Jon's Photo Blog !

趣味の写真をちょこちょこと

野鳥の「オオルリ」です

2024年09月16日 | 野鳥

オオルリ(大瑠璃、学名Cyanoptila cyanomelana)は、ヒタキ科オオルリ属に分類される鳥類の一種。

日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。高い木の上で朗らかにさえずる。姿も囀りも美しい。

全長が約16 cm、翼開長が約27 cm。雄の背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑がある。喉、顔は黒で腹は白い。

雌は頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉と腹は白い。胸と脇が褐色。 また、雄が美しい色彩になるには2 ~ 3年を要すると考えられ、

若鳥時代の雄の羽色は雌の羽色と似た茶褐色で、背面の一部と風切羽及び尾羽に青色が表れているだけである。雌はキビタキの雌やコサメビタキなどに似ている。

コルリ、ルリビタキなど共に、「青い鳥」御三家の一つである。

 

地鳴きはクッ、クッ。さえずりは、美しい声でゆっくりとピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴く。雌もさえずることがある。

日本三鳴鳥のひとつである(他はウグイスとコマドリ)。

中国東北部、ウスリー、朝鮮半島や日本で繁殖し、インドシナ半島から大スンダ列島、フィリピンなどに渡って越冬する。

日本には夏鳥として4月下旬ごろに渡来し、南西諸島を除く北海道から九州までの全国各地で繁殖する。10月ごろまで見られる。

低山帯から亜高山帯にかけての山地や丘陵に生息し、とくに渓流沿いのよく茂った森林に多く、飛翔している昆虫を捕食する。

クモ類なども捕食する。渓流沿いの岩壁や土壁のくぼみなどにコケを用いて巣をつくる。

なわばりを持ち、林の中の湖のほとりや、牧場と林の境などでも見られる。繁殖期に雄は木の梢で豊富な声量でさえずる。渡りの時期には市街地の公園でも観察される。

かつては美しい姿や鳴き声を楽しむ為に昔から飼い鳥として人気があり、キビタキ、コマドリ、ミヤマホオジロと並ぶ和鳥四品のひとつであった。

現在は鳥獣保護法により愛玩飼育は規制されているが、未だに毎年違法な飼育が相次いでいる。


野鳥の「コノハズク」です

2024年09月16日 | 野鳥

コノハズク(木葉木菟、木葉梟、学名 : Otus sunia)は、鳥綱フクロウ目フクロウ科に分類されるフクロウ。

インド沿岸、ヒマラヤ山脈、東南アジアから中国東部、朝鮮半島、南樺太、日本列島にかけて生息する。日本では九州北部から北海道にかけて夏鳥。

形態は全長20cm。日本で見られるフクロウ目では最小。頭部には小さい外耳のように見える羽毛(羽角)がある。虹彩は黄色。

日本列島には5月頃に飛来し、6月頃から抱卵する。一度に抱卵するのは4-5卵で、期間は24日前後。雛は約3週間で巣立つ。

主に山地の森林に生息する。夜行性で昼間は樹上に止まり休む。樹洞やキツツキの古巣で営巣する。

食性は動物食で主に昆虫類を食べる。

 

コノハズクは奥深い山で夜鳴き、夏鳥で5-6月頃にしか鳴かないので「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の正体は、長年明らかにならなかった。

ただし、「ブッ・ポウ・ソウ」の鳴き声の主がコノハズクであると考えた者がいなかったわけではない。

平安から江戸初期に描かれた「仏法僧」の絵がいくつか現存しており、そこに描かれているのは明らかにコノハズクだったからである。

近代になり改めて「ブッ・ポウ・ソウ」がコノハズクの鳴き声であることが明らかにされたのは、ラジオ放送がきっかけであった。

1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)はブッポウソウの鳴き声で有名な愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山で

ブッポウソウの鳴き声の実況中継を午後9時(21時)55分から30分間全国放送で行った。

その後、この放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声だ」という人が現れ、その飼っている鳥を見せてもらうとその鳥はコノハズクであった。

そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたもので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。

鳴き声も「ブッ・ポウ・ソウ」と確かに鳴き、長年の謎だった「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが、ようやく確認された。