ることやそれぞれの地域でできることをやっていきましょう。
また、これからは畜産も農業以外での知識も必要です。畜産以外の方でも“こんな面白い人がいる”という方がいたらご紹介下さい。他業種の方とも広く触れ合うことで、見聞を広めていきましょう。

【平成17年度活動計画案】
① 会員間の活動内容のとりまとめと情報交換
交流活動とはいっても実際どんなことを行っているのか、仲間同士の活動を知り情報交換しましょう。
また、消費者に何を伝えたいのか、どんな事を情報として収集したいのか、取りまとめていきます。
② 今後の活動内容の企画
会員の意見を把握した上で内容を検討し、企画・立案を行います。


5.最新情報の収集
会員の皆さんの「あんな情報が欲しい」、「こんな情報を全国に発信したい」という声をたくさん集めて、その情報のなかから、私たちに必要な情報を全国に向かって、「事務局だより」として、電子メール・FAX・郵便などを使って迅速にお届けできるようにいたします。

【平成17年度活動計画案】
今年度は、会員の皆さんが「どのような情報が必要と考えているか」を本日のパネルディスカッションや懇親会等で情報交換をしながら、今後、提供内容の具体的な検討をすすめていきます。
「こんな情報が欲しい」という声を私たちにお寄せいただくとともに、必要な情報がありましたら、ご連絡をお願いいたします。


6.行政等との意見交換
一人では実現が難しい、だけど皆に聞いてみたらおんなじ問題で苦労していた、そんなことってありますよね。行政についても、こんなことを実現してくれればいいのにとか、本当はこうして欲しいのに、「ちょっと!役所のお偉いさん聞いてよね」。私たちの意見を行政の担当者にぶつけてみましょう。考え方の違いとか、意外な考え方の差があります。
地域、地域で問題はいろいろあるでしょうけど、まず、担当者と意見交換をしましょうよ。キーワードは「畜産をもっと発展させよう」じゃないですか。行政(農政の)担当の人たちとの意思疎通を図りましょう。市町村、県、国と段階はいろいろありますが、この女性ネットワークならもっと元気の出る活動ができると思いませんか。

【平成17年度活動計画案】
今年度は、どこからということはありません。身近な問題から勉強会をしましょう。身近な問題を事務局にあげてください。できることから取り組んでいきます。


最新の画像もっと見る