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<国旗国歌訴訟>地裁判決を不服として東京都が控訴
東京都と都教委は29日、卒業式や入学式などで日の丸に向かって起立し君が代を斉唱するよう教職員に義務付けた都教委通達を違憲・違法とした21日の東京地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。都教委は「遺憾な判決で、控訴審で当方の主張の正当性を訴えていく」としている。
(毎日新聞) - 9月29日22時0分更新
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まぁ控訴だろうな。
今日件の判決全文を読んでみたがどうもよくわからない。過去のいくつかの最高裁判例を引用しつつ論を展開しているが、内容が若干薄いように感じた。もう少し突っ込んだ検討をして欲しかった。
ただ、判決中の「教員が生徒らに不起立を煽ったりするとアウトだが、ただ式の邪魔をせず黙って座っているのであればOK」という部分には「なるほどそういうのもありかな」と感じた。
嫌がる人間に無理やり押し付けることもなかろう。しかも懲戒処分をちらつかせて。
判決はいう。憲法は「相反する世界観,主義,主張を持つ者に対する相互の理解を求めている(憲法13条等参照)」と。
人間は異質なものを嫌い、排除したがる。「国旗・国家に敬意を払うことは当然」と思っている人にとっては、件の教職員たちの行動は理解不可能なものなのだろう。しかし、逆に件の教職員たちの目には、「一般人」が国旗・国家に敬意を払うことは理解し難いことと映っているのかもしれない。
いくら国旗国家に敬意を払うことは当たり前で、当然で、国際的な常識で、法律以前の問題だといったところで、現実に敬意を払いたくない人は存在する。してしまう。大事なのはどっちか一色に世界を染めてしまうのではなく、両者のバランスを図り共存しうる環境を整えることである。
「教員が生徒らに不起立を煽ったりするとアウトだが、ただ式の邪魔をせず黙って座っているのであればOK」というバランスのとり方はなかなかいいのではないかと思う。
ちなみに、これは全くの予想だが、おそらくこの判決は高裁でひっくりかえる。
ついでにこっちも。
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<時効殺人>民事訴訟で遺族側が控訴
東京都足立区の区立小学校で78年に同校教諭の石川千佳子さん(当時29歳)が警備員だった男(70)に殺された事件(時効)を巡る民事訴訟で、殺人に対する賠償請求を認めなかった東京地裁判決を不服として、遺族側は29日、東京高裁に控訴した。
(毎日新聞) - 9月29日20時6分更新
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こっちは多分控訴棄却だろう。除斥期間の起算点をずらして被害者救済を図った判決はどれも、行政相手で、症状が現れるまでにかなりの年数を要するという特殊な事案であった。それがこの事件にもいえるかがポイントだろうが、多分無理だと思う。
<国旗国歌訴訟>地裁判決を不服として東京都が控訴
東京都と都教委は29日、卒業式や入学式などで日の丸に向かって起立し君が代を斉唱するよう教職員に義務付けた都教委通達を違憲・違法とした21日の東京地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。都教委は「遺憾な判決で、控訴審で当方の主張の正当性を訴えていく」としている。
(毎日新聞) - 9月29日22時0分更新
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まぁ控訴だろうな。
今日件の判決全文を読んでみたがどうもよくわからない。過去のいくつかの最高裁判例を引用しつつ論を展開しているが、内容が若干薄いように感じた。もう少し突っ込んだ検討をして欲しかった。
ただ、判決中の「教員が生徒らに不起立を煽ったりするとアウトだが、ただ式の邪魔をせず黙って座っているのであればOK」という部分には「なるほどそういうのもありかな」と感じた。
嫌がる人間に無理やり押し付けることもなかろう。しかも懲戒処分をちらつかせて。
判決はいう。憲法は「相反する世界観,主義,主張を持つ者に対する相互の理解を求めている(憲法13条等参照)」と。
人間は異質なものを嫌い、排除したがる。「国旗・国家に敬意を払うことは当然」と思っている人にとっては、件の教職員たちの行動は理解不可能なものなのだろう。しかし、逆に件の教職員たちの目には、「一般人」が国旗・国家に敬意を払うことは理解し難いことと映っているのかもしれない。
いくら国旗国家に敬意を払うことは当たり前で、当然で、国際的な常識で、法律以前の問題だといったところで、現実に敬意を払いたくない人は存在する。してしまう。大事なのはどっちか一色に世界を染めてしまうのではなく、両者のバランスを図り共存しうる環境を整えることである。
「教員が生徒らに不起立を煽ったりするとアウトだが、ただ式の邪魔をせず黙って座っているのであればOK」というバランスのとり方はなかなかいいのではないかと思う。
ちなみに、これは全くの予想だが、おそらくこの判決は高裁でひっくりかえる。
ついでにこっちも。
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<時効殺人>民事訴訟で遺族側が控訴
東京都足立区の区立小学校で78年に同校教諭の石川千佳子さん(当時29歳)が警備員だった男(70)に殺された事件(時効)を巡る民事訴訟で、殺人に対する賠償請求を認めなかった東京地裁判決を不服として、遺族側は29日、東京高裁に控訴した。
(毎日新聞) - 9月29日20時6分更新
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こっちは多分控訴棄却だろう。除斥期間の起算点をずらして被害者救済を図った判決はどれも、行政相手で、症状が現れるまでにかなりの年数を要するという特殊な事案であった。それがこの事件にもいえるかがポイントだろうが、多分無理だと思う。